水槽の中を泳ぐベタ

今回はマニアの中で密かに人気を博している熱帯魚の『ベタ』についてご紹介させていただきます。

また、健康的にベタを飼う方法や給餌方法・気をつけたい病気・季節ごとの飼育のポイント・初期費用・必要なグッズなどをご紹介します。






ベタの飼い方解説!給餌・グッズ・飼育のコツとは


1)ベタの紹介

(1)原産地と歴史

ベタの原産地は、東南アジアのマレーシアやタイの川に生息する淡水魚となっています。ベタを始めとする熱帯魚は、早くから人間による品種改良が行われてきました。

その影響で、現在多数の色柄の鮮やかな種類のベタが現在までに約10種類以上に存在しています。古来よりタイなどの原産地では、オスのベタが持つ縄張り争いの習性を利用した賭け事が行われてきました。

どちらか一方が死んでしまうまで、戦うオスの姿がベタの別名『闘魚』と呼ばれています。

これは、オスのベタが過剰なまでの縄張り意識を持っていることによるもので、後述するベタの飼い方での注意にもある通り、オスのベタを飼う場合には特別な配慮が必要となります。

(2)平均体格

ベタは一般的な熱帯魚に比べ、成魚であっても3cmほどの大きさまでで成長が止まる魚となっています。

しかし、特徴的なヒレが目立つためベタ本体より大きく見えるため一般的な熱帯魚との大きさの差はあまりみられることはありません。

また、オスとメスでは体格の違いが見られます。

具体的には、オスの方がメスに比べてヒレが大きく鮮やかな体色を持っており、メスの方はオスに比べ体の大きさが小さく体色も地味なものとなっています。

(3)平均寿命と日本での飼育数

一般的なベタの寿命は2~4年とされており、大変短い寿命となっています。このことからベタは成長がとても早いことが特徴となっています。

ペットショップでベタを買った場合には、既に成魚となったベタが売られていることがほとんどとなっていますので、家に迎えても1年弱一緒に暮らすことができれば良い方となっています。

しかし、健康管理やベタを観察することを怠ることなくお世話ができれば、5年以上も生きることのできるベタになることもあるので、何度も経験を積んでベタの特性を掴むことをオススメします。

日本での飼育数は、決して多いとは言えませんが人気がないとも言えません。

しかしながら、ベタはマニアの方やその美しい姿からファンの多い種類の魚となっているため、流通量もそれなりに多いのが飼育数の特徴となっています。

2)ベタの3つの種類について

(1)トラディショナル

ベタの中で最も多く生息し、ベタの種類の中でポピュラーな種類が『トラディショナル』となっています。

原種であるベタから改良を重ねてできた種類となっており、尾ビレや背ビレが大きいためにその美しい姿で古くから人気を博してきたベタとなっています。

また、品種改良が進んできた際に鮮やかな色彩のトラディショナルが多く生み出されてきました。ペットショップでの値段も比較的安価で、ベタの飼育初心者の方に最適な種類となっています。

(2)クラウンテール

この種類は、ベタの原産地であるタイや最近では日本でも浸透しつつあるベタとなっています。ヒレが柔らかく尖った細い形をしていることが、クラウンテールの特徴として挙げられます。

その形状から王冠という意味のクラウンという名前が付けられました。

先端が細く尾ビレと背ビレの数が多く広範囲にわたっているため、美しい印象のトラディショナルと比べ、凛々しい印象を持たれる方が多い種類となっております。

品種改良により、この種類も豊富な色彩を持つベタへと発展しており飼い主さんを楽しませてくれています。

(3)ブラガット

この種類は他の種類のベタと大きく違い、ヒレ全体が短く体格も小さい印象を持たせるベタとなっています。

また、この種類はベタの原種に最も近いとされており闘争心が他の種類と比べとても強い傾向にあるため、先述したように古来よりオス同士の縄張り争いを行う習性を利用した賭け事を行う習慣があったため、ベタの中でこの賭け事に使用された種類はこのブラガットと言われています。

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3)ベタの飼育に適している人の3つの特徴

(1)威嚇に関する配慮ができる人

先述している通りベタは、同じ種類のベタだとしても縄張り意識がとても強く出てしまい、場合によっては殺し合いを行うくらいの威嚇を行うことがあります。

またベタが威嚇を行う要因の1つとして、写し鏡でベタ自身の姿を見てしまうことで敵だと勘違いをしてしまいヒレを大きく広げて威嚇行動をしてストレスを溜め込ませてしまうことがあるので、気をつけなければなりません。

これらのことから、縄張り争いを避けるため混泳や他の魚が目に付くようなところで飼うなどの配慮ができる人がベタの飼育に向いているとされています。

(2)餌の量に気を使うことのできる人

ベタをはじめとする様々な動物を飼う際には、餌の量や回数に気を使わなければ、かえって不健康な状態にしてしまう恐れがあります。

ベタに与える餌は、専用の顆粒タイプの餌が一般的に多く与えられているため、ペットショップなどで安価に手に入るのでオススメとなっています。

この餌を1日2回に分けて1回5粒を基本として、毎日与えると健康維持に繋がります。

餌の量と回数に気を使うことで、ベタに天寿を全うさせることができる人がベタの飼育に向いている人の特徴の1つとなります。

 (3)水流に気を使うことのできる人

ベタは、ヒレが他の熱帯魚に比べ大きいため水流の強い環境では生きていくことが困難となってしまいます。ベタの原産地では、生息域を水流がないに等しい沼などに生息しているため泳ぎが苦手な部類の魚になってしまいました。

そのため、水流を起こさないよう金魚鉢や水槽でもフィルターなどの循環器を入れないように配慮が必要となります。

水の汚れを定期的に取り除き、水の入れ替えは8分の1程度の水を何日かに分けて水流を起こさないように気を付けることのできる人がベタの飼育に向いているとされています。

4)ベタを飼う場合の初期費用と方法とは

(1)トラディショナルの平均価格

ベタの基本的に安価で購入することができる魚の一種となっています。

ベタの中で最もポピュラーな種類である『トラディショナル』は、1匹あたり300~600円程となっており、色彩のバリエーションが豊富なことが特徴として挙げられます。

以上のように、トラディショナルはベタを始めとする熱帯魚飼育の初心者の方には低費用で感覚を掴むために程よい難易度ですのでオススメとなっています。

(2)クラウンテールの平均価格

また、品種改良が重ねられて美しさを極めたベタである『クラウンテール』は1,000~2,000円程となっており、鑑定などにより美しさが認められた個体の場合1万円を下らない値段をすることもあるため、マニアの方にはクラウンテールが人気を博しています。

どちらの種類のベタも、オスとメスには価格の変動はありませんが美しさなどで価格が変わることがあるため、見分けることが必要となっています。

5)ベタの飼育に必要な3つのグッズ

(1)水・水槽

ベタを始めとする魚類には水が必要不可欠となります。水道水を使用する場合には、カルキ抜きをして水を慣れさせることが大切な手段となります。

ベタを飼育する場合には先述したとおり混泳をさせてはなりませんので、1匹の飼育では30cm水槽を用意してそれの7~8分目の水を入れて飼育することが可能なので、小スペースで飼うことができますので通常より安価で道具をそろえることがベタには可能なこととなります。

(2)熱帯魚専用ヒーター・水温計

これは、熱帯魚に必要不可欠な道具となります。ベタも先述したとおり熱帯魚の一種となりますので、ある程度水温の高い水で生活をさせてあげることがベストとなります。

一般的な熱帯魚専用ヒーターは26℃以上になりますので、夏場の暑い時期で室内が暑くなる場合には、ヒーターを切ってあげましょう。

それに伴い、吸盤でつけることのできる水温計が必需品となります。ヒーターとともに水温計を買いそろえておくことで、健康管理がしやすくなります。

また、これらは熱帯魚であれば複数種の魚に対応できる上に長く使うことができるため高価であっても正確で高性能なものを選ぶことをオススメします。

(3)ベタ専用の餌

ベタの餌は専用の顆粒タイプの餌が種類となっており、ペットショップなどで安価で手に入れることができ、日本製であれば安全性がある程度保証されていますので、オススメとなっています。

ベタ専用の餌は、直径1mm以下で水中を漂う浮上性のものを選ぶことで、ベタの食べ残し掃除や栄養価も高いため、獣医さんからもオススメされる餌となっています。

注意点として、買いだめなどを行うと少量を与えることが主になるため余って腐敗の原因となりベタに与えることができなくなりますので、使い終わる見込みが出て来たら買い足す勢いで仕入れることをオススメします。

Planted Freshwater Aquarium

6)ベタの飼育する場合の季節毎の4つの配慮とは

(1)

春という季節はベタにとっても人間にとっても行きやすい季節となっています。

新生活を機にベタを飼い始める人が最も多い季節となっており、ベタ自身も生きるための免疫力が高まるため、飼い始める季節としては絶好の機会となっております。

(2)

夏にベタを飼育する際には、水が腐らないように気をつける必要があります。ベタは熱帯魚ですので、日本の暑さに耐え切るほどの適応能力があるため特別に行うべきことはありません。

しかし水槽内の水は自然の水とは違いベタの排泄物などで汚れてしまうことがありますので、2日に一度水槽の8分の1ほどの水を抜いて新たに同じ量の水を追加し続けると、うまく循環することができます。

フィルターなどで水質維持をすることはベタにとっては禁物となっていますので、手作業で行うしかありません。

(3)

この季節も春と同じく、気温が下がり始める時季ではあれどベタにとっては生活のしやすい時期になります。

しかし、水の入れ替えは夏と同じペースで行わなければ水の腐敗が起きますので、冬の時季が到来するまでは水の管理に気を張りましょう。

(4)

冬は寒すぎるとベタは生きることが難しくなっていきますので、熱帯魚用のヒーターを使用して20℃を基準として維持してあげましょう。

またこの時季は食欲不振に陥りやすいため、ベタが餌を食べなくなったらすぐに病院を受診し、適切な処置を施してもらうことをオススメします。

食べ残した餌は、与えてから5分経過したらすぐに回収しなければ水の腐敗を起こしますので、餌を与える時はベタを観察することをオススメします。

7)ベタの飼育で特に大変な3つのこと

(1)縄張り意識を刺激しない

先述している通り、ベタは縄張り意識の強い魚となっています。

そのため、基本的に大人しい性格をしているはずのベタは同じ種類の魚を目にすると性格が変わったかのようにヒレを広げて威嚇行動を始めてしまいます。

混泳をさせない場合でも、水槽を隣り合わせで飼っている場合にお互いの存在を見つけてしまうだけで威嚇行動を始めますので、複数匹のベタを飼う場合には、水槽の間に敷居を挟んだり大きめの水槽を分けることのできる敷居を使用し、ベタ同士が鉢合わせにならないような工夫を行わなければなりません。

(2)餌の与えすぎないようにする

ベタの餌は、浮上性の専用の餌が一般的に使用されておりベタが食べやすく栄養価と安全性も日本製であれば信用が出来ますので、オススメとなっています。

ベタの餌の回数は1日2回5粒を基準として、与えることが最もベタの体内に吸収され、食べ残しがなく餌の無駄もないため規定量として推奨されています。

ベタの餌を与えすぎると、体外への排出が上手くいかず食べ残しが増えるなどして、ベタ自身の体調が崩れたり水槽内の水が汚れてしまうことがありますので、ベタが餌をせがんでいるとしても5粒以上は与えないようにすることをオススメします。

(3)水流を起こさないようにする

ベタは先述している通り、ヒレが長い種類の魚になっておりますので水流が起きている状態の水槽内が一番苦手となっています。

また、ベタは特殊な呼吸器官をしているため酸素を送り込む装置が必要ないという珍しい魚となっています。よってベタを飼育する際は、フィルターなどの水流が起きる装置を設置しないようにすることをオススメします。

8)ベタの餌の主な2種類と正しい与え方

(1)天然餌

ベタの餌の種類の中に天然のものが存在します。天然の餌の場合、ベタの健康上栄養に偏りが出てしまいベタが弱ってしまう恐れがあります。

しかしながら、天然餌は人口餌にはない豊富な栄養が入っていることも確かですので、天然餌で飼う場合には『赤虫』と人口餌を2回に1回ずつ与えることをオススメします。

そうすることにより、赤虫が好物であるベタの食欲増進を促すことができ、人口餌で栄養価を補強できるため丈夫なベタに成長することが見込まれますので、オススメとなっています。

(2)人口餌

ベタの餌の中で多くの人が与えて栄養価も保証されている人口餌が存在します。作りとしては粒状の餌が多く存在し、浮上性の食べ残しを回収するときも行いやすい種類のものを選ぶことをオススメします。

金魚などの餌同様、ベタにも専用の餌が存在するためそれらを活用することをオススメします。こちらの場合は、人口餌のみで飼育するときは1日2回5粒を規定に与えて飼育することをオススメします。

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9)ベタに多い4種類の病気

(1)粘膜剥離

この病気は、ベタの体本体ではなく飼育している水に白い浮遊物が漂っていることで確認が出来ます。

原因としては、環境が変わることにより体表面より保護するための分泌物が多く分泌され、それが結果的にベタの体から飼育している水へ浮遊物として漂ってしまいます。

感染症などに直接関わる病気ではありませんが、体本体に白の付着物があると水カビ病の可能性がありますので、獣医さんへの受診をすることをオススメします。

(2)腹水病

この病気は名前の通り、水質悪化などが原因で腹部が膨らみうっ血や充血を起こす病気となっています。

この病気は、エロモナス菌という細菌が原因で起こる感染症となっており水中での感染力は小さいものの年を取って免疫力の堕ちたベタに感染する病気となっております。

ベタは体型が変わる魚ではないので、お腹辺りが膨らんできたと感じたらすぐに病院への受診をすることをオススメします。

早期発見をしなければ、治療が難しい病気となっていますので注意深くベタを観察していく必要があります。

(3)水カビ病

先述した粘膜剥離で触れた病気となります。

この病気はベタの体表面や長いヒレに白い付着物が付いている病気となっており、水質悪化によるカビの発生が原因となっています。

改善法としては、水質の改善のために水を1日に1回ほど行い0.5%に当たる塩で塩水浴を行わせることで初期段階は対処が可能ですが、ひどい場合には水槽ごと替えてあげることをしなければならないので、気を付けて観察をしておくことをオススメします。

(4)白点病

この病気は、体表面やひれに大きく白い点が発生する病気となっております。水温の急激な変化が起こると、水質悪化を伴いこの病気を発症する可能性があります。

対処法としては、高温に弱い菌による感染症ですので水温を30℃近くまで上げておくと良いとされています。

熱帯魚であるベタは高温に耐えきる能力がありますので、数日間は28~30℃前後の水温で様子を見ることをオススメします。

10)ベタの飼育で注意する4つのこと

(1)飼い主やおうちへの影響とは

ベタは美しい姿から人気を博している熱帯魚となっています。

このベタは男女関係なく誰でも簡単に飼うことができ、大きすぎる水槽で飼うことには向いていないため小さめの水槽で充分なところがおうちのレイアウトにも合わせやすいため、飼う場合の幅が広がっていく熱帯魚となっています。

美しい姿のベタは癒されるだけでなく、その個体の元気の良さを示している部分がありますので、ペットショップで購入する際にはできるだけ美しい子であることを加味して選んであげることをオススメします。

(2)怪我や健康チェックの方法とは

ベタは寿命の短い熱帯魚ですので、飼い方や病気の見分け方を知っておく必要があります。

毎日のようにベタの様子を記録しておくと、病気の早期発見につながりますので、ベタ以外の様々な動物と暮らす場合には記録をすることをオススメします。

ベタの病気は、体表面に出てくることが多いため見分けがつきやすいという特徴がありますが、他の魚と違いベタはじっとしていることの多い魚ですので弱っている場合の判断が難しいという特徴がありますので気を付けましょう。

(3)長期間の旅行時の行動とは

長期間で旅行に行く際のベタには特に対処は必要ではありません。旅行に行く前にいつも通り餌を与えておくだけで、充分ですので安心して出かけることをオススメします。

多く餌を与えることで水質悪化をしてしまうと、取り返しがつかないことになりますのでご注意ください。

水温が安定しなければストレスの原因にもなりますので、ヒーターやクーラーを弱めで良いので付けて置き水温安定をして出かけることをオススメします。

(4)繁殖の注意とは

ベタの繁殖をさせる際には注意が必要となります。ベタは警戒心や縄張り意識の強い魚となっており、オス同士で同じ水槽に入れると相手を殺してしまうまで争い続けます、

雌雄であっても、ベタはお互いをつつき合って傷つけてしまいますのでご注意ください。

繁殖を目的とする場合には、1時間を目安に一緒の水槽で泳がせることを1週間程度行うと良いとされていますのでオススメです。






今回のまとめ

1)ベタの紹介

2)ベタの3つの種類について

3)ベタの飼育に適している人の3つの特徴

4)ベタを飼う場合の初期費用と方法とは

5)ベタの飼育に必要な3つのグッズ

6)ベタの飼育する場合の季節毎の4つの配慮とは

7)ベタの飼育で特に大変な3つのこと

8)ベタの餌の主な2種類と正しい与え方

9)ベタに多い4種類の病気

10)ベタの飼育で注意する4つのこと