サファイヤブルーの美しい瞳と被毛の配色が印象的な「バーマン」。日本ではあまり聞きなれない名前ですが、アメリカでは人気猫ランキングトップ10に入るほどメジャーな猫種です。

今回はそんな高貴な猫「バーマン」の性格の特徴、しつけや買い方のコツなどについてご紹介します。。



バーマンの紹介。性格や飼い方としつけのコツ

1)バーマンの紹介

まずはバーマンについて簡単にご紹介します。

1.バーマンとは

バーマンの原産国は「ミャンマー(旧ビルマ)」です。
「お釈迦さまが誕生される以前からいた猫」と、その存在を記した古代タイの文書にも残るほど長い歴史を誇るバーマン。

聖なる伝説が現代まで語り継がれ「ビルマの聖なる猫」と呼ばれ、伝説の舞台である寺院では「守り神」としてとても大切にされています。

特徴としては、シルクのような滑らかな被毛がお腹に向かうにつれて緩くカールしており、色が部分的(顔の中央部分・耳・四肢の中央部分・尻尾)に濃くなっている様をポインテッドと言います。

そして四肢の先が白い靴下を履いているように見えるミテッドです。

また見た目が似ているヒマラヤンとの大きな違いはです。

バーマンは筋が通った標準的な鼻をしていて、ヒマラヤンは逆にペチャ鼻です。

2.バーマンの平均体高・平均体重

バーマンは、筋肉質のがっしりとした体型にふわふわの長毛で手足も太く重厚感があり、個体差はありますが中型から大型の猫種です。

平均体高はオス30㎝~40cm、メス20㎝~25cmです。

平均体重はオス4kg~7kg、メスは3kg~5kgと個体差があります。

3.バーマンの名前のルーツ・簡潔な歴史

バーマンという名前は旧ビルマの「Burma」の英語表記である「Birman・バーマン」が由来とされています。

バーマン誕生の伝説をご紹介しましょう。

旧 ビルマの山奥にある寺院で飼われていた白猫の「シン」の飼い主である高僧のムンハーが、盗賊に襲われて亡くなってしまったのですが、そばにいたシンがムンハーの亡骸に飛び乗ると、被毛が金色に、目の色がブルーに変わったということです。

その時の猫が現在のバーマンの祖先と言われており、「ビルマの聖なる猫」とよばれる由縁の伝説となっています。

そんな伝説が残るバーマンは、ミヤンマーの地で自然発生で誕生し、生息していた人の手が加えられていない土着ネコでした。

ですが20世紀初頭、混乱のさなか寺院の警護に当たっていたイギリスの軍人がオスとメスを一匹ずつ自国へ持ち込みましたが、移送途中にオスは亡くなってしまったものの、残ったメス猫の妊娠が確認されました。

その後、バーマンの貴重な血統を存続させようと、容姿や毛色が似ている「ペルシャ猫」や「シャム猫」など異種交配をくり返しながら少しずつ頭数を増やし絶滅を免れ、現在に至ります。

様々な国へ輸出されていますが、その中でも特にアメリカでは近年人気が高まりつつある猫種のようです。

4.日本で飼育されている数

バーマンはアメリカでは人気の猫種で飼育数も多いようですが、日本では認知度も低く入手も困難なことから、大よその飼育数も把握できないのが現状です。

5.バーマンの平均寿命

バーマンの平均寿命は10歳~13歳とされ、猫の平均寿命が15歳といわれていることから若干短いようです。

ただ食事と運動のバランスに気を付けることで平均寿命を超える可能性も考えられます。

 

6.ペットショップでの購入価格

日本ではまだ希少な猫種なのでペットショップで販売されることがほとんどなく、店頭での購入は難しいのが現状のようです。

もしもペットショップで購入できることがあれば15万~25万円程です。

2)バーマンの主な毛色について

バーマンはベージュ系のボディに顔の中央部分・耳・手足の先や中間部分・尻尾にそれぞれの濃い色のポイントカラーがあり、その毛色のことをポインテッドといいます。

シールポイント・・・ヒマラヤン、オットセイ、アシカのような濃い茶色系。

ブルーポイント・・・青みががった灰色系。

ライラックポイント・・・植物のライラックのような優しいライラック色系。

チョコレートポイント・・・真っ黒ではない茶色ががった黒色系。

レッドポイント・・・赤みがかった薄い茶色系。

クリームポイント・・・真っ白ではない薄い生成り色系。

トーティポイント・・・黒色と茶色の2色の配色からなる。

などがあります。

シルクのような長毛種をきれいに保つためにも、できれば1日に2回程度のブラッシングを行ってあげましょう。

また、月に3~4回のシャンプーをすることで被毛の美しさをさらに保つ事ができますので、子猫の時期からシャンプーに慣れさせておくといいですよ。

3)バーマンの性格の4大特徴

1.穏やかで従順

子猫の時期は他の猫と同様に活発ですが、成猫になると穏やかな性格になり、やんちゃな行動もなく一日をのんびりと過ごすようになります。

人間大好きなバーマンですから、飼い主さんがすすんでスキンシップをとるようにするととても喜びます。

従順なところがあり、抱っこを嫌がらないので抱っこ好きの飼い主さんにはおススメです。

2.好奇心旺盛で社交的

大人しくお行儀が良いバーマンですが好奇心が旺盛なので、狭い隙間や小さな箱などに入り込んだまま、寝てしまうといった可愛らしい所もあります。

しかも社交的な子も多く、後からやってきた猫ちゃんや他の動物などとも拒絶することなくスキンシップをとろうとするので多頭飼いも可能です。

また、「しつけ」さえきちんとしておけば、辛抱強いバーマンは赤ちゃんや子供との同居も問題ないでしょう。

3.甘えん坊

穏やかで従順=甘えん坊な要素が大いにある猫種で、例えるならまるで「犬のような」バーマン。

大好きな飼い主さんに対しては、どこへ行くにも付いていく「大好きだからかまって!」のアピールにうれしい悲鳴!?を上げることになるかもしれませんね。

4.賢い

頭がよく飼い主の言いつけにも従うバーマンは、しつけがしやすく扱いやすい猫種です。

4)バーマンのオスとメスでの性格の違い

バーマンは他の猫と同様に子猫の時期はやんちゃな部分もあるようですが、成猫になるとオスとメスの性格に大差はなく穏やかで大人しい猫種といえます。

ただしオスに関しては、成猫の繁殖期になると他の猫と同様に野太い鳴き声を上げる猫もいるようですから、マンションなどで飼われたり鳴き声が気になるようでしたら、去勢手術を受けられるといいでしょう。

5)どんな人が向いている?バーマンを飼う人に向いている3つのポイントとは?

1.とにかく猫と遊んだり触れ合うのが好き

猫を飼う喜びは何といってもモフモフの被毛を撫でたり抱っこしたり、一緒になって遊ぶこと。

すすんで触れ合うことに猫を飼う喜びを感じる方が向いています。

2.食事の管理がきちんとできる

成猫になってからのバーマンは運動量が減る傾向があります。

ですから、子猫の時と同じ食事の量のまま、カロリーもそのままでは太りやすく、老猫になってからの病気も心配です。

一日の運動量を考えて食事の量とカロリーを控えて、いつまでも元気で健康で過ごせるように食事の管理をきちんと行うことができる方が向いています。

3.掃除が苦にならない

長毛のバーマンの被毛はどちらかというと抜けやすい方で、特に夏前には普段より多くの抜け毛があるので、毎日のブラッシングは必須です。

どうしても昼間は仕事などで留守がちでしたら、室内の毛の散らかりは避けられませんので、帰宅後の掃除のひと手間が苦にならずブラッシングとセットで習慣にできる方が向いています。

6)ここがポイント!バーマンのしつけの3つのコツとは?

1.おやつや食事など食べ物で気をひかない

バーマンは賢くて人間に従順ですから取り立ててしつけに手間がかかることはあまりないようですし、繰りかえし言葉で言って聞かせることでしつけは自然と身についているでしょう。

また、しつけや遊ぶときに食べ物で気をひくような、何かをするために対価を与えるような習慣は後々どちらにとってもいいことではありませんので飼っている猫ちゃんを信頼して接するようにしましょう。

2.トイレのしつけは小さなうちに

バーマンは従順でしつけ自体がしやすい猫種です。

トイレのしつけも飼い主が母親代わりになって教えていくと、早い時期に覚えてくれるでしょう。

3.愛情を注ぐ

動物も人間と同じように普段から愛情を注いで接することで、信頼関係が築かれていきます。

それによりしつけも自然と受け入れてくれるでしょう。

7)要注意!飼育する場合に特に注意する3つのこと

1.年齢に合った食事の見直しと適度な運動で体調管理を

子猫の成長期には高カロリー・高たんぱくの食事が必要ですし、成猫になってからも大きめの体格を維持していくのにそれなりの栄養が必要です。

とは言え、運動量が少なく寝ている時間が多くなる成猫以降は、栄養と運動のバランスがその後の体調にも大きく関係してきますので、運動不足解消の意味でも一日に遊ぶ時間をきちんと決めておきましょう。

2.毎日しっかりと触れ合う時間をつくる

人間が大好きなバーマンは、大好きな飼い主さんとのスキンシップが欠かせません。

遊びながら、ブラッシングをしながら、抱っこしながらなど、猫ちゃんと触れ合う時間をしっかりとりましょう。

3.小まめなブラッシング

飼っている猫ちゃんの被毛の美しさを保ったり、地肌の血行促進作用、清潔な環境を保つためにも一日に数回のブラッシングを行ってあげましょう。

また、猫は毛づくろい(グルーミング)によりお腹に毛が溜まる病気の「毛球症」の予防にもなりますので、小まめなブラッシングを心がけましょう。

8)バーマンが気をつけるべき病気って?

バーマンにはペルシャやシャムと異種交雑を行ったことが要因による、起こりやすい病気や遺伝性疾患がいくつかあります。

1.肥大型心筋症

この病気は異種交雑による要因が大きく関係している病気です。

心臓の筋肉がどんどん厚くなってしまう心臓病の一種である肥大型心筋症を発症してしまっても、人間が見た目で判断するのは難しいです。

なぜなら無症状の場合が多いことにも関係しています。

ですが、症状が進行するにしたがって食欲減退や元気がなく動きたがらなくなったりと、気づけばじっとしていることが多くなります

場合によっては心臓の内部にできてしまった血栓により血管が詰まり、後ろ足に血液がスムーズに流れずに麻痺が起きたり、心臓の筋肉が厚くなることで、中には血液の循環が悪くなり、全身の臓器が弱まってしまい呼吸困難を起こす可能性も考えられます。

ただし、このような症状は突然現れるので少しでも普段と違った様子が見られる場合は、早目にかかりつけの動物病院で受診されることをおすすめします。

また、年に一回は定期検診を受けるようにすれば、病気の早期発見と早期治療にもつながりますので、飼い猫の健康管理を普段から心がけることが肝心です。

2.股関節形成不全

この病気は骨折や打撲によるものも含め、生まれつきの場合が多くあることが診断技術や検査機器の精度の向上によりわかってきました。

それにより股関節形成不全のような関節疾患の発見が増加しています。

にもかかわらず、発見が遅れてしまうのは、猫や犬は本能的に痛みを隠す性質があり、(弱っている姿を見せると敵に襲われてしまうという防衛本能からです)その上、猫は外傷によるもの以外では「びっこ」をすることがほとんどないため、飼い主が気づきにくいということも発見が遅れる理由の一つです。

ただ気を付けたいのが前記したように、「びっこ」をしないからといって痛みがないとは限らないということです。

症状に気づかず、違う病気でたまたまレントゲンを撮ったら股関節疾患が見つかる、といったこともあるようですし、もしある時期から「びっこ」や下肢に痛がる様子がみられる時は、すでに関節の破壊が始まっている可能性も考えられますので、少しでも動作の異変に気が付いたら早急にかかりつけの動物病院を受診されることをおすすめします。

3.毛球症

猫は起きている間の約4分の1を毛づくろい(グルーミング)の時間に費やしているといわれています。

この毛づくろいによって、ザラザラした猫の舌に引っかかった毛をそのときは口から吐き出すことなく、そのまま飲み込んでしまいます。

飲み込んだ毛は消化されないまま便と一緒にし排泄されたり、定期的に溜まった毛球を口から吐き出したりして体外へと排出される仕組みになっています。

猫によっては毎日吐き出す子もいれば、吐かなくても(便として排出している場合が多い)問題ない子もいるようですから、どちらにしても猫が普段と変わらず元気で食欲があるようなら心配はいりません。

ですが、まれに毛球をスムーズに排出できずに胃の中に溜まった毛球が徐々に大きくなりすぎると、排便でも、口から吐き出すことも困難になり、胃や腸などの消化気管に毛球がたまって「毛球症」を引き起こす恐れがあります。

食欲不振や便秘、腹部を触られると嫌がるなどいつもと違う様子がみられるようでしたら、一度かかりつけの動物病院を受診されることをおすすめします。

また日頃のブラッシングで毛球症は防ぐことができますので、一日一回のブラッシングを心がけて下さい。

4.溶血性貧血

猫の貧血には溶血性貧血、非再生性貧血、失血性貧血と3つに分類され、この中でもバーマンに多いのが「溶血性貧血(ようけつせいひんけつ)」です。

血液を構成している成分の大半を占める赤血球は、肺から得た酸素を取り込んで全身の細胞へ届ける大切な働きをしていますが、その赤血球の一部が破壊されることにより、全身へ酸素が行き渡らなくなって酸欠状態に陥ってしまった状態を「溶血性貧血(ようけつせいひんけつ)」といいます。

原因は様々ですが、もしも猫の様子が普段と違って元気がない、食欲不振、動きたがらない、呼吸が苦しそう、白目や口腔粘膜が黄色い(黄疸)、口腔内の粘膜が蒼白いなどの症状がみられる時は、早急にかかりつけの動物病院を受診されることをおすすめします。

9)ペットにする喜び・・・バーマンを飼う魅力とは?

1.好きな人には付いて回る

飼っている猫ちゃんが、どこへ行くにも付いて回るのは嬉しいですよね。

ましてや従順な猫ちゃんは、大好きな飼い主がトイレやお風呂のときなど、そのドアの前でじっと待っていることがあります。

まるで恋人を束縛するかのような行動に喜びを覚える方には、そんないじらしい姿を見せてくれるかもしれないバーマンはおすすめです。

2.飼育しやすい

穏やかで従順なバーマンはしつけがしやすく、飼い主の声掛けにもこたえてくれる賢い猫種です。

個体差はあれど大人しい性格で飼い主を困らせるような行動はほとんどなく、飼育しやすい猫ちゃんのようです。

3.希少な猫種

日本ではペットショップで見かけることがほとんどない、珍しい希少な猫種のバーマン。

そんな希少なバーマンをペットとして迎えることは、猫好きの喜びではないでしょうか。

4.抱っこされるのが好き

猫に限らず生き物に対して、「抱っこ」したいと思うのは人間のもつ本能ですよね。

まれに抱っこを嫌がる猫もいますが、バーマンはそんな人間の本能を満たしてくれる「抱っこ好き」な猫種なんです。

大好きな猫ちゃんが足元で抱っこをせがむ姿や、抱っこされている時の猫の安堵感も伝わってきて、幸せな時間を共有できますよ。



まとめ

1)バーマンの原産国は、ミャンマー(旧ビルマ)・体高はオス30㎝~40cm、メス20㎝~25cm・体重はオス4kg~7kg、メスは3kg~5kg・筋肉質の中型~大型タイプ
・平均寿命は10歳~13歳・気を付けるべき病気は肥大型心筋症、股関節形成不全、毛球症、溶血性貧血。

2)バーマンの主な毛色の種類は、シールポイント・ブルーポイント・ライラックポイント・チョコレートポイント・レッドポイント・クリームポイント・トーティポイント。

3)バーマンの性格の4大特徴は、穏やかで従順・好奇心旺盛で社交的・甘えん坊・賢い。

4)バーマンのオスとメスでの性格の違いは、成猫になってからはオスとメスの性格に大差はなく穏やかで大人しい。

5)バーマンを飼う人に向いている3つのポイントは、とにかく猫と遊んだり触れ合うのが好き・食事の管理がきちんとできる・掃除が苦にならない。

6)バーマンのしつけの3つのコツは、おやつや食事など食べ物で気をひかない・トイレのしつけは小さなうちに・愛情を注ぐ。

7)バーマンを飼育する場合に特に注意する3つのことは、年齢に合った食事の見直しと適度な運動で体調管理・毎日しっかりと触れ合う時間をつくる・小まめなブラッシング

8)バーマンを飼う魅力は、好きな人には付いて回る・飼育しやすい・希少な猫種・抱っこされるのが好き。