ふくろう

フクロウといえばユニークな姿が魅力です。映画でも主人公のペットになっている場合がありますし、フクロウカフェというお店もありますね。でもフクロウをペットにする場合、飼い方はどうしたら良いでしょうか。今回はフクロウを飼育する方法やコツを紹介します。






フクロウの飼い方解説!給餌・グッズ・飼育のコツとは


1)フクロウの紹介

(1)原産地

フクロウは、フクロウ目フクロウ科フクロウ属の猛禽類のことです。原産地は種類によって異なり、世界各地に広く生息しています。

(2)平均体長・平均体重

フクロウはその種類によって体の大きさが異なります。平均体長は50センチメートルから62センチメートルくらいです。翼を広げると、95センチメートルから110センチメートルくらいになります。平均体重はオスが500グラムから1,000グラムくらい、メスが570グラムから1,300グラムくらいになります。オスとメスを比べると、メスの方が大きな体をしています。

(3)歴史・名前のルーツ

フクロウの名前はその姿が毛が膨らんだように見えることから、毛が「膨れた(転じて、ふくろう)鳥」ということで「フクロウ」になったという説があります。またヨーロッパでは知恵の象徴とされており、「森の物知り博士」、「森の哲学者」と呼ばれることもあります。

(4)平均寿命

フクロウの平均寿命は8年から10年くらいです。大型のフクロウだと15年くらい生きる場合もあります。

2)フクロウの5つの種類と特徴

まず注意しなければならないことがあります。それは、フクロウはワシントン条約で規制されている動物のため、日本産のフクロウを捕獲したり、飼育することはできないということです。正式な手続きを経て輸入したフクロウや、それらを繁殖させたもののみが飼育できます。ここでは、飼育が可能なフクロウの種類と特徴を紹介します。

(1)モリフクロウ

モリフクロウはヨーロッパなどを原産地とするフクロウの種類です。モリフクロウは主に森に生息していることから、その名が付いています。日本に生息するフクロウに似ている姿をしています。ただし、モリフクロウの方が小型で大きい目をしています。体長は37センチメートルから43センチメートルくらいで、体全体が黒色と濃い茶色をしています。おっとりしており、慎重に行動する性格です。

(2)メンフクロウ

メンフクロウは南北アメリカ大陸やヨーロッパ、ユーラシア大陸南部、アフリカ大陸、オーストラリアなど広く生息しています。メンフクロウはお面を付けているような特徴的な顔をしているため、その名が付いています。体長は約40センチメートルくらいです。比較的温厚な性格で、人に馴れやすいと言われています。

(3)カラフトフクロウ

カラフトフクロウは寒冷地に生息し、樺太(からふと、サハリン)にも住んでいることから、その名が付きました。顔の輪郭が大きく、切り株のような模様になっているのが特徴です。体長は60センチメートルから85センチメートルくらいになる、大型のフクロウです。カラフトフクロウは夜だけでなく、昼も活動するという特徴があります。

(4)アフリカワシミミズク

ミミズクは「羽角(うかく)」と呼ばれる耳のような羽があるフクロウです。アフリカワシミミズクの羽角は特に立派で、まるで眉毛があるように見えます。体長は35センチメートルから45センチメートルくらいです。

(5)ヨーロッパコノハズク

羽角がある小型のフクロウです。体長は15センチメートルくらいです。羽角は短めで体も小さいので、可愛らしい印象です。比較的温厚な性格をしています。

Beautiful elegant barn owl

3)フクロウの飼育に適している人の4つの特徴

(1)広めの飼育スペースを確保できる

フクロウを飼うには大きめのケージを用意するか、部屋で放し飼いをすることになります。ケージで飼育する場合には100センチメートル以上のものを用意する必要があり、その設置スペースを考えても広めの飼育スペースを確保する必要があります。部屋で放し飼いにする場合には、フクロウ専用の部屋を用意できるのが理想であり、どちらにしても余裕のある飼育スペースを用意できる人が向いていると言えます。

(2)小さな子供や他のペットを近づけない

フクロウは鋭い爪やくちばしを持っています。小さな子供や他のペットが近づくと、ケガをさせてしまう可能性があります。フクロウを飼う場合には、小さな子供や他のペットからは隔離した環境で飼うことができる人が向いています。

(3)餌やりができる

フクロウの餌は新鮮な生肉です。捌いた小動物を餌として与える必要があります。自分で捌けない場合は、処理済みのものを購入することになりますが、血や生肉の臭いが苦手でない人が向いているといえます。

(4)夜の鳴き声が気にならない

多くのフクロウは夜行性です。活動時間である夜になると鳴き始めます。近隣に住居が密接しておらず、鳴き声が気にならないような環境に住んでいる人が向いていると言えます。

4)フクロウを飼う場合の初期費用と入手方法

フクロウを飼う場合、ペットショップで購入します。ただし、通常のペットショップでは取り扱いが無いか、もしくは取り扱いがあっても種類が少ないため、珍しい動物の取り扱いがあるペットショップを探して購入します。値段は種類による幅がありますが、10万円から40万円くらいです。オスとメスで値段に違いはありません。

5)グッズを整えよう!フクロウの飼育に必要な5つのグッズ

(1)ケージ

大きめのケージを用意しましょう。フクロウの体長を基準に4倍程度ある大きさであれば、余裕がある環境と言えます。

(2)革手袋

フクロウは鋭い爪とくちばしを持っています。世話をする際に飼い主がケガをすることを防ぐために、革手袋を使うようにしましょう。

(3)体重計

フクロウの体調管理は体重を量って行います。体調を崩してもフクロウは不調を訴えないため、体重計で体重の増減を計測して体調の変化を見ます。もし、大きく体重が減っていることがあれば、体調不良になっている可能性があります。

(4)小動物用ヒーター

寒くなる冬などに、フクロウが暖まるために設置します。寒すぎる環境では体調を崩してしまう可能性があるため、室温にも注意しましょう。

(5)ピンセット

フクロウの餌は生肉です。手で直接餌をやるとケガをしてしまう可能性もありますし、衛生上も良いとは言えません。ピンセットを使って餌をやるようにしましょう。

child little girl with glasses reading a books

6)給餌方法は?フクロウの餌の主な3種類と正しい与え方

(1)新鮮な生肉

フクロウは新鮮な生肉を主な餌とします。血からも栄養を取るので、血抜きしていない生肉を用意する必要があります。具体的にはラットやヒヨコ、ウズラといった小動物を捌いて与えることになります。捌くのが苦手な人は冷凍されたものが猛禽類用として販売されているため、こちらを使います。スーパーなどで売っている肉はフクロウが体調を崩してしまうため、与えないようにしてください。餌は1日に1回から2回程度与えます。1日あたりの餌の量は、体重の10%から20%を目安にします。

(2)

虫もフクロウの餌になります。餌としては、コオロギが入手し易いものになります。ただし栄養面を考えるとメインの餌ではなく、生肉に付け足す形にしましょう。

(3)人工飼料

人工飼料もフクロウの餌になります。しかし、生肉と比べて栄養が不足するためメインの餌にはなりません。

7)フクロウに多い3種類の病気

(1)趾瘤症(しりゅうしょう)

趾(あしゆび)の裏にできた小さな傷から、雑菌が感染することで炎症になる病気です。化膿したまま放置してしまうと脚を切断しなければならない可能性も出てきます。比較的簡単に発症してしまう病気です。

(2)オウム病

クラジミア菌の感染によって発症します。風邪に似た症状が出て、元気がなくなり、食欲が減退します。下痢などの症状が出る場合もあります。人からフクロウに感染することもあり、主に外部から持ち込まれる菌のため、飼い主は手洗いを習慣にしましょう。

(3)アスペルギルス症

真菌が呼吸器に感染することで発症し、食欲減退、活動減少、呼吸困難といった症状が出ます。真菌は腐敗した植物に多く見られ、ストレスなどにより免疫力が低下しているとかかりやすくなる病気です。人間にも感染するため注意が必要です。

Stethoscope in hands

8)要注意!フクロウの飼育で特に注意すること

(1)騒音

フクロウは夜行性のため夜になると活動し、鳴きます。飼い主の家はもとより、近隣にも鳴き声は響きますので騒音対策を行うか、騒音が気にならない環境で飼育するようにしましょう。

(2)健康チェック

体調を崩してもフクロウは不調を訴えません。日々の健康チェックは体重を量って増減を確認することで行います。体重を量るのは、餌の量に左右されないように空腹時に行ってください。大きく体重が減っていると体調不良を疑ってください。

(3)旅行に行く場合は

旅行に行く場合、一泊二日程度の旅行であれば、体重を十分に増やし、水もたっぷり与えている環境であれば大丈夫です。しかし、それ以上の長期で家を空ける場合やフクロウの体調が万全で無い場合には、誰かに世話を頼む必要があります。

(4)繁殖

フクロウの繁殖はかなり難しい部類に入ります。残念ですが、個人での繁殖は諦めた方が良いと言えるでしょう。

9)フクロウを飼育する魅力や楽しみとは

(1)ペットとして希少

ペットとしては希少な種類を飼育することが、フクロウをペットにする最大の魅力だといえます。他にはあまり飼われていない珍しさは、飼い主の所有欲を満たしてくれます。

(2)独特の姿

フクロウは通常の鳥とは違う独特の姿をしています。特に顔は個性的で、最も好みが分かれるところです。逆に言うと好みの顔を持つフクロウが見つかれば、飼い主にとってかけがえのないパートナーになります。

(3)長生き

フクロウは10年以上生きることもある、長生きなペットです。そのため、多くの時間を飼い主と過ごし続けることができます。






今回のまとめ

1)フクロウの紹介

2)フクロウの5つの種類と特徴

3)フクロウの飼育に適している人の4つの特徴

4)フクロウを飼う場合の初期費用と入手方法

5)フクロウの飼育に必要な5つのグッズ

6)フクロウの餌の主な3種類と正しい与え方

7)フクロウに多い3種類の病気

8)フクロウの飼育で注意する4つのこと

9)フクロウを飼育する3つの魅力とは