グルーミングするゴールデンハムスター

ハムスターといって思い浮かぶのは、どの様な種類でしょうか。白にオレンジの姿を思い浮かべたとしたら、それはゴールデンハムスターという種類です。

今回は、ハムスターの中で最もポピュラーなゴールデンハムスターの飼い方を紹介します。






ゴールデンハムスターの飼い方!給餌・グッズ・注意点とは


1)ゴールデンハムスターの紹介

(1)ゴールデンハムスターとは

ゴールデンハムスターはハムスターの中で最もよく知られる種類です。別名シリアンハムスターと呼ばれ、漫画やアニメで描かれるハムスターの多くは、ゴールデンハムスターがモデルとなっています。

(2)原産地

シリア、レバノン、イスラエル、パレスチナといった中東の中でも東部地中海沿岸のレバント地域が原産地です。

(3)平均体長・平均体重

平均的な体長は15センチメートルから20センチメートルくらいです。中には体長20センチメートルを超える場合もあります。平均体重は100グラムから200グラムほどです。一般的には150グラム前後になります。

(4)名前のルーツ・歴史

模様のオレンジ色を金色(ゴールデン)に見立てて、「ゴールデンハムスター」となったのが名前のルーツだと考えられています。ゴールデンハムスターのペットとしての歴史は1930年にシリアで捕獲されたものが繁殖し、世界中に広まったのが始まりです。ちなみに、今でも野生のゴールデンハムスターが発見されることは稀で、「幻の動物」と呼ばれることもありました。

(5)平均寿命

ゴールデンハムスターの平均寿命は約2年くらいです。昔に比べて、ゴールデンハムスターも長生きするようになったとはいえ、2年を越えると人間の年齢で言うところの80歳くらいに当たるため、かなり高齢です。

2)ゴールデンハムスターの10の種類と特徴

ゴールデンハムスターは、毛の長さや毛質が遺伝によって引き継がれますが、それらとは別に毛色と模様も遺伝します。ここでは最も顕著な違いとして現れる、毛色と模様の種類による特徴を紹介します。

(1)ノーマル

比較的、原種に近いものです。頭から背中に掛けてがオレンジ色で、腹側が白色になっています。丈夫で頭が良いものも多いため、初心者向けだといえます。

(2)キンクマ

杏色の単色カラーです。一般的に幼少期は色が淡く、成長するにつれて色が濃くなってきます。

(3)ホワイト

その名の通り、白い色をしています。真っ白な個体から、グレーっぽい個体まで、色に幅があります。白い個体を望んでホワイト同士を組み合わせて繁殖すると、遺伝的に弱い個体が生まれる場合があるため注意が必要です。

(4)ブラック

黒い色をしています。他の色との組み合わせで、くすんだ色の個体が生まれたりします。

(5)アンブロウス

茶色の個体です。体の一部に白い毛が生えたりします。

(6)ミンク

茶色の体で、眼の周りに白いメガネのような模様のあることが特徴です。

(7)グレー

灰色の毛が生えています。

(8)トリコロール

白・黒・茶色の三色で、いわゆる三毛猫柄です。ほとんどメスで、もしオスが生まれても繁殖能力がないと言われています。

(9)バンデッド

茶色や黒の体に、背中から腹に掛けて腹巻きのように白い模様があります。

(10)ドミナントスポット

まだら模様です。色の組み合わせは白と黒、白と茶色など様々です。

手のひらに寄り添うハムスター

3)ゴールデンハムスターの飼育に適している人の特徴とは

(1)マンションなどの集合住宅に住んでいる人

一般的にペットを飼うことが難しいマンションなど集合住宅でも、ゴールデンハムスターであれば飼うことができる場合が多く、手軽な飼い方が可能です。それに、ゴールデンハムスターは犬や猫と違い吠えたりしませんし、散歩も不要です。臭いの問題も基本的にありません。そのため住環境に制限があるけれども、ペットを飼いたいという人に向いています。

(2)夜に世話ができる人

ゴールデンハムスターは夜行性のため、夕方以降に世話ができる生活スタイルを飼い主が取れる方が好ましいと言えます。世話はできるだけ毎日同じ時間帯する飼い方が理想です。そうするとゴールデンハムスターも、その時間に合わせて活動するようになります。

(3)適度なコミュニケーションができる人

ゴールデンハムスターはマイペースです。あまりにベタベタと構い過ぎると、ゴールデンハムスターはストレスに感じるため、飼い主はあまり触りすぎないようにしましょう。スキンシップし過ぎず、適度に観察して楽しめる人が向いています。

4)飼育する場合の初期費用・入手方法

ゴールデンハムスター自体は1匹1000円から1500円くらいで購入できます。オスとメスでは値段の違いはありませんが、オスの方が性格が穏やかだと言われています。入手できる場所は、ペットショップやホームセンター、時にはデパートで売られていることもあります。特にゴールデンハムスターはポピュラーな種類であるため、どこでも手にいてることが可能でしょう。

5)飼育に必要な6つのグッズとは

一般的な飼い方をする場合、次に挙げるようなグッズを準備する必要があります。

(1)ケージ

ゴールデンハムスターを飼うためのケージは2000円から5000円くらいです。しかし、ゴールデンハムスターは比較的体が大きくなるため、透明な衣装ケースで飼うという方法もあります。この場合、衣装ケースの箱の部分を使い、ふたは換気を良くするため、バーベキュー用の金網などでふさぎます。

(2)巣箱

ゴールデンハムスターの家になる巣箱は500円くらいからあります。

(3)回し車

ゴールデンハムスターの運動不足を防ぐために回し車を設置します。値段は1000円から2000円くらいです。注意点としては、ゴールデンハムスターは夜行性のため、夜に回し車で遊びます。そのため、ゴールデンハムスターと同じ部屋で寝る場合は、睡眠を妨げられてしまう可能性があります。その場合には、静音タイプの回し車があるので、そちらを購入するようにしましょう。

(4)トイレとトイレ砂

両方合わせて1000円くらいです。ゴールデンハムスターはトイレを覚えるため、決まった場所に設置するようにします。

(5)給水ボトル

500円くらいです。皿で水を与えると、こぼれてしまう可能性があるため、給水ボトルで水を与えて下さい。

(6)床材

紙や木材のチップです。1キログラムで500円くらいから売っています。

ハムスター

6)ゴールデンハムスターの餌の主な4種類と正しい与え方

ゴールデンハムスターは与えたエサは何でも食べるてしまいます。そのため、栄養バランスを考えてエサを与える飼い方をする必要があります。

(1)ペレット

ゴールデンハムスターのエサとして、主食で与えるべきものはペレットです。必要な栄養を含んだ食べ物を固めているため、栄養管理上も好ましいエサだといえます。

(2)種子

ゴールデンハムスターのエサとしてイメージされるヒマワリの種などの種子類は、与えすぎに注意しましょう。与えすぎると肥満や下痢の原因になってしまいます。

(3)野菜

少量の野菜や牧草を与えると、体の調子が整います。

(4)動物性タンパク質

チーズや煮干しといった動物性タンパク質を、少量与えることで栄養バランスが良くなります。これらのエサを体重の1割程度を目安に1日1回与えます。エサを与える時間は、ハムスターが活動を始める夕方以降が良いでしょう。

7)ゴールデンハムスターに多い4種類の病気

ゴールデンハムスターを飼っていると様々な病気にかかってしまう可能性があります。中には飼育環境や食べ物などに気をつけることで、防ぐことができる病気もありますが、いざ病気になってしまったときに備えて、どの様な病気にかかりやすいのかを知っておく必要があります。

(1)腫瘍

ゴールデンハムスターがかかる病気で、一番多い症状が腫瘍です。腫瘍とはいわゆる「デキモノ」で細胞が異常に増殖している状態です。悪性腫瘍はガンになる可能性が高くなります。完全な予防方法はありませんが、ストレスなどによる免疫力低下も原因のひとつと考えられているため、飼育環境を快適に整えておくように心がけましょう。

(2)ニキビダニ症

別名アカラスとも呼ばれる、ニキビダニが寄生することで発症します。ゴールデンハムスターの場合は、背中からおしり周辺の皮膚が乾燥してフケのような状態になります。腫瘍や他の疾患、栄養障害などで免疫力が低下したときに発症する可能性が高くなります。他のゴールデンハムスターに感染する可能性があるため、発症したら隔離して病院に連れて行ってください。

(3)アレルギー性皮膚炎

ケージ内の飼育環境が悪くなると、アレルギー症状が出る場合があります。ゴールデンハムスターは汚れなどの環境の悪化を嫌うため、予防のためにもケージの中を清潔に保つことが必要です。またエサの栄養バランスを整えることも発症を防ぐことになります。症状が出た場合には病院で検査を受け、原因を特定して治療します。

(4)下痢

いわゆる風邪を引いて下痢の症状が出る場合があります。排泄物は強い臭いがして飼育環境が汚れます。そのことがゴールデンハムスターにとってのストレスになり、更に症状が悪化することがあります。発症した場合には病院に連れて行くとともに、飼育環境を清潔に掃除して、室内の気温を保ち、栄養と水分の補給を十分にすることが必要です。

Closeup on medical doctor woman explaining something

8)飼育するうえで特に注意する5つのこと

(1)健康チェック

ゴールデンハムスターは夜行性のため、夜の時間帯に姿を表します。そのときの様子を観察して、健康チェックをします。元気がないなど普段と違う状態になっていないか、病気ではないかを見ます。

(2)ケージの清掃

ケージは常に清潔を保つようにします。ケージの清掃に合わせて定期的に洗浄するようにしましょう。ただし、洗浄を行う場合は日中に行うことで、ゴールデンハムスターの生活に支障が出ないように気をつけます。

(3)飼い主の姿を認識させる

世話を行う時はゴールデンハムスターが起きている夜に行い、飼い主の姿を認識させるようにします。そのことによってゴールデンハムスターは飼い主が世話をする人だと理解してきます。寝ている時などに姿を見せずにこっそり世話を続けていると、飼い主のことを認識せず敵だと勘違いしてしまうことがあります。

(4)長期間家を空ける場合

旅行などで長期間に家を空けなければいけないときは、どうすれば良いでしょうか。世話を頼める知人がいれば良いのですがそうでない場合には、準備が必要です。数日程度であればペレットと水をたっぷり用意しておくことでしのげます。それ以上の場合は、ペットホテルなどに預けるようにしましょう。

(5)繁殖

ゴールデンハムスターは比較的簡単に繁殖させることができます。しかし、繁殖させる前に少し考えてもらいたいことがあります。ゴールデンハムスターは平均で8匹前後の赤ちゃんを産みます。その赤ちゃん達が増えても、最後まで責任を持って飼育することができるでしょうか。もしくは、引き取り手がいるでしょうか。増えた後に、飼育に困ってしまう人もいますので、事前に良く計画して繁殖させることが大事です。

9)ゴールデンハムスターを飼育する魅力や喜びとは

(1)手間がかからない

犬や猫といった他のペットと比べ手間を掛けずに飼育することができます。そしてゴールデンハムスターは他の種類のハムスターに比べて体が大きいので、抱っこしてもモコモコとしたかわいさを感じることができます。

(2)お金がかからない

ゴールデンハムスターの飼育には、あまりお金がかかりません。飼い始めた後にかかる費用は、エサ代や床材の交換などだけです。月に数千円くらいで済みます。

(3)飼いやすい

マンションやアパートといった集合住宅や都会の住宅密集地では、しばしばペットの鳴き声や臭いでトラブルになることがありますが、ゴールデンハムスターであればこの様な心配はありません。飼う場所を選ばないペットであると言えます。






今回のまとめ

1)ゴールデンハムスターの紹介

2)ゴールデンハムスターの10の種類と特徴

3)ゴールデンハムスターの飼育に適している人の特徴

4)飼育する場合の初期費用と入手方法

5)飼育に必要な6つのグッズとは

6)ゴールデンハムスターの餌の主な4種類と正しい与え方

7)ゴールデンハムスターに多い4種類の病気

8)ゴールデンハムスターの飼育で注意する5つのこと

9)ゴールデンハムスターを飼育する魅力・喜びとは