Veterinarian checking dog's ears

愛犬の耳や身体に引っ付いている黒い物体はたいていダニであることが多いと思います。ダニは血を吸うだけでなく様々な病原菌を持っているので、飼い主にとって心配にならざるを得ません。

その心配を拭うためにも愛犬に付くダニの種類・原因・対処方法などをご紹介します。






犬のダニの3つの種類!原因・症状・対処方法とは


1)犬のダニの3つの種類とは

(1)マダニ

マダニは藪の中や山中の茂み、公園の草原などの広範囲に生息しています。日本のマダニは人間よりもペットの犬の血を好んで吸います。

吸血前の大きさは3~4cmで、イエダニの8倍~10倍もあります。幼ダニ期、若ダニ、成ダニの3段階の成長と2回の脱皮を行い、発育期ごとに寄生、吸血を行います。このような一生を送るマダニを「3宿主性マダニ」と呼びます。

(2)ニキビダニ

ニキビダニはほとんどの哺乳類に寄生する体長0.2mm~0.3mmの肉眼では見えないダニです。ヒトの顔には100%寄生しています。

ニキビダニは余分な皮脂や皮質を食べてくれますが、大量発生した場合に「ニキビダニ症」が起きる場合があります。ヒトとは別の種類ですがペットの犬にも起きる症状です。

(3)ヒゼンダニ

メスは体長約0.4mm、オスは約0.2mmの肉眼では見えない洋ナシ型の非常に小さなダニです。メスのヒゼンダニは皮膚の表面に小さな穴を作り卵や糞をだします。

それらが原因でアレルギー反応を起こし、「疥癬」という激しいかゆみを起こす症状がでます。人間の体温を好んで寄生するようですが、ペットの犬にもしばしば寄生します。

2)犬にダニが増える2大原因とは

(1)草木が生い茂る公園や道路の散歩

マダニが引っ付く大部分の原因は散歩にあります。公園の草むらに立つ犬の二酸化炭素や体温などを感知して引っ付きます。

犬は草木が生い茂る場所を好んで入るので、飼い主は遊んだ後にマダニが付いていないか確認した方が良いでしょう。

(2)他の動物との接触

ニキビダニは母子感染で寄生すると言われています。母犬が子犬に接触した時、母犬に生息しているニキビダニが子犬に乗り移ることがあるとされています。

帝王切開や生まれた子犬や、直後に母犬と隔離された子犬にはニキビダニがいないことから、母子の接触が原因ではないかと言われているようです。成犬の発症理由は免疫力の低下やホルモン異常だとされています。

ヒゼンダニに関しては、既に疥癬を持っている他の動物との接触で感染します。また、ペット用のブラシなどを共有して使う事で感染してしまうこともあります。

Veterinarians at work checking Maltese ear at vet ambulant

3)犬のダニから引き起こされる症状

(1)貧血

マダニが血を吸うと、大粒の豆ぐらいパンパンに膨れ上がります。それが何十匹と引っ付くと犬は体の血液が多量に減り、貧血を起こしてしまいます。

(2)アレルギー性皮膚炎

マダニの唾液はアレルギー反応を起こすこともあり、強いかゆみの症状が出ることもあります。

(3)毛包虫症

ニキビダニ(毛包虫)によって引き起こされる毛包虫症は、脱毛やただれ、皮膚が赤くなるなど、目で見て分かる症状がでます。全身性、四端性、局所性に分かれます。

全身性のものは若い時期に起きやすく、半数は自然治癒します。成犬は治りにくいので必ず病院で診てもらいましょう。

(4)疥癬

フケやかゆみ、発疹が体に出てきます。比較的毛の少ないお腹や顔に症状が出やすく、犬が頻繁に足で掻き出したら注意が必要です。

症状が悪化すると毛が抜け落ち、かさぶたで覆われることになります。そのかさぶたの下にヒゼンダニが繁殖します。

4)犬のダニへの自宅でできる4つの対処・駆除方法

(1)予防薬を使う

ダニやノミを駆除してくれるスポットタイプの薬剤を犬の首の後ろに滴下してあげるか、スプレータイプの薬剤を吹きかけてあげましょう。市販のものもありますが、動物病院でもらう方が安全です。

(2)散歩後にダニがついていないかチェック

くっ付いているマダニは一匹だけではない場合があります。背中、耳の裏など見落としがちな箇所をチェックしましょう。

(3)マダニは専用のピンセットで取る

マダニはしっかり食いついているので、なかなか簡単に取ることができません。無理に手でマダニのお腹を掴んで取ると、口器だけが残ってしまい化膿の原因になります。

それを防ぐため、ダニ取り用のピンセットで慎重に除去しましょう。しかし、動物病院で安全に除去してもらうのが賢明です。

(4)部屋の掃除をこまめにする

ヒゼンダニを持つ動物と接触してしまったペットのために部屋の掃除や小屋、食器類を丁寧に掃除してあげましょう。ヒゼンダニの繁殖を防ぐためには清潔に保つことです。

50℃以上でダニは死滅するため、タオルやマット類を熱湯で洗濯しましょう。

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5)犬のダニへ専門家でできる対処・駆除方法とは

(1)内服薬を動物病院で購入

成虫だけでなく卵も駆除してくれる内服薬があります。動物病院で購入することができます。獣医師の診断により、ペットの身長、体重、健康状態を考慮した上で処方してくれます。

安全性の高い「フロントラインプラス」が人気です。速攻で皮膚の下に浸み込むので、犬が体を舐めても害を出さないようにできています。寄生中のノミやその卵の孵化を予防してくれます。

(2)ノミ・ダニ取り首輪

動物病院でノミとダニを予防する首輪を購入できます。市販もありますが、犬の健康状態を把握した獣医師の方が確実に安全です。

6)犬のダニから考えられる3種類の病気

(1)バベシア症

マダニが媒介して起きる疾患にバベシア症があります。バベシアという原虫がマダニの唾液と一緒に体内に侵入して、赤血球内に寄生し分裂、増殖を繰り返します。

症状には貧血や発熱などがあり、場合によっては急死する事もあります。

(2)ライム病

マダニに噛まれた付近が円状に赤くなり、発熱や食欲不振、関節炎が起きます。これらが原因で足を引きずることもあります。

(3)ヘパトゾーン症

免疫が低下した状態にかかりやすく、発熱、貧血、下痢、歩行異常などの症状がでます。

7)犬のダニへ日常からできる予防習慣

ペットの犬が使用するタオルやマットを定期的に60℃ほどの熱い湯で洗うようにして、卵や幼虫を駆除するために日光にもあてましょう。また、犬がよく出入りする場所を入念に掃除することも大切です。

散歩後のブラッシングやシャンプーをしてあげることも大切です。身体を清潔に保てばダニは減らすことができます。ダニがなかなか離れない時は、無理矢理取らず必ず動物病院にいくことも大切です。






今回のまとめ

1)犬のダニの3つの種類とは

2)犬にダニが増える2大原因とは

3)犬のダニから引き起こされる4つの症状とは

4)犬のダニへの自宅でできる4つの対処・駆除方法

5)犬のダニへ専門家でできる2つの対処・駆除方法とは

6)犬のダニから考えられる3種類の病気とは

7)犬のダニへの日常からできる予防習慣