体調不良な犬

今回は、犬が下痢をしてしまうときに考えられる代表的な原因の種類と主に行われている治療法についてご紹介させていただきます。

また、犬の下痢の指標となるチェック項目や日常的な生活習慣での予防法についてもご紹介させていただきます。






犬が下痢をする4大原因!症状・対処・治療法とは


1)犬が下痢かどうかの5つのチェック項目

(1) 柔らかい糞かどうか

下痢と聞き真っ先に、人間でもあり得る柔らかい便を思い浮かべることでしょう。犬の場合も、腸内の細菌や食あたりを起こして下痢を起こし脱水症状などの重大な症状へつながることがあります。

犬がトイレをしているときには、排出物の状態を観察して下痢になっているか健康的な状態と同じものかを判断しておくことをオススメします。

(2) 血便が出ている

糞を観察している中で、健康的な状態と同じような柔らかさの糞をしていればさらに観察するべきことがあります。

下痢を体内で起こしている際には、腸が傷ついていることが大半なため粘膜と同時に血液が排出物に混じることがありますので、こちらもよく観察を行うことをオススメします。

(3) 回数が異常に増えている

人間でも経験があるかと思いますが、下痢のときにはトイレに何度も行きたくなるものがほとんどとなっています。

それは犬にも言えることで、散歩中や日常生活の中で普段よりトイレの回数が増えていると感じれば下痢を起こしていると考えられます。

オススメとしては、日常からトイレの数をある程度記録していると日々の変動を見ることができるためできるだけ記録を行いましょう。

(4) お腹に膨張が起こる

この場合、犬のお腹が若干腫れているように感じることが多いです。お腹が腫れているように感じれば、触って確認することをオススメします。

触った際に硬い触り心地がするかと思いますので、無理に押すことは禁物です。あくまで確認ということで優しく、触ってあげることをオススメします。

(5) おならが多い

犬が下痢を起こすと、異常に腸が動くとこにもなりますのでおならが出やすい状態になっています。すると、糞が出ない場合におならを出して腸を動かそうとして頻繁におならが出てきます。

おならも下痢の指標になりますので、是非注目しておくことをオススメします。

2)犬の下痢の3つの代表的症状

(1) 痩せ細る

犬が下痢をし続けてしまうと体重が減少してしまいます。これは、食べたものでさえ腸がうまく働かないことによりそのほとんどが外へ排出されてしまいます。

よって蓄積されていた脂肪を使うため、体重が減少し弱々しく痩せ細ってしまう恐れがあります。栄養失調を引き起こすので、早急に動物病院へ行くことをオススメします。

(2) 嘔吐

犬が下痢をした時に早い上に飼い主さんが確認しやすい症状の1つとして、嘔吐という症状が出てきます。

理由としては、腸の活動不良により消化されなかった食べ物が食堂側へ逆流をし結果的に犬が吐き出すことに繋がっていきます。

この場合の嘔吐の特徴としては、食べた直後に前方へ勢いよく食べ物を吐き出すこととなっており、異常を感じた場合にはすぐに動物病院へ行き脱水症状や栄養失調を防ぐため点滴治療を行ってもらうことをオススメします。

(3) 血便が出る

この症状は、胃腸が荒れている上に下痢が止まらなかったがために肛門や腸内が傷付き糞に血液が混ざって血便になっていきます。

判別の方法としては、出した糞を観察し黒い粒のようなものが確認できたら血便だとされています。また明らかに赤く染色されている部分がある際にも、血便と判断されます。

血便が長く続くと、貧血を起こす恐れがありますので確認された場合には早急に病院へ連れて行くことをオススメします。

By listening to a dog Veterinary Golden

3)犬の下痢の4大原因とは

(1)ストレス

犬は緊張しやすい種類の子が多いため、環境の変化などに対応するまで時間がかかることがあります。その際にストレスを強く感じてしまい、消化器官の調子が悪くなることにより下痢を引き起こします。

具体的には、引っ越し直後や近所が工事を行っているなどの非日常的な出来事がストレスとそれに伴う下痢を引き起こすことが多いです。

対処法としては、犬が2番目に気に入っている場所に預けるなどがあり数週間の間に飼い主さん等で生活感を出して迎えてあげることをオススメします。

(2)食あたり

犬の下痢の原因の1つとして食あたりが挙げられます。

ドッグフードなどのペットフードの消費期限は約1ヶ月前後とされている上に、湿気や温度の高いところで密封保存をしなければすぐに傷んでしまうという特徴があります。

このような餌を与えてしまっても、犬は避けることが多いですが古い餌と新しい餌を節約のため混ぜて与えるなどすることで、犬が食べてしまい消化不良からの下痢症状を引き起こすので、古くなってしまった餌は早急に処分しましょう。

(3)冷え

犬は寒い時期にお腹を壊すことが多いです。また、冷たい水を大量に飲んでしまうことで胃腸が冷えて弱ってしまい下痢を引き起こしてしまいます。

このような場合には、与える水を温めに設定し散歩の時には犬用の腹巻を着用してあげることなどがあります。

また、極寒の日には散歩を控え家の中で運動できるようおもちゃで遊ばせるなどするとストレスを減らすことができるのでオススメです。

(4)寄生虫

犬に寄生して病気を引き起こす寄生虫が多く存在します。その中でも犬回虫という寄生虫が、犬に寄生してしまうと下痢を引き起こしてしまいます。

また、体内に入り込む虫のため腸に詰まってしまい腸閉塞を起こし、重大な疾患へ繋がってしまい手術が必要になる場合がありますので、寄生虫予防の薬の投与や定期的な検診を行い予防をするしか方法がないため、長く下痢が続いている場合には寄生虫感染を疑いましょう。

4)犬の下痢への2つの対処法

(1) 水分補給

犬に限らず多くの動物が下痢をしてしまった際には、水分をいつも以上に補給することが最優先となっています。下痢には多くの水分が含まれていますので、脱水症状を起こしやすくなっています。

オススメとしては、人間用の経口補水液を水で薄めて少しずつ飲ませてあげると効率よく水分を取り入れることが出来ます。

こまめな水分補給を行って、下痢で外に排出された分を補助しましょう。

(2)絶食

下痢をしているときには、水分が必要になりますが消化器官を空にする目的で食事を与えないほうが良いとされています。

期間としては1日~1日半くらいに設定をし、胃腸をリセットさせてあげることをオススメします。絶食後は柔らかくしたリンゴのペーストなどの消化に良いものを少しずつ与えてあげましょう。

ただし、絶食を行う場合には下痢をし始めてからしばらく観察をし下痢以外に体調が悪くないことを確認してからにしなければ、栄養失調を招く恐れがあります。

大抵の場合、動物病院にて医師から判断を下されてから行うことが多いですので、下痢が確認できて体調を記録して病院に連れて行くことをオススメします。

5)犬の下痢が続く場合にすべき3つの検査方法

(1)内視鏡検査

この検査方法は、犬が下痢をしていると同時に元気がないと感染症や内臓系の病気を抱えている可能性があります。

動物病院の医師が、病気を疑ってレントゲン撮影と同時に内視鏡検査を行うことが多いです。

最近では小さな胃カメラを犬に食べさせて、遠隔撮影を行うことができるようになっているため、犬への極度な負担が少なくて済むため、オススメとなっています。

しかし、他の検査と比べて高価な治療になりますので良く調べてから飼い主さんが判断してあげましょう。

(2)糞便検査

この検査方法は、尿検査同様下痢状態の糞を採取し検査機関で成分調査をしてもらうことになります。具体的には、色や硬さ・匂いを観察し体調を細かく判断していきます。

また、成分を検査し先述した寄生虫感染や細菌を調べていきますので、医師が結果を見て治療法を選択する材料が増えていきますのでオススメとなっています。

(3)尿検査

この検査方法は、尿を採取し下痢の原因が小腸にあるか大腸にあるかを知ることが出来ます。また尿に含まれる血液量や、成分に異常がないかを判断していきます。

尿に栄養分などが流れ出していると、腎臓疾患などの循環器系の病気を発見することにもつながる上に、日々の検診の中で行うことができるためオススメとなっています。

Veterinarians at work checking Maltese ear at vet ambulant

6)犬の下痢が続く場合にすべき3つの治療方法

(1)薬物療法

この治療方法は、名前の通り薬物を投与し下痢を抑えていく方法となっています。下痢を治すためには、腸の動きを抑える抗生物質や胃腸を空にして下痢の原因を取り除く下剤を投与していきます。

また犬に薬物療法を適用することはとても難しいこととなっているため、飼い主さんと獣医の連携が大切な治療です。

(2)輸液療法

この治療方法は、下痢による脱水症状を解決するために行います。

輸液治療とは、一般的に点滴治療と呼ばれているものとなっており犬猫の場合、短時間で済む皮下点滴を行うことがほとんどで、治療後よりすぐに水分が身体全体に循環していくため、5日ほど観察していくと治ることがほとんどですのでオススメとなっています。

(3)寄生虫駆除治療

この治療方法は、寄生虫による下痢を改善するために行います。

犬に寄生する寄生虫は、腸内に詰まることがあるため下痢から発展すると腸閉塞を起こしてしまうため、定期的な検査で寄生虫の存在の有無を知ることが大切となっています。

寄生虫を除去するための薬を、体表面に投与し治療を行います。腸内に寄生虫が入ってしまっている場合には、内視鏡検査で排出手術を行うこともあり、寄生虫除去手術はとても幅広い治療方法となっています。

7)犬の下痢へ日常からできる4つの予防ポイント

(1)食習慣

犬の下痢で食習慣からできる予防ポイントとしては、食べさせ過ぎと食事内容が挙げられます。

犬の下痢の原因としては、よく食べるからと言って犬に餌を食べさせすぎることで消化器官への負担が大きくなり下痢を起こしてしまうことがあります。

また、アレルギーやドッグフードの成分が犬に合わず下痢を起こす可能性があるため、下痢を起こしているときに与えていた餌は休止し別の餌を与えることで解決が見込まれますので、合わない餌を与えることは絶対に与えないよう気を付けましょう。

絶食療法後には、ドッグフードではなく消化に良いすりおろしたリンゴやニンジンを少量ずつ与えて徐々に通常の食事に戻していくことが食習慣の予防ポイントとなっています。

(2)睡眠習慣

睡眠習慣では、寝つきが悪くないかや夜鳴きがあるかなどを確認しましょう。夜鳴きのある犬の場合、下痢をして落ち着かないことが原因となっています。

下痢をしているときには、胃腸が良く動くことが多いため犬が落ち着かず睡眠が削られることがあります。

そのような場合には、獣医から安定剤が処方されることが多いため用量を守り犬を落ちつけることがほとんどですので、獣医の説明をきちんと受けて安定した睡眠を与えることで整腸効果により下痢改善につながりますので、オススメとなっています。

(3)運動習慣

運動習慣では、毎日一定時間運動をさせているかが重要なこととなっています。下痢をしている犬は、体調を崩している場合とストレスが溜まっている場合があります。

動物病院で、特別な病的要因がなければストレスと判断することが出来ます。

そのような場合には、部屋の環境に早く慣れさせること共に毎日の散歩をきちんと決めた時間で犬に運動をさせることでストレスの解消になりますので、下痢の方も早急に治まることが多いです。

最低限でも30分以上の散歩を毎日行いましょう。

また、寒い季節ですとお腹を冷やさないように腹巻を巻いて散歩を行い、暑い季節ですと早朝の涼しい時間帯に散歩を行うよう季節によって散歩の時間帯などのスタイルを変えていくことをオススメします。

(4)飼い主の心構え

犬が下痢をした際に行うべき心構えとしては、毎日の健康チェックと犬自身の好みや餌の具合を細かく確認をする覚悟を持って接しましょう。

また日常から、飼い主さん自身で犬のトイレの回数と状態を記録しておくことで、下痢をしてしまった時と比較がしやすくなり、病院での説明が楽になりますのでオススメとなっています。

日常からの注意としましては、餌は1か月近くにわたり放置している場合は与えてはならないという点と、アレルギー検査や定期検診で健康を維持させることに注意を向けてお世話をすることをオススメします。

下痢をしているときには、消化に良い食事を与えてあげることを念頭に看病をしてあげましょう。






今回のまとめ

1)犬が下痢かどうかの5つのチェック項目

2)犬の下痢の3つの代表的症状

3)犬の下痢の4大原因とは

4)犬の下痢への2つの対処法

5)犬の下痢が続く場合にすべき3つの検査方法

6)犬の下痢が続く場合にすべき3つの治療方法

7)犬の下痢へ日常からできる4つの予防ポイント