テリアとダックスフンド

犬の成熟したメスは、子孫を残すために発情期がやってきます。オスには発情期と呼ばれるものはなく、メスの発情のサインを感じ取って発情をします。

発情期の犬は時にとてつもないパワーを発揮して高い壁を飛び越えたりもします。今回は犬の発情期について接し方・しつけのコツなどもご紹介します。






犬の発情期の4大サイン!対処法・付き合い方とは


1)犬の発情期の解説

(1)時期

犬は年に2回、春と秋に発情するのが一般的です。しかし近年季節とは無関係に発情をする犬も増えています。

年齢的な時期としては、小型犬が生後7~10ヵ月、中型、大型犬が生後8~12ヵ月ごろまでに初めての発情期がやってきます。

(2)期間

発情が始まり10日目ほどで排卵が起きます。8~14日間は妊娠可能な期間が続きます。

(3)オス・メスの違い

オスとメスでは発情のメカニズムが大きく違います。

メスは年に2回発情期がやってきます。しかしオス犬には発情期というものはなく、発情しているメスの尿などからフェロモンを感じとることにより発情します。

(4)交配の時期

メス犬は発情期に入ったからといっていつでもオス犬を受け入れるわけではありません。

発情が始まり、排卵が起きます。この時期からオス犬を受け入れるようになるのです。したがって発情期だからといっていつでも交配できるわけではないのです。

2)犬のオス・メスそれぞれの発情期のサイン

(1)オスの発情期のサイン

・落ち着きがない

発情中の犬はオス、メス問わずに落ち着きがなくなります。ずっとうろうろしていたり、吠えたりといつもとは違う様子がみられます。

オス犬にはメス犬とは違いあまり大きな変化は見られませんが、時にメス犬のところへ向かうため鎖をちぎったりして脱走してしまったりなどトラブルが多いのです。

(2)メスの発情期のサイン

・発情出血が見られる

メス犬は発情期になると発情出血というものが起こります。人間の生理と混同されがちですが、人間とはメカニズムが全く違います。

人間は不要になった内膜を排出しているのが生理ですが、犬の発情出血は卵胞刺激ホルモンが分泌され、発育を始めた卵胞からエストロジェンという発情ホルモンが分泌され、その影響で外陰部が膨らみ、発情出血が始まります。

この出血は日に日に量が増えていき、10日ほどかけて徐々に収まります。

・落ち着きがない

発情中の犬はオス、メス問わずに落ち着きがなくなります。ずっとうろうろしていたり、吠えたりといつもとは違う様子がみられます。

・頻繁に尿マーキングをする

発情中のメス犬は頻繁に尿マーキングをするようになります。これでフェロモンをオス犬に届けるのです。

・外陰部が膨らむ

メス犬は発情期になると外陰部が充血して膨らみます。オス犬を受け入れるころには陰唇が柔らかくなります。

Examination of sick Maltese dog in vet clinic

3)犬の発情期の気持ちとは

(1)落ち着かない

発情期の犬はとにかくパートナーを探して、そわそわして落ち着きません。いつもと違う行動をしたりすることも優しく付き合ってあげましょう。

(2)トイレを失敗しても怒らないで

発情中の犬は尿マーキングが頻繁になります。いつもはペットシーツの上やお散歩でトイレをしているのに失敗してしまうことがあるかもしれません。

それは生理的な現象で仕方のないことです、叱らず理解してあげましょう。この他にも体がだるく散歩に行きたがらない、食欲があまりないなどの症状も現れることがあります。

優しくそばに寄り添ってあげましょう。

4)犬の発情期で注意すべき3つのこと

(1)不用意にオス犬にあわせないこと・不用意に発情したメス犬にあわせないこと

妊娠を望まない場合、不用意に発情している犬にあわせることはとても危険です。飼い主同士が立ち話をしている間に交尾をしてしまい、妊娠してしまうということもあります。

(2)発情出血の終わりが発情期の終わりではありません

発情出血が終わったから発情が終わったと思う飼い主さんもいるようですが、それは大きな間違いです。発情出血が終わるころに排卵が起こりますので、発情出血の終わりが一番危険といえます。

(3)妊娠を望む場合は2回目の発情からチャレンジしましょう

犬の発情期の1回目に交配をすることはあまりおすすめできません。骨格の形成が不完全であったり、なにか遺伝的な病気がかくれているかもしれないからです。

そのため妊娠を望む場合は2回目以降や2歳ごろからをおすすめします。

5)犬の発情期への対処方法

犬の発情期はしつけで抑えられるものではありません。よって物理的に対処することになります。

(1)発情期に安易に他の犬に近づけない

メス犬ならオス犬に、オス犬なら発情中のメス犬に近づけないことが重要です。

メス犬はオス犬を発情させてストレスを与えてしまうことになりますし、オス犬は発情フェロモンを感じ取ってメス犬に交配を求めるようになりストレスになります。

(2)発情出血には子供用のおむつや犬用のおむつで対応しましょう

発情出血で自宅のカーペットなどを汚してしまうことがあります。気になるかたは子供用のおむつに尻尾を通す穴をあけてはかせたり、犬用のおむつをつけてあげましょう。

(3)食欲がない場合は好きなものをあげて好きにさせてあげましょう

発情中食欲不振になる場合があります、無理に食べさせようとせず好きな物をあげたり好きな時に食べられるようにしておいてあげましょう。

(4)脱走に要注意

発情中の犬はパートナーをもとめて脱走してしまうことがあります。首輪がゆるくないか、リードはもろくなっていないかなどの確認をしましょう。

dog begging

6)犬の発情期への飼い主さんへの心構え

(1)発情中のおちつきのなさは仕方のないことです

発情中のおちつきのなさは仕方のないことです。どっしり構えて優しく受け入れてあげましょう。

(2)発情中の犬は予想外の行動をします

脱走をしたり、トイレを失敗したり、攻撃的になったりと発情中の犬は予想外の行動をしますのでそのことを心得ておきましょう。

7)避妊手術と去勢手術について

妊娠を望まない場合、避妊、去勢手術をおすすめします。避妊、去勢手術をすることにより、メスは発情期がなくなり、オスも発情をすることがなくなります。

悲しい命を増やさないためや、乳腺腫瘍や会陰ヘルニアなどの病気の予防にもつながります。手術も10分~30分ほどで終わる手術で、翌日に退院することがほとんどです。

倫理的に抵抗のない飼い主さんにはおすすめしたい手術です。






今回のまとめ

1)犬の発情期の解説

2)犬の発情期の4つのサイン

3)犬の発情期の2つの気持ちとは

4)犬の発情期で注意すべき3つのこと

5)犬の発情期への対処方法

6)犬の発情期への飼い主さんへの心構え

7)避妊手術と去勢手術について