ニホンアマガエル

カエルといえば、愛嬌のある姿と鳴き声が特徴的です。独特の姿は、人によって好き嫌いが分かれてしまうところがあるかもしれませんが、ペットとしては意外に人気があるんです。そんなカエルはどのように飼育のコツや注意点を紹介します。






カエルの飼育方法って?飼い方の3つのコツと注意点とは


1)カエルの紹介

(1)カエルとは

カエルとは尻尾の無い両生類です。頭は三角形で、目は上に飛び出しており、胴体は丸いという特徴があります。後肢が発達し、ジャンプが得意です。また多くの種類では後肢の指の間には水掻きがあり、水の中を泳ぐことができます。幼生は四肢がなく、いわゆる「オタマジャクシ」と呼ばれます。

(2)原産地・ 平均体長・平均体重

カエルは、世界のほとんどの地域に生息しており、その多くが水のそばで生活しているという特徴があります。現在知られているだけでも約6,500の種類がいます。カエルには様々な大きさの種類がおり、その体長や体重も様々です。最小の「Paedophryne amauensis」というカエルは体長7.7ミリメートルしかありません。最大の「ゴライアスガエル」は対等30センチメートルを超えます。四肢を含めた長さは80センチメートル以上あり、体重は3.3キログラムくらいになります。

(3)名前のルーツ・歴史

「カエル」という名前の由来ははっきりとは分かっていません。しかしカエルの習性として、必ず産まれたもとの池に戻ってくるから「帰る」が転じて「カエル」と呼ばれるようになったという説があります。カエルという名前は清少納言の「枕草子」にも出てきており、少なくとも平安時代か、それ以前にはカエルという名前が使われていたと推測されます。日本では水田や水辺が多くあるため、昔から身近な動物として親しまれています。「鳥獣戯画図」をはじめとして絵巻、物語りや俳句などにも度々登場し、最近では漫画やキャラクターにも多く使われています。

(4)平均寿命 

カエルの平均寿命は意外に長く、小さなカエルでも5年くらい生きます。通常は10年くらいの寿命です。

2)種類の紹介!カエルの5つの種類と特徴

(1)ツノガエル

カエルの中でも人気の高い種類です。見た目は丸く可愛い姿をしています。動作がのんびりしている印象があります。比較的、飼育が簡単な種類であり、プラスティックケースで飼育できます。また、活動的でないため、大きなケースを用意する必要はありません。

(2)イエアメガエル

イエアメガエルはとても長寿な種類です。飼育環境が良ければ20年以上生きると言われています。成長すると10センチメートル以上になります。イエアマガエルの特徴は、カエルとしては珍しく人に馴れることです。木の上に住む種類のため飼育環境には観葉植物を設置してください。

(3)ヤドクガエル

ヤドクガエルは美しい模様を持ったカエルです。黄色や赤色、青色など様々な体色の種類がいます。名前に「ドク」とあるように、野生では毒を持ちます。飼育が比較的難しいため、上級者向けのカエルだと言えます。

(4)ニホンアマガエル

ニホンアマガエルは、明るい緑色のカエルです。小さくて可愛らしい姿のため人気があります。飼育は簡単で初心者向けです。飼育環境には登り木設置しましょう。

(5)トノサマガエル

トノサマガエルは一般的にイメージするカエルらしいカエルです。飼育する水槽の中には陸と水場の両方を必要を作り、草や植物を設置しましょう。

3)理解してあげよう!カエルの性格の特徴とは?

(1)群れない・馴れない

カエルは群れで生活する動物ではありません。そのため、集団の中での位置づけを意識し、飼い主をリーダーとして認識したり、馴れたりと言うことがありません。

(2)鳴き声で主張する

多くのカエルのオスは鳴きます。カエルは鳴くことで自分のテリトリーを主張したり、メスにアピールしたりします。カエルを飼育していると鳴き声をうるさく感じるときがあるかもしれません。しかし、カエルが主張しているのだと理解しましょう。なお、メスのカエルは鳴きません。

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4)どんな人が向いている?飼育に適している人の2つの特徴

(1)手間を掛けられない

カエルは、最初に飼育環境を整えてやれば、比較的飼育の手間がかかりません。代謝も低いため掃除の頻度も少なくて済むペットです。そのため、ペットの世話に多くの手間を掛けられないという人にも向いていると言えます。

(2)長く飼いたい

カエルは意外に長生きです。上手に飼育すれば10年くらい生きます。従って、ペットに長く生きて欲しい、長い間飼いたいという人に向いていると言えます。

5)カエルを飼う場合の初期費用と方法とは?

カエルを飼育する場合、両生類の取り扱いがあるペットショップを探して購入するか、通信販売で購入します。なお、カエルは種類によって値段が異なります。そのため種類別に費用を紹介します。

(1)ツノガエル

平均して3,000円から5,000円くらいで購入できます。

(2)イエアメガエル

通常の緑色であれば3,000円から5,000円くらいで購入できます。青色の体色は珍しいため、9,000円前後の値段になります。

(3)ヤドクガエル

ヤドクガエルは比較的高価な種類です。通常は10,000円から20,000円くらいですが、中には80,000円以上する場合もあります。

(4)ニホンアマガエル

手に入りやすい種類で、値段も手頃です。1匹100円から200円くらいで購入できます。

(5)トノサマガエル

トノサマガエルもポピュラーな種類のため、比較的値段も手頃です。1匹300円から600円くらいで購入できます。

6)グッズの準備を!飼育に必要な3つのグッズ

(1)水槽

カエルの種類によって、活動的かどうかで水槽の大きさを決めましょう。活動的で無いカエルの場合30センチメートルサイズの水槽で十分です。活動的なカエルの場合でも、90センチメートルサイズの水槽を用意すれば問題ありません。脱走防止のため、水槽には必ずフタを付けるようにしましょう。

(2)床材

水棲種のカエルを飼育する場合、水槽には水を張り、陸地と水辺を作ります。陸地には床材として砂利を敷きます。樹上棲種、陸棲種の場合には床材として腐葉土や水苔などを敷きます。湿度が高い環境で飼育するため、カビの発生に注意しましょう。

(3)植物・登り木

樹上棲種の場合、水槽内に観葉植物や登り木などを設置し、カエルが生活できる場を用意しましょう。

 カエルを捕まえようとしている子供

7)給餌方法の解説!カエルの主な餌とその方法

カエルは代謝が悪いため、頻繁に餌をやる必要はありません。また生きた餌しか食べないため、餌自体も飼育しておく必要があります。

(1)ミルワーム

2日に1回程度、1匹から2匹を与えます。他の餌も併用することで栄養の偏りを防ぐことができます。

(2)コオロギ

他の餌に比べると大きいため1週間に3匹から5匹程度を与えます。

(3)ショウジョウバエ

2日に1回程度、2匹から3匹を与えます。

8)病気に気をつけよう!カエルに多い4種類の病気

(1)カエルツボカビ症

ツボ型をした細菌におかされてしまう病気です。非常に致死率が高いという特徴があります。発症すると徐々に食欲がなくなり、体が麻痺します。残念ながら効果的な治療法は発見されていません。予防には水の管理が重要です。

(2)レッドレッグ

カエルに最も多く見られ、細菌を原因とする病気です。発症すると、足や腹がただれてしまいます。食欲がなくなる、皮膚がめくれるといった症状が出ることもあります。予防するためには、清潔な飼育環境が維持できるようにします。

(3)寄生虫

食べても太らない、下痢をしているといった症状が続く場合には、寄生虫を疑いましょう。ペットショップなどから購入したカエルであれば、寄生虫がいることはほぼ無いのですが、野生のカエルは、ほぼ確実に寄生虫がいます。予防するためには、野生のカエルと一緒に飼わないようにしましょう。また治療には虫下しの薬を使います。

(4)代謝性骨疾患

カルシウムやビタミンなが不足したため、骨の成長に異常が出る病気です。足などが曲がったりする症状が出ます。カルシウムやビタミンの入った栄養剤を餌と一緒に与えることで予防することができます。

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9)要注意・・飼育で特に注意する3つのこと

(1)生きた餌しか食べない

カエルは基本的に生きた餌しか食べません。ミルワーム、コオロギ・ショウジョウバエなどを餌として与えますが、それらの餌となる生き物の取り扱いに抵抗がある人や、生きた餌を与えることに抵抗がある人には飼育が難しいかもしれません。

(2)気温と湿度の管理

カエルは両生類のため、適切な気温と湿度を管理して飼育する必要があります。特に外国産のカエルの場合、原産地の環境に合わせた飼育環境を維持しないと、日本の環境では過酷になるため命を落としてしまう可能性があります。特に湿度を高めに保ち、ときどきはカエルの体に霧吹きで水分を掛けてあげるようにしましょう。

(3)馴れない

カエルは、一部の特別な種類を除いて人に馴れることはありません。そのため、ペットにふれあいたい飼い主にとっては、物足りなく感じるかもしれません。しかし、カエルにとっては人間が触ってくるということはストレスになるため、極力干渉しないようにしましょう。

10)どんな楽しみがある?カエルを飼育する魅力とは

(1)愛嬌のある姿

カエルを飼育することの魅力の一つは、その愛嬌のある姿にあります。丸っこくて目の飛び出した独特の体は他の動物には無いものであり、愛されるキャラクターだと言えます。

(2)手間がかからない

飼育に手間がかからないのも、カエルを飼育する魅力です。カエルは代謝が低く飼育環境を余り汚しません。また餌を頻繁に与える必要もないため、世話に多くの時間を割かれることもありません。

(3)場所を取らない

カエルを飼育するには水槽を設置するスペースしか必要ありません。広い場所を必要としないというのも居住スペースが限られている人にとって魅力であると言えます。






今回のまとめ

1)カエルの紹介

2)種類の紹介!カエルの5つの種類と特徴

3)理解してあげよう!カエルの性格の2大特徴

4)どんな人が向いている?飼育に適している人の2つの特徴

5)カエルを飼う場合の初期費用と方法とは?

6)グッズの準備を!飼育に必要な3つのグッズ

7)給餌方法の解説!カエルの主な餌とその方法

8)病気に気をつけよう!カエルに多い4種類の病気

9)要注意・・飼育で特に注意する3つのこと

10)どんな楽しみがある?カエルを飼育する魅力とは