日光浴をするカナヘビ

実は関東地方では「トカゲ」と呼ぶことも多いカナヘビ。「ニホントカゲ」と似ていて、ちらっと見ただけではわからないと思ってしまう人も多いのではないでしょうか。

似たような形をしているトカゲとカナヘビの2種類の特徴や見分け方をご紹介したいと思います。






カナヘビとトカゲの違い解説!特徴・見分け方とは


1)カナヘビの紹介

(1) 原産地

ニホンカナヘビ:北海道や本州、九州、四国やその周辺の島々。種子島や屋久島、中之島、諏訪之瀬島あたりまでいます。

(2)平均体高・平均体重

全長:160mm~270mm

頭胴長:50mm~70mm

体重:2g~8g

素早いカナヘビ

(3)名前のルーツ

カナヘビの名前のルーツは正確には不明ですが、「カナ」がかわいらしいという意味があり「小さくてかわいらしい蛇」でカナヘビといわれるもの、金属の色であるカナ色をしたヘビといわれるものの2説が有力です。

(4)種類と特徴の違い

トカゲ亜目トカゲ下目カナヘビ科に分類される生き物。ニホンカンヘビのほかにも、アフリカやヨーロッパ、アジアなどにも生息し、約26属280種類ほどが知られています。

日本で生息しているものだけでも北海道に生息するコモチカナヘビ・対馬にしか生息しないアムールカナヘビ・日本のカナヘビ科最大種サキシマカナヘビ・南西諸島の固有種アオカナヘビ・宮古諸島に分布するミヤコカナヘビの合計6種あります。

長いしっぽが特徴で、細長くスマートな体系をしています。背中は灰褐色や褐色で、お腹が黄色いものと白いものがあります。生まれてから、大人になるまで体の色は変わりません。

指は5本あり、1本だけとても長いです。

(5)平均寿命

「約7年」といわれています。飼育環境によっては10年程度になる場合もあります。

2)トカゲの紹介

(1) 原産地

ニホントカゲ:北海道、本州、四国、九州。対馬にはいません。

(2) 平均体高・平均体重

全長:160mm~250mm

頭胴長:60mm~96mm

体重:5g~18g

素早いトカゲ

(3) 名前のルーツ

トカゲの語源は、「戸の陰」にいることから「戸陰(とかげ)」といわれています。また、速く走って隠れるので「敏駆(とかけ)」「疾隠(とかくれ)」から来ているという説もあります。

(4)種類と特徴の違い

トカゲ亜目スキンク下目に分類される生き物。幼体と成体のオスメスで体の色に違いがあります。幼体の時には、体に金色の3~5本の縦線があり、尻尾はメタリックブルーなのですが、成体になるにつれて尻尾の色が褪せていきます。

5本の線もなくなると成体のメスの体になり、オスは、茶褐色まで変化を続け、カナヘビととてもよく似た形になります。オスは4~5月の繁殖期になると、のど元がオレンジ色に色づきます。

見た目が特徴的で、子供の頃はとくに色鮮やかです。頭が三角形で大人になっても光沢のある体は金トカゲとも呼ばれています。

土の中に巣をつくり、春の終わりごろに巣の中で卵を孵化させます。

(5)平均寿命

「10年~15年」といわれています。

3)カナヘビとトカゲの4つの違いとは

(1)住む場所

どちらも低地から山地に生息していますが、トカゲは夜や雨天の時には地面にもぐって生活しています。カナヘビは枯葉の下などで暮らしています。

(2)まぶた

トカゲもカナヘビもまぶたがあるのですが、トカゲは人とは違い自動ドアのようにちょうど目の真ん中で瞬きをします。カナヘビは人間と同じような瞬きをします。

(3)舌先

カナヘビもトカゲもにおいをかぐときに舌を出し入れするのですが、カナヘビはその舌先がヘビのように二又になっていて、トカゲは先端が割れていません。

(4)卵を産んでからの行動

カナヘビは、卵を産むだけで孵化までの2か月間世話をしないために縄張りを持たず、トカゲは、孵化までの1か月間はメスが世話をするので縄張り意識があります。

岩の上にいるフトアゴヒゲトカゲ

4)カナヘビとトカゲの見分け方の4つのポイント

(1)尾のながさ

カナヘビの尻尾は全体の3/2を占めるほどで、ニホントカゲは半分くらいなので、カナヘビのほうがより長いです。

(2)体の表面の質感

カナヘビはうろこが目立ち、カサカサした質感ですが、トカゲはうろこが細かくつやつやと光沢があります。

(3)捕まえやすさ

ニホンカナヘビに比べると、ニホントカゲのほうが一目散にどこまでも逃げるので捕まえることが難しいです。

さらに、運よく捕まえても尻尾をきって逃げることがあります。またカナヘビは四肢としっぽで体を支えて歩くのに対し、トカゲはおなかも地面につけて歩きます。

(4)土を入れたケースにいれる

トカゲの場合は、土の中にもぐりますが、カナヘビは土にもぐることはありません。

5)カナヘビとトカゲと似ている動物とは

(1)イモリ

イモリ亜目イモリ科に分類される生き物で、イモリはカエルと同じ両生類です。主に水中で生息しています。前足が4本、後ろ足の指は5本あり、水中で泳ぐために尻尾がひれのようになっています。

特徴としては、背中が黒くて、お腹のほうが赤色に黒い斑点があります。動きはゆったりとしていますが、フグと同じ「テトロドトキシン」という毒を持っています。

イモリは、尻尾切りで切った尻尾の骨まで完全に再生する力を持っています。

(2)ヤモリ

トカゲ亜目ヤモリ下目に分類される生き物で、ヤモリは、カナヘビやトカゲと同じように陸上に生息しています。民家の近くに住んでいて、前足も後ろ脚も指が5本あり、指先は無数の毛があって、吸盤の役目を果たしています。

その吸盤で、天井や壁にも張り付いたりします。






今回のまとめ

1)カナヘビはトカゲ亜目トカゲ下目カナヘビ科に分類される生き物で、細長くスマートな長いしっぽが特徴です。

2)トカゲは、トカゲ亜目スキンク下目に分類される生き物で、光沢のあるつやつやした体が特徴です。

3)カナヘビとトカゲの違いは、住む場所や卵を産んでからの行動、体で言えば瞼や舌先にも現れています。

4)カナヘビとトカゲは尻尾が長いか、体の表面がざらざらしているかどうか、動きが速いかどうかなどで見分けることができます。

5)カナヘビとトカゲ以外にも、イモリやヤモリなど違いの分かりにくい動物がいます。