ミニウサギ

犬や猫を飼いたいが住宅事情で飼えないという方には、鳴かず・排泄物のにおいが少ない、かわいらしいミニウサギはいかがでしょうか。最近ペットにする方が増えています。ここではミニウサギの飼い方・給餌・病気・種類・飼育のコツをご紹介します。






ミニウサギの飼い方を紹介!飼育の4つのコツと注意点とは


1)ミニウサギの紹介

(1)かわいくてお手頃価格だから人気

純血種のウサギよりやや小ぶりのウサギは「ミニウサギ」と呼ばれています。このミニウサギは毛色が豊富でかわいらしく、ペットショップでは数千円程度で販売されています。お値段も魅力的なのですが、犬猫飼育不可のアパートなどで飼育できるため人気が高まっています。

(2)実は雑種だった「ミニウサギ」

ペットショップでは「ミニウサギ」とPOPが貼られているところもありますが、実は「ミニウサギ」という品種は存在しません。その理由は交雑によって生まれた混血種のウサギだからです。そのため他の純血種のウサギと同じ「ウサギ目 ウサギ科 アナウサギ属(家畜化家ウサギ) 」に属します。

(3)平均体長・平均体重

平均体長はオス・メスともに約26~40cmで、平均体重はオス・メスともに約1.5~3kgです。

(4)歴史・名前のルーツ

ウサギは歴史が古く、その昔の古代ローマ時代から食用として飼育されていました。そこからもっとたくさんの肉をとれるようにと、大型のウサギを目指して品種改良が行われるようになりました。ほとんどが寺院で行われ、それぞれが独自の品種改良を行っていたため、現在のウサギの品種が生まれるきっかけとなりました。

16世紀ごろの貴族はウサギを獲物にしたハンティングがブームでしたが、それとは別に馬車移動の時間が長いため、特にご婦人の間では退屈を紛らわすためにかわいらしくおとなしいウサギを膝に乗せるようになりました。この時からウサギは家畜ではなく飼育目的となっていき、さらに品種改良が行われるようになりました。そこから世界的に広がりを見せます。

さらに品種改良が行われ、中型~大型の容姿が美しくおとなしいウサギが純血種として認められるようになりました。その中で小型のウサギが発生するようになり、今のミニウサギと呼ばれるようになりました。最近ではさらに小型のスーパーミニウサギが生まれてくることがありますが、こちらも混血種・雑種となります。

(4)平均寿命 

交雑で生まれた混血種・雑種のウサギなので、純血種よりも病気に強く寿命は長めだと言われています。平均寿命は約8年です。個体により10年以上長生きする子もいます。

2)他のウサギと何が違うの?ミニウサギの5つの特徴

(1)豊富な毛色

さまざまな交配によって生まれてくるため、毛色のカラーバリエーションが豊富です。

(2)おとなしいが感情表現が豊か

性格は懐きやすく、おとなしくおっとりとした子が多いです。中には臆病な子もいます。犬や猫に比べるとミニウサギは表情が乏しいと思われがちですが、機嫌が悪いと後ろ足で床を叩いてみたり、唸ったりすることもあります。

(3)さらに小型のウサギが生まれることもある

中型や大型のウサギの中では、体重が約1.5~3kgと小型なウサギのミニウサギですが、最近ではさらに小型の体重が約1㎏のミニウサギが生まれてくることがあります。このミニウサギは「スーパーミニウサギ」と呼ばれ、たいへん貴重な存在となっています。

(4)オスの特徴

オスのベビー時期は生殖器が幼いため性別の区別がつきにくいです。大人になると肛門の両脇に縦長の精睾丸が見えてきます。繁殖時期になるとスプレーというマーキング(おしっこによる臭いつけで縄張りを主張する)を行うようになるので、この行為を止めさせるためには去勢手術が必要となります。去勢手術後はスプレーを行わなくなります。またこの時期の顎下は触るとベタベタしています。ここには顎下腺という臭腺があり、器や給水ボトルなどに顎下をこすりつけて臭いをつけるようになります。

(5)メスの特徴

メスのベビー時期は生殖器が幼いため性別の区別がつきにくいです。大人になると首周りの肉付きがよくなってきます。繁殖期間は通年で、交尾は30秒という短さです。一度の出産で平均6~8匹前後の子供を産みます。出産を望まないのであれば単体での飼育や避妊手術を行います。妊娠すると気が荒くなり、子育てのための縄張りを主張するようになります。

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3)どんな人が向いている?飼育に適している人とは

(1)世話好きな人

ミニウサギは暑さ寒さに弱い動物です。夏場はクーラー、冬は暖房や小屋の下にペットヒーターを設置して過ごしやすい室温にします。給餌や掃除、健康管理などミニウサギが過ごしやすいように世話を行える人が飼い主に向いています。

(2)観察眼のある人

ミニウサギは犬や猫ほどうるさく鳴くことがありません。しかしよく観察すれば、感情表現が豊かなことに気づかされます。こうした感情の変化に気づける観察眼のある人なら、ミニウサギと信頼関係を築けることでしょう。

(3)自分の生活スタイルを持っている人

犬や猫はかわいいのですが、高額な予防注射やお手入れなど予想以上に手間がかかり、自分の生活が乱されると感じることがでてきます。その点、ミニウサギはそこまでのたいへんな手間がなく、おとなしい性格のため自分の生活を乱されることはありません。自分のペースで生活したい人にオススメです。

4)ミニウサギを飼う場合の初期費用と入手方法

ミニウサギはペットショップやうさぎ専門店で販売されています。店により多少の価格差がありますが、オス・メスともに価格は1羽数千円というお手頃価格です。ご飯や飼育用のゲージやお手入れ用具などを購入しても、犬や猫と比較すればかなりの低コストで用意することができます。

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5)グッズを整えよう!飼育に必要な15個のグッズ

ミニウサギを飼育するためには、我が家に迎えるための環境を整えなくてはなりません。まずはご自分が最後まで責任を持って飼育できるかをよく考えてみましょう。その上で、必要な飼育設備を揃えましょう。

(1)夏のクーラー

冬の暖房は必ず行いましょう。掃除はマメに行い、清潔にします。

(2)ケージ

飼育のためにミニウサギの生活の場を作ります。そのためにはケージが必要です。複数のメーカーからさまざまなタイプが販売されていますが、ミニウサギ専用のものか、ミニウサギが入るタイプを選び購入します。選ぶ基準としては、価格の安さよりもミニウサギが体を伸ばしてくつろげる広さがあるか、掃除がしやすいか、ミニウサギを出し入れする時にミニウサギの体に負担がないかなど、を基準にします。安さだけで選ぶと後々後悔します。ミニウサギの健康を第一に考えて選びましょう。

(3)床材

床材を敷くことでミニウサギも安心します。床材にはチップや牧草を敷き詰めるやり方とスノコを敷くやり方があります。チップや牧草はごみが出やすい、掃除がたいへんという面はありますが、自然環境にもっとも近いためミニウサギがくつろげるやり方といえるでしょう。

次にスノコですが、金属製・木製・プラスティック製の3つのタイプがあります。金属製の利点はフンをしても隙間から下に落ち、おしっこをしても汚れにくので掃除が楽、難点は堅い金属のためミニウサギの足の負担が大きいということです。木製の利点は足への負担が少なくフンが下に落ちやすい、難点はおしっこが滲みやすいので汚れやすいことです。

プラスティック製の利点は水洗いできるので清潔を保て足への負担が軽い、難点はミニウサギがかじったり足をダンダンする子だと、破片が口に入りやすいので健康に影響がでる心配があるということです。ミニウサギの性格に合ったものを選びましょう。また衛生面を考えて定期的に交換します。

(4)給水器

ケージへ取り付けるタイプと直置きの器があります。ケージへ取り付けるタイプはミニウサギが暴れても動かないので汚れることはありませんが、設置する高さの問題や飲み口のサイズによりうまく水が飲めない子もいます。種類や高さで解決することもあるので、お店で確認しましょう。直置きの器はミニウサギが暴れると水をこぼしやすくなるので、こまめに交換します。

(5)給餌器(エサ入れ)

ケージへ取り付けるタイプと直置きの器があります。ケージへ取り付けるタイプは、ミニウサギが暴れても動かないのでエサをこぼしにくいです。主食のペレットや野菜・牧草を入れますが、野菜用・牧草用も販売されています。それぞれを分けて与えることで、ミニウサギもバランスよく食事することができます。

(6)エサ

主食はペレットです。成長期・青年期・高齢期それぞれに必要な栄養があるので、それに合わせたペレットを選んで与えます。ここで重要なことは、ミニウサギは食べなれたペレットしか食べないということです。ミニウサギ購入時に必ずそれまで与えられていたペレットがどれか確認し、一緒に購入しましょう。

初めてのペレットを与えるときは、それまでのペレットに少しずつ混ぜていきながら切り替えるタイミングをはかります。また、補食で牧草や野菜を与えます。牧草は繊維質が豊富なので整腸作用や毛玉症防止、食べて奥歯を擦り減らすので不正咬合の防止にもなります。野菜も専用に販売されているものがあるので、必要に応じて与えます。

(7)トイレ

ミニウサギはトイレを覚えることができるので教えれば掃除が楽になります。床材を敷くやり方もありますが、トイレ容器やチップや砂なども販売されているのでリラックスできるように大きめサイズを選びましょう。また、犬や猫のように専用のトイレシーツも販売されています。

(8)防寒グッズ

ミニウサギは暑さ寒さに弱いので、専用のヒーターや冷えるスノコを用意します。

(9)かじり木

ミニウサギは生涯歯が生え続けるため、かじって歯を削るためのかじり木を用意します。

(10)グルーミング

お手入れに欠かせなのがグルーミンググッズです。専用の爪切りやブラシ、シャンプーがあるので用意します。また耳が気になる子には耳専用のお手入れ用品を用意してあげましょう。

(11)おもちゃ

ストレス発散に役立つのがおもちゃです。おもちゃはさまざまなものがあるので、ミニウサギの性格に合ったものを選びましょう。また座布団やねぐらなどもあるので必要に応じて用意します。

(12)繁殖期・子育て期用グッズ

繁殖期が通年、一回の出産で平均8匹前後の子供を産むミニウサギですが、様子を見て必要なものを買い足します。相談できるお店や動物病院で必要なものを確認しましょう。繁殖させたくない場合は、動物病院で避妊・去勢手術を行うか、単体での飼育を行います。

(13)外出用グッズ

代表的なものはキャリーとハーネスです。動物病院や旅行へ行くときは専用バッグのキャリー、お散歩には連れ歩けるように体に専用ハーネスを取りつけます。用意しておきましょう。

(14)必要な飼育費用

ミニウサギの生涯に責任を持って飼育するために飼育のための費用が必要です。えさをはじめとした飼育グッズ費用、そして健康管理に欠かせない動物病院費用です。これらの費用が捻出できなければミニウサギを飼育することができません。

かをお覗かせているウサギ

6)ミニウサギの餌の主な3種類と正しい与え方

(1)主食はペレット

ペレットは、成長期・青年期・高齢期にそれぞれに必要な栄養を含んだものが販売されています。年齢に合ったものを選んで与えます。ミニウサギは食べなれたペレットしか食べないため、購入時に必ず与えられていたペレットを確認し、一緒に購入しましょう。初めてのペレットを与えるときは、それまでのペレットに少しずつ混ぜていきながら切り替えるタイミングをはかります。与えるタイミングや量についても購入時に確認しておきましょう。

(2)牧草

牧草はマメ科のアルファルファとイネ科のチモシーの2種類があり、繊維質が豊富です。整腸作用や毛玉症防止、食べて奥歯を擦り減らすので不正咬合の防止になります。アルファルファは栄養価が高いので、成長期で栄養を必要とする1歳までの子に、チモシーは大人に与えます。ケージに敷き詰めたり、器に入れて与えます。毎日取り換えて新鮮な牧草を与えます。様子を見て減ったら足していきます。

(3)野菜・サプリメント

購入時に食べなれた野菜やサプリメントについて確認しておきましょう。成長や体調に合わせて必要になる栄養がでてきます。これについてもお店や動物病院で確認しておきましょう。

7)健康的な飼育を・・ミニウサギに多い6種類の病気

ミニウサギを飼育するためには、健康で過ごせる環境が重要です。そのためにはまず元気で健康なミニウサギを選びましょう。ミニウサギは夕方から夜にかけて行動が活発になります。購入時はその時間帯を選び、各店を下見します。このときに店のふだんの飼育環境や接客対応、えさやグッズが揃っているかなども確認しておきます。

動物病院も大事なミニウサギをお任せできるところかどうか調べてから行くようにします。自宅の飼育環境では、清潔を保つことやミニウサギが健康的に暮らせるケージなどの設備や新鮮なえさや飲料水の用意が必要となります。毎日お世話をすることで体調不良にもすぐ気づけます。もし病気が疑われるようなら、かかりつけの動物病院へ連絡を行い受診しましょう。

(1)かかりやすい目の病

目やにが出ていれば結膜炎、角膜潰瘍、緑内障などが考えられます。お手入れ時に専用のウェットシートなどで目の周りを拭ってあげましょう。

(2)皮膚炎

ノミやダニによるものとして皮膚炎があります。ふだんからブラッシングを行いましょう。

(3)毛玉症

換毛期にブラッシングを怠るとなりやすい病です。ふだんからブラッシングを行いましょう。

(4)不整交合

ミニウサギは一生涯歯が生え続けます。歯を削るために牧草やかじり木を与えます。これを怠ると歯が伸びすぎて噛み合わが悪くなり不整交合を起こします。不整交合を起こすと伸びた歯が口の中で刺さって腫瘍ができ、痛がってエサを食べなくなってしまいます。死にも直結するのでふだんから牧草やかじり木を与えて防止しましょう。発症した場合はすぐにかかりつけの動物病院を受診しましょう。

(5)熱中症・風邪

暑さ寒さに弱いのがミニウサギです。温度管理を徹底して健康管理を行いましょう。熱中症や風邪の症状が見えたらすぐにかかりつけの動物病院を受診しましょう。

(6)その他の病

ミニウサギも尿路結石、腎不全、肝機能障害、呼吸器系疾病、腫瘍、食物中毒、子宮の炎症、熱中症、ケガといった人間同様の病にかかります。病やケガには必ず原因があります。ふだんから防ぐとともに、もし発症してしまったらかかりつけの動物病院を受診しましょう。

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8)要注意!飼育で特に注意する4つのこと

(1)衛生管理を徹底して行う

不衛生な環境は病の原意になります。ミニウサギの病が飼い主に感染することもあります。掃除をマメに行い、常に新鮮なエサと飲料水を与えましょう。

(2)毎日の健康チェックを行う

ミニウサギの健康管理は毎日一緒に生活している飼い主さんしかできません。毎日お世話することでふだんと違う様子があればすぐ見つけることができます。ふだんと違う様子が見られたらすぐに動物病院を受診しましょう。

(3)夏の暑さ冬の寒さを防ぐ

暑さ寒さに弱いのがミニウサギです。暑ければ熱中症、寒さは風邪の原因となります。必ず適切な温度管理を徹底しましょう。意外と忘れがちなのが移動時のキャリーや車です。狭い空間は熱気がこもり易いため高温になりやすいです。命にかかわることなので、忘れずに温度を管理してあげましょう。

(4)繁殖させるなら夏場を避ける

繁殖を希望するなら夏場は体力消耗や雑菌による感染症などが起こりやすいため避けましょう。

9)ここがオススメ!ミニウサギを飼育する魅力とは

(1)癒し

ミニウサギのしぐさは毎日見ていても飽きることがありません。おとなしく懐きやすいので一緒に遊んだり散歩もできます。疲れて帰ってきても疲れが吹き飛ぶくらいに癒されます。

(2)省スペースで飼育できる

マンションやアパートなど、狭い住空間でも飼育しやすいのがミニウサギです。体臭もそれほどきつくないので正しい飼育行えば周囲に迷惑をかけません。

(3)生活が楽しくなる

ミニウサギの飼育で一番は、生活が楽しくなることです。一人暮らしならなおさら、ミニウサギへの愛情で毎日の生活が癒され、楽しく過ごせるようになります。ミニウサギへの愛情・責任感が生まれるため、仕事と生活にメリハリがつくようになり、規則正しい生活を送れるようになります。






今回のまとめ

1)ミニウサギの紹介

2)種類の解説! ミニウサギの5つの特徴

3)どんな人が向いている?飼育に適している人とは

4)ミニウサギを飼う場合の初期費用と入手方法

5)グッズを整えよう!飼育に必要な15個のグッズ

6)ミニウサギの餌の主な3種類と正しい与え方

7)健康的な飼育を・・ミニウサギに多い6種類の病気

8)要注意!飼育で特に注意する4つのこと

9)ここがオススメ!ミニウサギを飼育する魅力とは