聴診器と猫

猫にとって吐くという現象は人間が体験する苦しさと比べると、割と日常的でそれほど大げさなことではありません。

それでも、注意したほうがいい嘔吐などもあります。今回は猫が吐く場合の原因・考えられる病気・対処方法などをご紹介します。






猫が吐く7大原因!症状・対処・治療方法とは


1)猫が吐く場合の2つの代表的症状

(1)嘔吐物に血が混じっている

吐いたものの中に少しでも血が混じっている場合は消化器官系の病気が考えられます。

(2)繰り返し吐く

半日から1日様子を見たときに、2回以上履いた場合は病気の可能性があります。

2)猫が吐く場合の7大原因とは

(1)誤飲

おもちゃなどを誤飲している場合はそれを外へ出そうとします。大量のよだれが出ている場合には、誤飲したものがなかなか出てこない状態かもしれません。

(2)病気

一日に何度も吐いたり、吐いた後元気がない場合には病気の可能性があります。たとえば感染症、腎臓や肝臓などの臓器の病気、腸閉塞、甲状腺、尿毒症など15以上の様々な病気が考えられます。

(3)空腹

あまりにおなかがすきすぎると無色や黄色い液体を吐いてしまう事があります。胃液が無色で、胆汁は黄色い液体です。逆に、餌を一度に大量の食べ物を食べ過ぎても吐くことがあります。

(4)毛玉

猫はきれい好きといわれるほど、自分の舌で毛づくろいをよく行います。なので、胃の中に毛が溜まってくると草などを食べ、吐くことで体外に出します。

毛の長い猫や、時期的には春や秋などの換毛期によく吐きます。

(5)ウイルス

猫パルボウイルス感染症などのウイルス感染が原因で、激しい嘔吐や下痢などの症状が出ることがあります。

(6)ワクチンの副作用

ワクチンは感染症を予防してくれるのに役立ちますが、副作用が出てくる場合があります。予防接種した猫の10%ほど嘔吐することがあるようです。

(7)アレルギー

痒みを引き起こすこともありますが、嘔吐や下痢として症状が現れる場合があります。アレルギーを引き起こしやすい食材は牛肉が18%、魚が17%、ほかにも鶏肉5%、乳製品4%となっています。

Cat in veterinarian clinic

3)猫が吐く場合への3つの対処方法

(1)状況をチェックする

吐いた回数や、吐いたときの状況、猫の様子や、吐いたものなどをチェックしましょう。それによって、対処方法も変わります。また、病院へ連れて行ったときにも有力な情報源になります。

(2)様子を見る

嘔吐物が白い泡のような液体や、黄色い液体だったり、毛玉、さっき食べたモノを吐いている場合にはしばらく様子を見てみましょう。猫自身がケロッとしているなら生理現象の可能性が高いです。

(3)病院へ連れていく

いつもと吐き方が違っていると感じたときや、1日に2回以上吐いたときにはには病院へ連れていきましょう。

4)猫が吐く症状が続く場合にすべき6つの検査方法

(1)レントゲン検査

異物を飲み込んだ可能性があるときにレントゲン検査を行います。費用は1枚3500円~4000円ほどです。

(2)造影検査

レントゲン検査では写りにくい部分を撮影する検査です。バリウムを飲み、時間経過とともにレントゲン写真を撮影することで消化管の粘膜の状態や、運動状態、閉塞があるかどうかチェックできます。

費用はレントゲン検査に+3000円~5000円の所もあれば、全身麻酔なども含めセットで30000円ほどかかる病院もあります。

(3)内視鏡検査

レントゲンで写らなかった胃の中の異物も実際にチェックすることができます。さらに、炎症や出血も、直接見ることができます。費用は30000円~50000円ほどです。

(4)血液検査

肝臓や腎臓、膵臓などに異常がないか、血液検査で調べることができます。費用は7000円ほどです。

(5)糞便検査

寄生虫などがいないか調べることができます。費用は800円~1000円ほどです。

(6)ウイルス検査

猫パルボウイルス感染症や猫コロナウイルスなどのウイルスがいないかチェックします。費用は5000円ほどです。

Veterinary clinic

5)猫が吐く症状が続く場合にすべき2つの治療方法

(1)手術

誤飲で吐ききれなかった時には、手術をして異物を取り除きます。また、幽門狭窄の場合でも、手術で治療します。

(2)薬を飲む

たとえば回虫症などの寄生虫が原因であれば、有効な抗線中薬を投与したり、原因によって最適な薬を投与します。

6)猫の嘔吐へ日常からできる4つの予防ポイント

(1)餌を小分けにする

早食いのために吐いてしまう場合は、少量ずつ餌を与えることで予防ができます。

(2)遊び終わった後にはおもちゃをチェックする

猫の遊び道具が壊れていないかチェックしましょう。壊れそうなものがあればすぐに新しいものに変え誤飲の要因を減らしましょう。

(3)ブラッシングをする

毛玉を吐くときは体内に多くの毛が入ってしまっているからです。なので、ブラッシングをすることで体内に入る毛の量を減らしてあげましょう。

(4)夜寝る前ぐらいに餌を少しあげる

空腹による嘔吐の予防です。






今回のまとめ

1)病気を疑ったほうがいい代表的な吐く症状は、繰り返し吐いたり、嘔吐物に血が混じっている場合です。

2)猫が吐く原因は、誤飲や空腹、病気、毛玉、ウイルス、ワクチンの副作用など実に様々です。

3)猫が吐いた場合は、まず状況をチェックし、病院へ連れていくか様子を見るようにしましょう。

4)猫が吐いたときに原因を突き止める為には、レントゲン、造影検査、血液検査、ウイルス検査、内視鏡検査などがあります。

5)治療としては、手術や薬を飲む方法があります。

6)日常でも、餌を小分けにしたりこまめにブラッシングをしたり、遊び終わったおもちゃをチェックすることで猫が吐かないための予防になります。