猫の歯の検査をしている医者

人の口の中にできても痛い口内炎。そんな口内炎は猫ちゃんの口の中にも存在するようです。猫ちゃんは口内炎ができても痛くないのでしょうか・・。飼い主の日頃からのチェックが大切になります。そんな猫ちゃんの口内炎について原因や症状を解説をします。






要チェック!猫の口内炎の4大原因と対処方法の紹介


1)猫の口内炎の7つの症状!チェック項目とは

猫の口内炎は、以下のような症状があります。

(1)食欲不振

(2)口元を気にする

(3)口をべちゃべちゃ鳴らす

(4)大量のよだれ

(5)口臭の悪化

(6)口内の腫れ

(7)毛づくろいが減る

以上のような症状がある場合口内炎が疑われると考えられます。愛猫の状況をチェックしてあげましょう。

2)種類があるの?猫の口内炎の2つの種類と特徴の違い

猫の口内炎には2種類あります。『系統性口内炎』と『潰瘍性口内炎』です。ではその口内炎の違いと特徴をご紹介します。

(1)系統性口内炎

全身性の疾患が原因になります。具体的には猫ウイルス性鼻気管炎、猫エイズウイルス感染症や猫白血病ウイルス感染症、糖尿病やビタミンの欠乏、腎臓病、抗生物質による長期の治療などになります。その他、疲労、栄養不足、何かの病気での免疫力低下、最近の感染(スピロヘータや紡錘菌)が複合して発症することもあるのです。

(2)潰瘍性口内炎

多くの場合は原因不明です。代謝異常、栄養不良、免疫の乱れ、感染症など様々な可能性が考えられるのですが、何一つはっきりしたことは分かっていないのです。ただ、歯周病から歯肉炎を発症し、口内炎へと発展するパターンが多いようです。猫の品種的にはアビシニアン、ペルシャ、ヒマラヤン、バーミーズ、シャム、ソマリにやや多いとされています。炎症部分を顕微鏡で検査すると『形質細胞』と呼ばれる細胞が多く認められることから、『形質細胞性歯肉咽頭炎』(PCGP)と呼ばれることもあります。

American shorthair kitten is on the hands of the owner

3)なぜ起こってしまうのか・・口内炎の4大原因

口内炎は猫にとっては一大事!初期症状ではなかなか気付くことができずに、進行してから病院へ行く場合が多いようです。最悪の場合命を落としてしまう危険性も。では、そんな口内炎の原因をご紹介します。

(1)原因不明

猫がなぜこのような口内炎になるのか、はっきりとした原因はまだ解明されていません。因みに人の口内炎もはっきりとした原因はわかっていないのが現実です。

(2)歯石・歯垢に存在する細菌が増殖することで口内炎が出来る

細菌が増殖する原因が以下のようになります。

・口の中の傷に細菌が侵入

・繁殖する骨などの尖ったものを噛んで口の中に傷がつく

・自分で口の中を噛む

・電気コードに感電

口の中に傷がつくと危険なようです。人間も同様、ちょっとほっぺの側面を噛んでしまった!と言うようなときにも口内炎が出来たり、何かで突いてしまって口内炎になったという場合もありますよね。どうやら猫も同じようです。

(3)体調や栄養バランスが乱れているとき

ウィルス感染や猫の風邪、インフルエンザともいわれる猫カリシウイルス(FCV)や猫ヘルペスウイルスなどがあります。免疫力が低下しているときは、比較的口内炎になりやすいようです。

(4)免疫力の低下

体の抵抗力が落ちてしまう病気に感染すると、慢性的に口内炎が治らないという状態が続きます。猫免疫不全ウイルス(FIV)感染症、猫白血病ウイルス(FeLV)感染症、糖尿病、腎不全など。慢性的な状態になってしまうと、完治がとても難しくなってしまいます。また、そのために通院してずっと治療をしなければならなかったり、再発を繰り返したりしてしまう結果となります。全ては菌に気をつけなければならないということです。

4)応急処置を!症状への対処方法とは

(1)まずは目視で確認を

目視方法は簡単で、症状や口の中を直接観察することによって診断できます。これは飼い主さんでもできますね!

(2)消毒液を使う

口腔内の細菌増殖を抑えるため消毒液を使った洗浄。これも飼い主さんができる応急処置になります。どちらにしても、異常があれば自己流で治療をするのではなく、かならず動物病院に行きましょう!

woman with cat and doctor at vet clinic

5)症状が続いて気になる場合に・・考えられる4つの病気とは

猫の口内炎から導き出される病気にはこのようなものがあります。

(1)猫免疫不全ウイルス(FIV)感染症

これは、人間でいうHIVいわゆるエイズです。猫にもFIVと呼ばれるエイズがあるのです。この場合の口内炎の完治は困難と言えます。

(2)猫白血病ウイルス(FeLV)感染症

これは、白血病です。白血球数が大幅に減少してしまい、抵抗力がなくなるため、外からの菌に抵抗力がなくなります。この場合もやはり完治は難しくなってしまいます。

(3)糖尿病

生活習慣病になります。どうしても高カロリーの食事を摂ると、人間と同じように糖尿病を患ってしまうようです。

(4)腎不全

免疫力が衰えているため、どうしてもこのような病気にかかってしまうようです。

6)専門家へ連れて行こう!口内炎への3つの治療方法

やはり、気付いたらひどくなる前に人間と同じように病院を受診することが大切です。ですが、飼い主さんが連れて行ってあげない限り、通院は難しいですよね。どんな病院へ行くべきか、その辺りから悩んでしまいますよね。ですので、インターネットで猫に特化した病院を調べてみるとか、同じように猫を飼っている人からの情報を参考に病院を選んでみるといいと良いでしょう。では、治療はどのような治療を行うのかをご紹介したいと思います。

(1)ステップ1:歯石・歯垢除去

歯石・歯垢などがひどく原因になっていると思われるときは、歯石・歯垢除去などの処置をします。

(2)ステップ2:抗ウイルス剤に抗生物質・ステロイドなどの抗炎症剤

猫の口内炎の多くは、ウイルスが関係していることも多く、その場合は抗ウイルス剤に抗生物質・ステロイドなどの抗炎症剤で症状を抑えていきます。この2つで治る場合もありますが、ほとんどの場合完治は厳しい状態です。というのも、症状がひどくなって気付くことが多く、また口内炎による痛みで薬を飲ませるのが困難になるからです。こうなってくると、再発というのが多々発生します。そうなると次のステップへと向かってしまいます。

(3)ステップ3:注射での治療

注射の反応はさまざまですが、早ければ1~2日中にはご飯を食べ出すこともあります。その後は状態を見ながら、数日おきに注射したり、月に一回くらいの間隔で注射したりとさまざまです。特に、FIVやFeLVになると、症状は重い場合が多く、注射治療を長期間行わなければならない場合もあります。そして気になるのが費用になると思います。ではそんな治療の費用がどのくらい必要になるのかを参考までにご覧ください。

・初診料(再診・診察料)

500円~3.000円

・血液検査(一般・生化学)

5.000円~10.000円

・ウイルス検査(エイズ・白血病)

3.500円~8.000円

・注射(抗生物質や炎症止め)

2.500円~4.000円

※血液検査は状況に応じてしない場合もあります。重症の場合で、長く食べていないときなどは皮下輸液や栄養剤を注射することもあります。その後は、再発を繰り返す場合や通院などではその都度、再診料と注射の費用だけで大丈夫です。

Vet

7)日常生活から注意!猫の口内炎への5つの予防習慣とは

では、そんな激痛の口内炎を起こさないための予防法をここでご紹介します。

(1)かための食事

できるだけかための食事を与え、歯に歯垢・歯石が付着させないこと。(専用の療法食もあります)

(2)口腔洗浄剤の使用・歯磨き

可能ならば口腔洗浄剤の使用、歯磨きなどがよいでしょう。(猫では難しいかもしれません。無理強いは禁物です!)

(3)歯垢・歯石の除去と口腔内の定期検査

年に1~2度ぐらい、歯垢・歯石の除去と口腔内の定期検査を受けることもおすすめ。これは人間でも同じですね!

(4)ワクチン接種や室内飼いにする

猫の免疫力を低下させるウイルス感染症を予防するために、ワクチン接種や室内飼いにすることも必要な場合があります。

(5)まずは医師に相談

ペットフード、サプリでの口内炎の予防についてもまずは医師に相談してから選択するのが良いと思います。多くの実績、口コミがあって有名な商品は良いと思いますが、少しでも怪しいかなと思ったら相談すべきだと思います。猫のお口の健康を守れるのは常に一緒にいる家族、飼い主さんだと思います。芸能人は歯が命!というCMがありましたが、それよりなにより、猫みんな歯が命!なんです。気を付けて毎日観察することが何よりの予防かもしれませんね。






今回のまとめ

1)猫の口内炎の7つの症状!チェック項目とは

2)違いはあるの?猫の口内炎の2つの種類と特徴の違い

3)なぜ起こってしまうのか・・口内炎の4大原因

4)応急処置を!症状への対処方法

5)症状が続いて気になる場合に・・考えられる4つの病気とは

6)専門家へ連れて行こう!口内炎への治療方法とは

7)日常生活から注意!猫の口内炎への5つの予防習慣とは