セントバーナードの家族

アニメ「アルプスの少女ハイジ」でヨーゼフのモデルにもなったセントバーナード。広大な自然の中を走り回ったり、そっと人間の側に静かに寄り添ったりと、優しくも風格あふれる、魅力がたくさんの犬種です。

今回は、そんなセントバーナードでの性格や特徴、しつけのコツについてご紹介します。



セントバーナードの性格の6大特徴!しつけのコツと注意点とは

1)セントバーナードの紹介

1.セントバーナードとは

セントバーナードは筋肉質で力が強く、均衡のとれた大きな体格をした犬種で、その力強さから深い雪の中を何キロも進むことが出来る能力を備えています。

また、逞しさのわりに表情は穏やかで、子犬の頃はやんちゃでも大人になるにつれ落ち着いた性格になっていきます。

現在では人間の伴侶動物として飼われていることが多いセントバーナードですが、元々は牛や馬のような使役動物でした。

しつけさえしっかりと出来ていれば、人間に対して従順で冷静な状況判断を下すことが出来ます。

2.セントバーナードの原産地

セントバーナードの原産国は、「アルプスのハイジ」のイメージどおり「スイス」です。

3.セントバーナードの平均体高・平均体重

セントバーナードの平均体高は65~90cmです。

平均体重は、50~91kgにもなります。

4.名前のルーツ・簡潔な歴史

セントバーナードは、ローマ時代のモロシアンタイプの犬種に起源があるとされ、1660年から1670年にかけて本格的に改良され始めました。

当時アルプスのスイスとイタリアの国境付近にある宿泊施設「サン・ベルナール修道院」で、主に荷車を引いたり番犬として働いていましたが、深い雪の中を進める能力に僧侶たちが気付いた頃から、遭難者の救出という役目で活躍するようになっていきます。

ここで活躍していた大型犬が、後に「セントバーナード(サン・ベルナールの英語読み)」と呼ばれるようになりました。

5.日本で飼育されている数

日本で飼育されているセントバーナードの飼育数ですが、血統書を発行しているジャパンケネルクラブの2016年の犬種別犬籍登録頭数を調べてみると245頭です。

犬全体の登録数が300,470頭ですから、全ての犬種に占めるセントバーナードの割合は約0.08%と極めてマイナーな犬種です。

6.セントバーナードが気をつける病気

セントバーナードが気をつけるべき病気は、大型犬の多くが気をつけたい「股関節形成不全」と「胃捻転 いねんてん」です。

・股関節形成不全

股関節形成不全とは、股関節が成長するにつれて変形し、脱臼などが起こってしまう病気です。

大型犬はただでさえこの病気になりやすいので、肥満により股関節に負荷をかけてしまわないよう体調管理には注意してあげましょう。

・胃捻転

胃捻転とは、なんらかの原因で胃の内容物が発酵し、臓器が圧迫されてしまう病気です。
食事の前後の運動を避け、早食いや水のがぶ飲みをさせないように注意してあげましょう。

7.セントバーナードの平均寿命

セントバーナードの平均寿命は7~8年と大型犬の中でも短命です。

犬の平均寿命が15年弱であることと比べると約半分です。

8.ペットショップでの購入価格

セントバーナードの購入価格は15~20万円となっています。
月齢があがると急激に値段が下がる傾向があるようです。

茶色のセントバーナード

2)セントバーナードの2つのタイプと特徴の違い

1.スムースタイプ

セントバーナード本来のタイプはこちらの短毛種です。

短毛がぎっしりと硬く密集しており、寒さにも耐えられるようになっています。

2.ロングタイプ

ロングタイプのセントバーナードは、後に生まれた改良されたタイプで、個体によって直毛だったり、ややウェーブがかったほどほどの長さの毛だったりと、さまざまな長い毛で覆われています。

セントバーナードと登山家

3)理解してあげよう!セントバーナードの性格の6大特徴

1.子犬の頃はやんちゃ

セントバーナードの子犬はやんちゃで遊ぶことも大好きです。
ですから、子犬の時期はなるべくかまってあげましょう。

2.静かで落ち着いている

セントバーナードは大人になるにつれ落ち着いてきます。

きちんとしつけが出来ていれば特に問題を起こすこともなく、のんびりと静かに過ごすことの多い犬種です。

3.忍耐強い

セントバーナードは温和で忍耐強い性格をしています。

そのため体格は大きいですが、小さな子どもとも上手に生活していくことができます。

4.基本はマイペース

セントバーナードは特に遊び好きというわけでも、極端に飼い主にベタベタしてくるということもありません。

甘えん坊の一面もありますが、しつこ過ぎず、普段はのんびりと落ち着いて過ごしています。

5.時々頑固になる

特別セントバーナードだけに見られるわけではありませんが、時々は頑固になったりもします。

しつけが納得いかなかったり、興味のないことにはしらんぷりすることもあります。

6.家族に献身的

元々は使役犬として飼われていたこともあり、家族に対して非常に献身的で、家族を喜ばせることに一生懸命になります。

セントバーナードとカップル

4)知っておこう!オスとメスの違いはあるの?

1.オスの特徴

セントバーナードのオスは、メスよりも甘えん坊で遊ぶのがやや好きな傾向にあります。

2.メスの特徴

セントバーナードのメスも甘えん坊ではありますが、オスほどではないようです。

また、オスよりもマイペースな面が強い場合もあります。

5)セントバーナードを飼う人に向いているポイント

1.子どものいる家庭

セントバーナードは子どもに対して温和で忍耐強い性格をしていまし、家族に対して献身的です。

そのため、小さな子どものいる家庭でも飼いやすい犬種です。

2.毎日適度に時間のとれる人

セントバーナードは太り過ぎないよう、毎日適度に歩いたり、走ったりの運動をさせる必要があります。

毎日きちんと時間のとれる人や、家族で交代で面倒を見れる家庭がおすすめです。

3.牧場などを営んでいる家庭

セントバーナードは元々使役犬として働いていた歴史がありますので、牧場などで働かせるのに特に向いている犬種です。

4.屋外飼育が可能な家庭

セントバーナードは屋内飼育よりも、屋外飼育が向いている犬種です。

ある程度の広さの庭がある家庭の屋外で飼育するのが理想的といえます。

5.寒い地域に住んでいる人

セントバーナードは暑さにはやや弱いですが、寒さには強い犬種です。

屋外での飼育が向いていることもあり、暑い地方より寒い地域での飼育に適しています。

セントバーナードの子ども

6)セントバーナードのしつけの3つの重要ポイント

1.しつけは正しく行う

セントバーナードは賢い犬種ですので、しつけのやり方で納得いかないことがあると頑固になったりします。

しつけを行う際には犬側にもしっかりとその意図が伝わるように行いましょう。

2.メリハリをしっかりとつける

セントバーナードは状況判断能力に優れ、また忍耐強い性格でもあります。

しつけがしやすい犬種でもありますが、だからといって厳しくし過ぎないようにしましょう。

しつけ以外の時間はたくさん可愛がって、甘えん坊の欲求を十分に満たしてあげましょう。

3.まずはプロに手ほどきをしてもらう

セントバーナードのような大型犬種は、小型・中型に比べしつけが難しいです。

なまじ賢い分きちんとしつけを通して主従関係を作っておかないと、体が大きくなってから大変なことになってしまいます。

また、体重管理も難しいため、初心者がいきなり飼うことはあまりおすすめは出来ません。

もし大型犬を飼い慣れていない場合には、まずは必ずプロにしつけの方法を教わるようにしましょう。

黒白のセントバーナード

8)セントバーナードの飼育で特に注意する3つのこと

1.飼育の環境

セントバーナードを飼育する上で注意すべきは、あまり暑い地域でないこと。

セントバーナードはもともと暑さに弱く、その上、屋外で飼うことが向いている犬種です。

夏の気温が上がりすぎるような地域で飼うのは難しいので、そういった地域では飼うのを止めたほうがよいでしょう。

もし暑い地方なら室内で飼う必要がありますが、よだれが多い犬種なのでその点を踏まえたうえで飼育してください。

2.年齢にあわせた運動

セントバーナードは、適度な運動が必要な犬種です。
1日2回1時間程度の運動はさせるようにしましょう。

とくに小さい頃にしっかり運動させてあげないと肥満になってしまいがちです。

また、運動不足からストレスが溜まり、問題行動や病気を引き起こす原因にもなりかねません。

大きなスペースで時間が許す限り、運動させてあげましょう。

3. 食事の管理

セントバーナードは運動不足もそうですが、食事の管理も重要です。

体重が増え過ぎると股関節にも負担がかかってしまいますし、生活習慣病の原因にもなりやすくなります。

肥満の予防には、やはり食事が大事。
できれば添加物や炭水化物の少ないローカロリーのプレミアムペットフードを食べさせてあげましょう。

とはいえ、プレミアムドッグフードにもさまざまなメーカーやタイプがあり、選ぶのに迷うかもしれません。

そんなときは、原材料を元に低カロリーで高タンパク質な物か、獣医師さんがオススメしているものを食べさせてあげてください。

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セントバーナードの顔アップ

9)セントバーナードを飼う魅力や心構えとは

セントバーナードは子どものいる家庭でも飼いやすいですし、温和な性格なのでしつけさえしっかりと出来ていれば献身的に家族に寄り添って生活してくれる犬種です。

しかし、大型犬を飼うには毎月の費用がかなり掛かりますし、また生半可なしつけでは制御出来ません。

家族として一緒に暮らしていくのであれば、理想だけではなく、きちんとしつけが出来るのか、毎月の費用は大丈夫なのかをきちんと考えた上で飼うようにしましょう。



今回のまとめ

1.セントバーナードは、遭難者の救出に活躍していた大型犬です。

2.セントバーナードの長毛種は、短毛種を改良して生まれたタイプで、直毛やウェーブのかかった個体もいます。

3.セントバーナードの性格はのんびりと忍耐強く、家族に対して献身的ですがあまりベタベタと甘えてはこずに落ち着いています。

4.セントバーナードのオスは甘えん坊で遊び好きですが、メスはマイペースな面があります。

5.広い庭のある家庭や毎日きちんと運動させる時間のとれる人がセントバーナードの飼育に向いています。

6.セントバーナードはとても賢い大型犬ですので、しつけはしやすいでしょう、厳しくしすぎずしつけ時間以外は可愛がってあげましょう。大型犬初心者の方は難しいのでプロにしつけてもらうのがいいでしょう。

7.セントバーナードは温和で家族に寄り添ってくれる犬種ですが、毎月かかる費用と、しつけがちゃんと出来るかどうか、よく考えて飼うようにしましょう。

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