メダカ

淡水魚を飼育したい。でも、どうやって飼ったら分からないし、そもそもどんな種類が自分に合っているのか分からないという方へ。今回は淡水魚の飼育について、人気の種類やどんな飼育方法を行えば良いのかといったことを紹介します。






淡水魚を飼育しよう!3つの飼育のポイントと注意点とは


1)淡水魚の紹介

(1)淡水魚とは

淡水魚とは、川や湖といった淡水に生息する魚の総称です。現在知られている魚類全体の約43%が淡水魚であり、これは地球上に存在する全ての水の内、淡水が0.01%も無いことから考えると、非常に多様性に富んでいると言えます。つまり、淡水魚と一口に言ってもその種類は多く、ペットとして飼育する場合も選択肢は沢山あるということになります。

(2)原産地・平均体長・平均体重

世界各地の陸上に川や湖沼といった淡水環境は多くあり、そのほとんどに淡水魚は住んでいます。川や湖沼は、海のように他の生息域への移動が制限されることから、各地に多くの固有種が存在します。淡水魚の大きさは、ルビーラスボラの1センチメートルにも満たないサイズの種類から、ピラルクーの3メートルを超え、体重も200キログラムを超えるサイズの種類まで幅広く存在します。

(3)簡潔な歴史とは

人間と淡水魚の関わりは非常に古くからあったと推測され、人間と淡水魚の生活圏が隣接していることから、有史以前より食料としての捕獲が行われていました。いわゆるペットとして淡水魚が飼育された歴史として、例を挙げると日本では錦鯉や金魚があります。錦鯉は19世紀初めに、現在の新潟県長岡市(旧・山古志村)で食用鯉の突然変異として誕生し、養殖されたことに始まります。また金魚は、中国で鮒の突然変異として誕生したのをきっかけとして、日本では江戸時代に本格的に養殖が始まり、現在に引き継がれています。

(4)平均寿命

淡水魚の寿命ですが、種類によって大きくばらつきがあります。比較的短命なメダカだと1年から2年の寿命です。長寿である鯉は、大事に育てると80年生きることもあると言われています。

2)人気ランキング!淡水魚の5つの代表的な種類と特徴とは

ここでは淡水魚の中でも、特に熱帯魚を除いた「淡水魚」というペットカテゴリーとして人気の種類を紹介します。

(1)メダカ

メダカは日本では本州から沖縄に掛けて、流れのゆるい小川や水路などに広く生息している魚の種類です。飼育が簡単なため、観賞魚として古くから日本では飼育されてきました。

(2)金魚

金魚はフナの突然変異から観賞用に交配を重ねて生まれた魚です。現在までに品種改良によって多くの色・形の金魚が作り出されており、日本産の品種だけでも33種類あります。(日本観賞魚振興事業協同組合が2015年までに認定した数)江戸時代からずっと親しまれている種類には、和金、琉金、出目金などがあります。

(3)錦鯉

錦鯉は普通の鯉を観賞用に養殖し、作り出されました。単色では無く、特に色彩や斑点などがあるように改良されたものを錦鯉と言います。錦鯉はその模様によって紅白、大正三色、昭和三色、黄金、浅黄など多くの種類がいます。

(4)ドジョウ

ドジョウは東アジアに広く生息する淡水魚です。日本では全国平野部の水田や湿地などに生息しています。人工繁殖されたものが、観賞魚として販売されています。

(5)タナゴ

タナゴは日本固有種の淡水魚です。本州の関東地方以北の太平洋側だけに生息しています。水の流れが無い湖や池、もしくは流れの緩やかな川の下流域に生息します。飼育下での繁殖は難しい種類になります。

金魚

3)どんな人が向いている?飼育に適している人の3つの特徴

(1)世話に時間を割けない

淡水魚の飼育は、散歩などに時間を割く必要がないため、ペットの世話に多くの時間が無いという人にも向いているといえます。最低限、水替えなどの環境を整えることさえ気をつけておけば元気育ってくれます。

(2)広い飼育スペースを割けない

淡水魚の飼育は、水槽を設置するスペースがあれば始めることができます。飼育のための専用の部屋を用意したり、ペット用の大きめの場所を確保したりする必要が無いため、広い飼育スペースを割けない、住居に制約がある人でも飼いやすいと言えます。

(3)お金が掛からない

一部の特殊な種類を除いて、淡水魚の飼育には特別な器具や高価な餌は必要ありません。そのため、ペットの飼育に多くのお金を掛けることができないという人でも楽しめると言えます。

4)淡水魚を飼う場合の初期費用と方法とは

淡水魚は多くのペットショップやホームセンターで購入できます。比較的手に入れやすいペットだと言えます。いずれもオスとメスとで値段には大きな違いはありません。

(1)メダカ

種類によって若干値段に差はありますが、1匹を数十円から100円くらいで購入することができます。

(2)金魚

金魚は種類によって値段に違いがあります。比較的安価な出目金は1匹500円くらいから購入できます。和金、琉金は1匹2,000円くらい、大きく成長した江戸金などは1匹40,000円を超える場合もあります。

(3)錦鯉

錦鯉は、大きく育ち色や形の良いものは数十万円から数百万円する場合もありますが、普通にペットで飼う場合には、小さいサイズの手頃な値段のものを求めることになるでしょう。10センチメートル以下の小さなサイズであれば300円から500円くらいで購入することができます。

(4)ドジョウ

ドジョウは大きさと種類によって若干値段に幅がありますが、1匹100円から1,000円くらいで購入できます。

(5)タナゴ

タナゴも種類によって若干値段に差はありますが、1匹800円から1,500円くらいで販売されています。

Planted Freshwater Aquarium

5)グッズを整えよう!飼育に必要な4つのグッズ

最低限、淡水魚を飼うだけということであれば水槽とフィルターがあれば良いのですが、水草を植え環境を整えて、アクアリウムのようにしたいということであれば追加で揃えた方が良いグッズが出てきます。

(1)水槽

飼育する淡水魚の大きさで、水槽のサイズを決めます。ただし、飼育していく内に成長していきますので、余裕のあるサイズを準備しましょう。また水温の急激な変化を防ぐためにもできるだけ大きな水槽で飼育した方が良いと言えますが、水替えや掃除といった世話は大変になります。

・45センチメートルサイズ水槽

3センチメートル以下の小型金魚で6匹くらい。

・60センチメートルサイズ水槽

3センチメートル以下の小型金魚で10匹くらい。

・90センチメートルサイズ水槽

3センチメートル以下の小型金魚で15匹くらい。

(2)フィルター

水槽内の水質を維持するため、フィルターを設置します。

(3)照明

水草を設置した際の光合成のために設置します。実は淡水魚を飼育するだけであれば照明は必要ありませんが、照明の設置により水槽をよりきれいに鑑賞することができるようになります。

(4)底砂

水槽には底砂を敷きます。水草を設置する際には必須ですが、多く敷きすぎると掃除が大変になってしまいます。厚さ2センチメートルから3センチメートルが適切です。

6)給餌方法とは?淡水魚の餌の主な2種類と正しい与え方

淡水魚の餌は、成長に合わせて与える回数と量を変えていきます。稚魚の時は1日3回程度、食べきる量だけを与えます。成長して行くにつれて、餌を与える回数を減らしていき、成魚になったら3日から5日に1回の頻度で食べきる量を与える様にしていきます。くれぐれも餌を与えすぎて、肥満にさせないよう気をつけてください。

(1)人工餌

メダカ用、金魚用、錦鯉用などの人工餌が売られています。飼育する淡水魚の種類と大きさに合った餌を選んで与えるようにします。ドジョウやタナゴはメダカ用の餌を与えます。金魚用や錦鯉用の餌では、色揚げといい発色を良くするものもありますので、色を強調したい場合には与えてください。通常は、人工餌だけを与えて育てても問題ありません。

(2)ミジンコ

メダカやドジョウなどの小さな魚の場合、ミジンコのようなプランクトンも餌として与えても良いでしょう。ミジンコを餌として与えるメリットは、餌自体が生きているため人工餌と違って水を汚さないことです。

Closeup on medical doctor woman explaining something

7)健康状態に注意を・・淡水魚に多い3種類の病気

(1)白点病

小さな白い点が体表に付きます。ひどい場合には全身に白い点が広がります。原因は寄生虫で、急激な水温低下などで発症する可能性があります。水替えの時には水温が低いまま行わず、適温まで温度を上げて行うようにします。もし症状が出た場合は薬浴で対処しますが、完治させるためには治療中に白点が消えてもそのまま一週間ほどは続けてください。また、ヒーターで水温をゆっくりと上げることで、治療を早めることが可能です。

(2)尾ぐされ病

細菌が原因の病気です。水質の悪化により、発症します。発症した場合には、まず水替えによって水質改善を行います。この病気に掛かると治り難く、エラに感染すると呼吸困難を起こし命を落としてしまう可能性もあります。細菌が繁殖できないよう塩浴するとともに、感染を防ぐため発症した個体を隔離するようにしましょう。

(3)水カビ病

体表に水カビが付着し、白い綿が付いているように見える病気です。外傷を負ったり、体力が低下している時に発症しやすくなります。発症した場合には、体表に付いた白い綿のような水カビを取って、薬浴を行います。外傷を負った個体を見つけた場合には、隔離して治療するようにしましょう。

8)要注意!飼育で特に注意する3つのこととは?

(1)まず水替え

淡水魚は水質の変化に敏感で、水質の悪化により病気を発症してしまうことも多くあります。淡水魚が元気がない、様子がおかしく病気が疑われるというときには、まず水質改善を行ってください。良好な水質を維持できるだけで、淡水魚を飼育する上での多くの問題を予防できます。

(2)ヒーターの使い方

淡水魚の飼育では、ヒーターは高い水温を維持するためと言うより、水温の急激な変化を防ぐために使用します。特に小さな水槽で飼育する場合には、特に水温変化が起こりやすくなるため注意が必要です。急激な水温変化は、淡水魚の体への負担になりますし、病気の原因にもなってしまいます。夏や冬よりもむしろ、一日の中での水温変化が起こりやすい春や秋にこそ、温度管理に気を配りましょう。

(3)餌を与え過ぎない

餌は与え過ぎにようにしましょう。餌の与え過ぎは肥満などによる淡水魚の体調悪化や、病気の原因に繋がってしまうことがあります。また、食べ残しは水質悪化の原因になってしまいます。人間と違い毎日食事をする必要がないため、適切な頻度で適切な量だけ餌を与えるようにしてください。

9)ここが楽しみ・・淡水魚の飼育の魅力や喜びとは

淡水魚の飼育は何よりも手軽に始められるという魅力があります。また水替えさえ気をつけていれば、多くの手間も掛かりません。大型動物のペットと違い散歩などを行う必要も無いため、世話に十分な時間が取れないという人にも向いています。そして、水槽でかわいく泳ぐ姿を眺めるだけでも癒やされる気分になるというのが、一番の魅力かもしれません。






今回のまとめ

1)淡水魚の紹介

2)人気ランキング!淡水魚の5つの代表的な種類と特徴とは

3)どんな人が向いている?飼育に適している人の3つの特徴

4)淡水魚を飼う場合の初期費用と方法とは

5)グッズを整えよう!飼育に必要な4つのグッズ

6)給餌方法解説!淡水魚の餌の主な2種類と正しい与え方

7)淡水魚に多い3種類の病気

8)要注意!飼育で特に注意する3つのこと

9)ここが楽しみ・・淡水魚の飼育の魅力や喜びとは