人参を食べるうさぎ

うさぎは、犬や猫などのペットと違い、声帯が無いため、声を出して訴える事をなかなかしません。ですから、飼い主がしぐさや行動をみて、うさぎの心理を読み取るしかないのです。その中でも、歯ぎしりで感情表現をしているので、今回はうさぎの歯ぎしりについてご紹介します。






うさぎが歯ぎしりするのはなぜ?5大理由と対処方法とは


1)うさぎの歯ぎしりって?5つの種類と特徴

毛がフワフワで、瞳がクリクリ、見た目で癒されてしまう、可愛らしいうさぎですが、よくよく耳を澄ましていると歯ぎしりをしていることがあります。その歯ぎしりを聞くと、人間の歯ぎしりを想像してしまい、大丈夫かしら?と心配になる方もいるかもしれません。うさぎはそもそも常に口を動かしている動物です。

生涯伸び続ける歯を定期的に削るという大きな意味を持っていますので、歯ぎしりは生きて行く上で必要な作業とも言えます。歯ぎしりをしながら、感情表現も同時に行っているのだと考えれば、しぐさ+歯ぎしりでうさぎの心理を読み取ることにもなるでしょう。

(1)嬉しい時

(2)興奮している時

(3)苦しい時や痛い時

(4)病気の時

(5)歯が伸びすぎた時

それぞれについて、説明していきましょう。

2)理解してあげよう!うさぎの歯ぎしりの5大理由とは

うさぎは弱みを敵に見せまいとして、色々なことに我慢をする動物です。その分、ストレスも貯まりやすく、知らないうちに病気になっていることもあります。ただ歯ぎしりは、辛いときだけしている訳ではありません。一つの感情表現として捉えて観察してみましょう。

(1)嬉しいときの歯ぎしり

軽い感じのカチカチ・キリキリは嬉しい時の合図です。奥歯で小さく音を鳴らします。頭や体を撫でた時やオヤツをもらった時に、嬉しい感情や気持ち良いことを歯ぎしりで伝えています。

(2)興奮しているときの歯ぎしり

うさぎは気持ちが高揚している時に口を動かすのが習性のようです。興奮した時は力が入り、強くギリギリ・ゴリゴリと音を立てます。この時の音は嬉しい時よりも、音が大きいのが特徴です。興奮している時には耳を振ったり、高くジャンプをしたりもしますが、実は歯ぎしりもよくしています。

(3)どこかが苦しい・痛いときの歯ぎしり

はじめは歯ぎしりの違いが分からないと思いますが、嬉しいときは頭や体を撫でてもらっていたり、オヤツをもらったときなどですし、興奮しているときには耳を振っていたり、高くジャンプする等、見ていると分かるようになります。苦しいときや痛みがあるときには、じーっとして元気が無く、歯ぎしりをしています。体を小さく丸めていることもありますので、同じ歯ぎしりでも動かないときには要注意です。場合によっては、獣医さんの所にすぐ行った方が良いかもしれません。

(4)消化管うっ滞のときの歯ぎしり

不規則な食事やストレスなどの他、何か病気になった場合には食欲低下が原因で、「消化管うっ滞」をおこしていることがあります。消化管うっ滞とは、消化管の運動が止まってしまう事を言います。猫同様うさぎは、グルーミングをよくしますので、自分の毛を飲み込み、毛球症になったために消化管うっ滞が起きると考えられていたようです。

しかし現在はそうではなく、胃の中にはある程度の毛がいつもあり、消化管の動きが止まった事で、毛球が出来てしまうという見解に変わっているようです。消化管うっ滞が起きてしまった時は、じーっとして動かなかったり、時々お腹を伸ばす様なしぐさや身の置き所がないような姿勢をとり歯ぎしりをしている事があります。

(5)歯が伸びすぎたときの歯ぎしり

うさぎは普段から歯ぎしりをしますが、歯ぎしりが増えて来た時には歯が伸びすぎている場合があります。うさぎの歯は一生伸び続けますが、正常な状態であれば、自然と食べ物や歯ぎしりで削られて行きますので心配いりません。ところが、遺伝的もしくは後天的に不正交互になる事があり、上手く歯が削られないという事態になっている場合があります。

・よだれが多く出る

・柔らかい物ばかり食べる

・歯ぎしりをする

・涙が多くなる

・下あごのラインがゴツゴツしている

などの症状が出て来た場合は、口に中の点検をお勧めします。

植物に近づくうさぎ

気になる歯ぎしりは種類による違いは、特別品種による格差は無いといえるでしょう。現在、ペット用に改良されたうさぎは小型から大型まで合わせて約150種類もいます。中には、改良する過程で血が濃くなったりするので、不正交互がでやすかった経過があったかもしれません。

うさぎは夜行性です。明け方と日暮れごろに最も活動する事を考えれば、歯ぎしりもその時間帯に多いといえるでしょう。ただし、ペットとして人と一緒に生活を送っているうさぎは、ある程度飼い主の生活時間に適応する力がありますので、夜中に歯ぎしりがうるさくて眠れないというような事は比較的少ないといえるでしょう。

3)飼い主ができる歯ぎしりへの4つの対処方法

うさぎの歯は切歯(上4本・下2本)と臼歯(上12本・下10本)の計28本あり、全ての歯が生涯伸び続けます。1か月に1cm以上伸びますので、歯ぎしりというよりも、不正交互に注意していく必要があります。

(1)食事管理

うさぎは顎を側方に動かし、繊維食をすりつぶして嚥下します。歯と歯を擦り合わせる事で歯が伸びても自然と削れる様になっていますので、幼少期から干し草を与えているとトラブルが少ないと言われています。ついつい、可愛いのでオヤツをあげたくなりますが、柔らかい食物は歯を削る機会を奪っていることになる事を理解しましょう。うさぎの食事管理は、ペレットの他に野菜・野草の茎・干し草が特に適していると言われています。

(2)環境整備

ケージをかじって、歯や歯根を痛めることがあります。それが原因で異常な方向に歯が伸びて行き、結果として不正交互になることがありますので、ケージをかじれないように板を貼るなどの対策を練る必要があります。うさぎはストレスに弱い動物なので、できるだけストレスの少ない環境で過ごせるようにすることが望ましいです。

(3)ストレスを与えない

非常にストレスに弱い動物ですので、ちょっとしたことで食欲不振などが起きます。うさぎとの時間を作り、スキンシップを図るなど、しっかりと遊びましょう。また、うさぎが驚くような音を出したりしないようにしましょう。

(4)全身の観察

歯はいきなり伸びたりはしませんが、毎日観察を行えば、必ず変化に気が付きます。食欲不振や硬い物を食べなくなった、元気がない、目やにが出ているなどの症状が出て来た場合には、不正交互の恐れがありますので、獣医さんに相談することをお勧めいたします。

うさぎのクローズアップ

4)何らかの病気の場合には・・?専門家で行う4つの対処方法

異常を起こした歯は切断したり、削ったりしますが、うさぎの歯は伸び続けるという特徴があるため、定期的な処置が必要となります。

(1)伸びすぎた切歯は、専用のニッパーで適切な長さに切ります。

(2)臼歯は全身麻酔をかけて歯医者で行われているような研磨をします。

(3)舌や頬に伸びた歯が当たり、傷が出来てたり、化膿している場合には抗生物質の投与が行われます。

費用については、病院によって差がありますが、安心のためにペット保険に入る事をお勧めします。因みに、再診料は500円~3500円程度、爪切りなどは500円~800円程度が相場となります。手術や入院などになると、10万円~20万円程度になり、金額を請求されてビックリということになりかねませんので、早期発見・早期治療が人同様一番お安くなります。

5)生活習慣から改善を!日常からできる歯ぎしりへの5つの心構え

先天的や遺伝的に歯並びが悪い訳で無ければ、日常的な生活の中で正常な歯ぎしりとして出来るようにしたいものです。よくよく観察すると表現豊かなうさぎの気持ちを歯ぎしりで理解できると思えば、一緒に過ごす時間が非常に楽しく癒されるものになります。

(1)毎日、時間を決め遊ぶ(ケージから時々出して遊ぶ)

(2)元気があるか・食欲があるか

(3)よだれや目やにが増えていないか

(4)硬い食物を食べているか

(5)耳を振ったり、ジャンプしたり、活気があるか

以上のような観察を日々行うと、変化にもよく気付く事が出来ますし、何かあり専門家に相談する場合にも変化を詳細に伝える事が可能となります。






今回のまとめ

1)うさぎの歯ぎしりって?5つの種類と特徴

2)理解してあげよう!うさぎの歯ぎしりの5大理由とは

3)飼い主ができる歯ぎしりへの4つの対処方法

4)何らかの病気の場合には・・?専門家で行う4つの対処方法

5)生活習慣から改善を!日常からできる歯ぎしりへの5つの心構え