ヤモリ

家の屋根や壁にぴったりとくっついているヤモリをみたことはありますか。チョロチョロと動いたり、じっとしていたりいろんな姿を見せてくれるヤモリ。

現在日本には約15種類ほどのヤモリがいると言われています。今回は知っているようで知らないヤモリの飼育方法・コツ・注意点についてご紹介します。



ヤモリの飼育方法!性格の4大特徴と飼育のコツとは

1)ヤモリの紹介

1.ヤモリとは

爬虫網有鱗目ヤモリ科ヤモリ属に分類されるトカゲの一種です。

2.原産地・ 平均体長

中国東部、日本、朝鮮半島に分布しています。日本では秋田県以南の本州、四国、九州、対馬など広く姿がみられます。全長10~14センチメートルと言われています。

3.名前のルーツ・歴史

人間にとても身近な存在で、人家内外の害虫を捕食することから家を守るとされ、漢字では「守宮」または「家守」とあらわされます。イモリとともに古くから親しまれてきました。

人間に対しては臆病で攻撃性が低く、能動的な咬害や食害を与えることもないため有益な動物とされています。縁起物として大切にする風習もあります。

4.平均寿命

平均寿命は諸説ありますが、約10年ほどと言われています。

2)日本に生息しているヤモリの10の種類と特徴

ヤモリにはとてもたくさんの種類がいますが、今回はせっかくなので、日本に生息しているヤモリのうち10種をご紹介します。

1.二ホンヤモリ

足の指の裏側に小さな毛が密生している指下板とよばれる吸盤のような働きをもつ器官があり、それを利用して壁や天井を自由に走りまわることができます。他の種との違いは指下板は2つに分かれず、背中には顆粒状の大きな鱗があります。

しっぽのつけねにあるいぼ状突起は2~4個です。家屋に住み着き、野外には住んでいないのも特徴といわれています。

2.オンナダケヤモリ

しっぽが太く、背中に顆粒状の大型の鱗が混じらないのが特徴です。また後ろ足の後縁に皮膚のひだがあります。

3.ミナミヤモリ

しっぽにトゲがなく、大型の側肛疣が1つあり、指下板が2つに分かれていないこと、大型鱗がまじることが特徴です。他のヤモリも同様ですが貪食なようです。

4.ヤクヤモリ

屋久島や種子島に住む日本固有の種です。190ミリのミナミトリシマヤモリに次ぐ大型のヤモリです。しっぽの各節の前縁に大型の鱗が1対ずつあること、鼻の間の鱗の大きさが違うなどの特徴があります。

5.タワヤモリ

日本の本土に生息する唯一の日本固有種のヤモリです。瀬戸内海を囲むようにして分布しています。二ホンヤモリとの違いは、背中に大型の鱗をもたないことです。側肛疣も大型のものを1つだけもっています。

6.ニシヤモリ

ミナミヤモリに似ていますが、腹部から顎にかけて黄色みが強く、体表に大型の顆粒状の鱗が散在します。

7.タカラヤモリ

唇が黄色みを帯びていて、大きな黒斑が現れ、オスは前肛孔をもたないという特徴があります。

8.オキナワヤモリ

喉のあたりに不規則な黒色の雲状斑が多くみられ、黄色みを帯びている個体が多いようです。舌の色は全面紫色が特徴です。

9.ホオグロヤモリ

南西諸島ではもっともみられるヤモリです。ほかのヤモリとはしっぽにトゲ状の突起環があることで見分けがつくのが特徴です。指下薄板は2つに分かれていて、背中に大型の顆粒状鱗があるのも特徴です。

10.オガサワラヤモリ

キノボリヤモリと似ていて、キノボリヤモリとは指下板が多きいことと体型で見分けます。またしっぽのトゲがないこと、後ろ足の後縁に膜状のひだが張ったるしていないことが特徴です。

3)ヤモリの性格の4大特徴

1.夜行性

ヤモリは夜行性で通常爬虫類に必要な紫外線がいらないのです。

2.狭いところが好きで神経質

ヤモリは狭いところが大好きでいつも身を隠したりしています。そして神経質です。

3.寒さは苦手です

ヤモリは寒さが苦手です。18~30度の温度を保ちましょう。

4.脱走が得意技

どこでも歩けてしまうヤモリは脱走の達人です。

砂の上を歩くヤモリ

4)ヤモリの飼育に適している人とは

1.夜型の人

ヤモリをよく観察したいなら、夜型の人が向いています。ヤモリは夜行性のため夜に活発に活動します。

2.虫が苦手ではない人

ヤモリは主に昆虫などを餌としていますので虫が苦手な人には飼育は適さないといってよいでしょう。

5)ヤモリを飼う場合の初期費用と方法とは

自宅付近でヤモリを捕まえてしまえばヤモリの生態を手に入れるのに費用は掛かりません。しかし珍しい種類などはペットショップやインターネットで手に入れることができるようで1000円ほどから30000円ほどと幅広い価格になっています。飼育のためにケースや餌、霧吹きなどで5000円ほどで用意できるようです。

6)ヤモリの飼育に必要な4つのグッズ

1.蓋つき飼育ケース

ヤモリは脱走が得意なため必ず蓋つきのケースを用意しましょう。ヤモリが1匹だけなら20センチほどのケースで良いでしょう。

2.シェルター(隠れ場所)

ヤモリは夜行性のため、昼間隠れることのできるシェルターが必要です。

3.霧吹き

水は霧吹きで与えます。霧吹きを用意しましょう。

4.餌

餌は生餌です。生餌を捕獲するのが難しい場合は、ペットショップに売っているコオロギはミルワームを与えると良いでしょう。

7)ヤモリの主な2種類の餌とその方法

ヤモリは生きている餌しか食べません。そして自分の頭より大きい虫や、ダンゴムシなどは食べません。コオロギの成虫はあまり食べませんが、幼虫は食べます。なかなかコツがあるようです。

1.コオロギ

別の虫かごでコオロギを繁殖させて幼虫を与えるという方法があります。コオロギの幼虫は色が白いので見つけやすいです。箸やピンセットで捕まえてヤモリに与えると良いでしょう。コオロギの幼虫はあまり動かないので直接ピンセットでヤモリに与えます。

2.ミルワーム

ミルワームは30匹以上入って200~300円ほどで販売されています。室温で保管しているとどんどん成虫になってしまうので冷蔵庫保管が望ましいといわれています。ミルワームは短い脚でくねくね動くのでヤモリに餌と認識されやすく、ピンセットでの餌付けがしやすいです。

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8)要注意!ヤモリに多い2種類の病気とは

1.脱皮不全

ヤモリは脱皮をします。上手に口で皮をはぎ、脱皮後の皮を食べてしまいます。しかしその脱皮がうまくいかないことがあり、壊死してしまうこともあるのです。湿度をあげてあげると脱皮がうまくいくようです。

2.クル病

カルシウム不足が原因でおこる病気で、骨が柔らかくなって変形し、背骨が曲がるなどの症状が現れます。

9)ヤモリの飼育で注意する2つのこと

1.脱走防止

ヤモリはどこでも歩き回ることができるため、脱走の防止につとめましょう。蓋の閉め忘れや餌やりの際などには十分注意しましょう。

2.湿度と温度

乾燥は脱皮不全になるおそれがあり、ヤモリは寒さに弱いので温度管理にも気を配りましょう。

10)ヤモリを飼育する魅力・喜びとは

1.意外と長生きなヤモリ

ヤモリの寿命は10年以上と言われています。意外と長生きなので長く付き合えるのも魅力の一つです。

2.コレクション的な楽しみ方ができるかもしれません

ヤモリの仲間の多くは20センチ程度にしかなりません。どのため比較的多くのケースを使用して数多くの個体を飼育することが可能です。そのためヤモリファンの中にはコレクション的に様々なヤモリを飼育して楽しんでいる人もいるようです。



今回のまとめ

1)ヤモリの紹介

2)日本に生息しているヤモリの10の種類と特徴

3)ヤモリの性格の4大特徴

4)ヤモリの飼育に適している人の2つの特徴

5)ヤモリを飼う場合の初期費用と方法とは

6)ヤモリの飼育に必要な4つのグッズ

7)ヤモリの主な2種類の餌とその方法

8)ヤモリに多い2種類の病気

9)ヤモリの飼育で注意する2つのこと

10)ヤモリを飼育する魅力・喜びとは