キャットタワーは必要?不必要?上手な選び方

猫は行動的で孤独を愛する生き物です。部屋飼いの猫は運動が足りず肥満になりがちですし、ひとりで寛ぐ場所がないとストレスをため込んでしまいます。人も動物も同じで太りすぎとストレスは成人病の原因です。愛猫の健康のために有効なキャットタワー。何を基準に選べばいいのか考えます。

キャットタワーは部屋の中でも猫たちが立体的に運動できる遊具です。遊ぶと同時に猫が人目につかない場所でくつろげる工夫もされています。サイズや材質も様々なので、猫の性格や年齢、設置できる部屋に合わせて選ぶ必要があります。



■キャットタワーは必要?

部屋飼いの場合、キャットタワーは必要です。

昔ながらの住宅なら家具の上や梁など、猫が自由に遊べる空間が家の中にありました。現在の住宅は、クローゼットや納戸などの収納場所がはじめから設置されていることが多く、収納庫の扉を閉めたら一面が壁のようになってしまいます。平面的にしか移動できない部屋には是非、キャットタワーを用意してあげてださい。

■キャットタワーが必要な理由

キャットタワーが必要な理由はいくつかあります。

□運動不足の解消になる

イエネコはじっとしていることが好きなように見えますが、猫は本来行動的な生き物です。しかも肉食。エネルギーを動物性タンパク質から効率的に摂る体のつくりになっています。エネルギー源である糖質も肉に含まれる脂質から得ているので、キャットフードにも動物性の脂質が多く含まれています。猫のゴハンは基本的にカロリーが高いのです。

取り入れた分の栄養を消費できないとたちまちおデブになってしまいます。おデブ猫が流行っていますが、あれは人間のワガママで猫の健康に肥満は大敵です。猫に運動場は不可欠です。

□猫は立体的に行動する

猫の運動は立体的です。

外で猫を見かけるのは、大抵が塀の上とか屋根の上、猫は高い所に登るのが大好きです。これは先祖から受け継いだ本能が残っているからです。野生の猫は、高い所にいれば敵の接近にいち早く気づくことができ、見つかってもすぐに襲われることもありません。高い場所が猫にとってのやすらぎ空間なのです。

成猫になれば、自分の体の数倍の高さに軽々と飛び乗り、数メートルの幅を飛び越せます。部屋の中に充分に走り回る広さがあっても、立体的に行動できる場所をつくらなくてはいけません。

□猫は隠れ家が大好き

猫には、人目につかない場所でくつろぐ時間が必要です。いくら人なつこい猫でも四六時中かまわれていればストレスがたまってきます。人の身長よりも高い場所や巣箱のような場所を用意しておきます。

□必要ない場合

キャットタワーが必要のない場合もあります。

猫が外で自由に遊べる環境、梁や背の高い家具の上に勝手に乗ることができる家、猫との同居を考えてキャットウォークなどが設置されているペット同居型の住宅などではキャットタワーを置く必要ありません。置いても使ってくれない可能性があります。

■キャットタワーの種類

キャットタワーには「据え置きタイプ」と「突っ張りタイプ」「吊すタイプ」の3種類があります

□据え置き型

床に置いて使うタイプです。二段くらいの背の低いものや180cmを超える幅も高さも大きなものまで様々です。

○メリット
・種類が豊富なので色々な猫に対応します
・移動できます
・掃除が楽です
・天井や床を傷つけません

○デメリット
・下部に荷重がかかるように設計されているため、大きなサイズだと広い接地面積が必要ですし、かなり重いです
・小さめのものは、大きな子が勢いよく飛びつくとひっくり返る恐れがあります

□突っ張り型

ポールで天井と床に本体を突っ張って固定するタイプです。

○メリット
・平行に並べ得たポールで本体を支えるため省スペースです
・高い位置に猫の居場所をつくることができます

○デメリット
・ネジで固定するタイプは安全ですが、床と天井が傷つきます
・移動が大変です
・ポールの先についているプレートで突っ張るタイプは、点検を怠ると倒れてくることがあります

□吊すタイプ

天井や梁、フックなどから吊すタイプです。最近よく見かけるようになりました。

○メリット
・場所をとりません
・床に接地していないため掃除が楽です
・猫が入っていると文句なしに可愛いです

○デメリット
・吊す場所が必要です
・不安定なので猫によっては使ってくれません

■キャットタワーの材質

材質にもメリット、デメリットがあります。

□布製

表面が絨毯やラグのようなブラッシュ生地(起毛生地)で覆われています。

○メリット
・クッション性がいいので猫が馴染みやすく、ぶつかってもケガから守ってくれます
・カラーや色味などバリエーションが豊富です

○デメリット
・ループタイプの生地だと爪が引っかかって取れなくなってしまうことがあります
・爪とぎなどで表面の布地が剥がれるとみすぼらしい感じなります
・汚れを落としにくいです
・デザインがファンシーすぎる傾向にあります

□木製

多くは塗装を施さないで木地をそのまま活かしてつくられています。観葉植物など室内用の植木と組み合わせたタイプもあります

○メリット
・デザイン的に優れたものが多く、インテリアとしても見栄えがします
・爪とぎで傷ついても磨きなおせます
・木組みでつくられたものは、接着剤などによるシックハウスの心配がありません

○デメリット
・高価です
・重量があります
・猫がぶつかったとき、ケガをする可能性があります

□段ボール製

段ボールを重ねたタイプ、圧縮して強度を持たせたタイプがあります。

○メリット
・お手頃価格です
・土台から外せば軽いので移動が楽です

○デメリット
・耐久性に欠けます

■キャットタワーの選び方

据え置きタイプの小さいものならともかく、キャットタワーはかさばります。通販カタログやネットで安易に選んでしまうと後悔します。

□お部屋に合わせて

突っ張り型は、ネジで留めないタイプでも天井や床に跡がつくことがあります。特に天井は石膏ボードのような圧迫に弱い素材でできていることが多いため、賃貸では避けた方が無難です。

サイズの大きいタイプは接地面のサイズだけで選ぶと、組み立てたときに思ったよりも圧迫感があります。タワーの高さも考慮しましょう。

猫が日向ぼっこできるよう窓辺に設置したくなりますが、その分、部屋は暗くなることは覚悟してください。突っ張りタイプは接地してしまうと移動が難しいし、据え置きタイプでも大きなものは重量があり家具を動かすような手間がかかります。

部屋の雰囲気を壊さないデザインと色味のものを選びましょう。猫が喜んでも、デザインが趣味に合わず見る度にうんざりするようでは考えものです。

□猫の性格合わせて

猫は高い所が好き……とはいえ、それは一般論です。高い所が嫌いな子もいます。よじ登るのは好きでも飛び上がるのは苦手だったり、段ボールは好きでも巣穴のような場所には入らない子もいます。

キャットタワーの購入前に、自分の猫がどういう行動をとっているかよく観察してください。

□多頭飼い

猫は犬ほどきっちりとした順列をもっていません。先輩猫にでも喧嘩を売ることが間々あります。複数で飼っている場合は、場所の取り合いにならないよう、公平に遊べてくつろげるタイプを選びましょう。

□仔猫

大きくなれば二階のベランダから落ちても平気な猫でも、仔猫だと高い場所からの落下は危険です。足や背骨を骨折すれば一生ハンデを抱えることにもなりかねません。仔猫の間は据え置きタイプの背の低いもので充分です。徐々に段数を増やしていけるものもあります。

□高齢猫

10歳を越えるとジャンプ力が落ちてきます。それでも高い所には登りたがるので、年齢の高い子には階段タイプのタワーがおすすめです。


■まとめ

部屋飼いの猫にとって欠かせないキャットタワー。実際に使っているお家の方に見せてもらうとわかりますが、部屋に置いてみるとかなりのインパクトがあります。猫が遊んでくれることを最優先に考えながらもそのせいで部屋の雰囲気が壊れてしまわないよう、家具を選ぶのと同じ姿勢で設置場所と機能に加えてデザインや色も考慮しましょう。

キャットタワー選びで失敗しないコツは、「自分の猫の行動をよーく観察すること」と「インテリアとしても自分の趣味に合っているものを選ぶこと」です。

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この記事を書いた人

YOKO

YOKO

ペットナビの管理人のYOKO(男)です。
動物好きで犬や猫はもちろん、ウサギやハムスター、多くの昆虫などを飼ってきた経験があります。少しでも動物を飼いたい方のためになる情報を紹介したいです。

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