シーズーの姿形はとても可愛いので友達の家で飼われているシーズーを見て、自分も家でシーズーを飼いたいと思った人はいるのではないでしょうか。
今回の記事では、シーズーの性格の特徴やしつけのポイント、シーズーを飼う場合の心構えについて紹介していきます。
シーズーとは
1.シーズーの原産地
シーズーの原産地は「中国」です。
2.シーズーの平均体高・平均体重
シーズーの平均体高は、約25~27cmです。
平均体重は約5~7kgといわれています。
3. シーズーの名前のルーツ
名前の由来は中国語で「獅子狗」と呼ばれ、読みが「シー・ズー・クォウ」と呼ばれることから日本ではシーズーと呼ばれるようになりました。
英語では「Shih Tzu」と表記します。
4.シーズーの歴史
チベットのダライ・ラマの宮殿で飼育されていた過去のある「ラサアプソ」という犬種と、中国の宮殿にて飼育されていた「ペキニーズ」という犬種の交配により、17世紀の中国で誕生しました。
5.日本で飼育されている数
日本で飼育されているシーズーの数ですが、血統書を発行しているジャパンケネルクラブの2017年の犬種別犬籍登録頭数を調べてみると9,489頭です。
犬全体の登録数が295,910頭なので、シーズーの割合は約3%で犬種別でも8番目に人気があり、日本でもファンの多い犬種といえるでしょう。
6.飼いやすさの目安
シーズーの飼いやすさの目安を紹介します。
社会性・協調性がある | ★★★☆☆3 |
健康管理がしやすい | ★★☆☆☆2 |
初心者向き | ★★★★☆4 |
噛み癖がつきにくい | ★★★☆☆3 |
訓練されるのが好き | ★★☆☆☆2 |
物覚えがいい | ★★★☆☆3 |
ペットショップでの購入価格(初期費用)
シーズーのペットショップでの購入価格は8~20万円くらいです。
最近は店舗を持たないネットのペットショップなどもあり、店舗にかかる経費がないので店舗型よりも犬の値段が安くなっていることが多いようです。
その他にシーズーは個体差によって価格に差がでてきます。基準は血統・性別・容姿などたくさんあります。
- 混合ワクチン……16,000円
- 狂犬病予防接種… 3,500円
- 健康診断………… 3,000円
- 畜犬登録………… 3,000円
- 飼育グッズ………30,000円
シーズーの性格の3大特徴
1. 自尊心が強く頑固
シーズーは中国の宮廷で飼育されていたという歴史から、立ち姿などから自尊心が強く見られます。
また、間違ったことを覚えてしまうとなかなか治せないという飼い主さんがいることから、頑固な一面もあるようです。
2. 活動的
シーズーは動きまわるのが大好きで、色々なものに関心を示す姿が見られるように、活発で活動的です。
3.頭が良い
無駄吠えが少なく、子どもに対しても噛み付いたりすることが少ないなど、頭が良い犬種と言われています。
ただし、個体差による性格の違いがあるので、上記のすべてがシーズーの性格としてみられるわけではありません。
シーズーの種類・タイプ
シーズーにはさまざまなカラーの毛色がありますが、種類としては一つしかありません。
特徴として、ペキン・ケネル・クラブでの公認は「頭部がライオン、ボディはクマ、足はラクダ、尾は羽ぼうき、耳はヤシの葉、葉は米粒、舌は真珠のような花弁、動き方は金魚」に似るとされています。
シーズーのオスとメスでの性格の違い
1.オスはおっとり
シーズーのオスはメスに比べておっとりとしています。
2.メスは気が強い
メスのシーズーはオスに比べると気が強いといわれています。
ただし、性格はオス・メスより個体差による違いのほうが大きいようです。
また、親子であれば姿形が似ていて性格の面でも似ることがあるようです。
シーズーを飼う人に向いている3つのポイント
1. 家族
シーズーを飼うにあたって、家族の助けと協力は必要です。
家族にアレルギーを持っている人がいれば、迷惑をかけてしまう恐れがあります。
また、飼っているシーズーが急変時などに、家族の助けや協力がなければシーズーを苦しめることになってしまいます。
2.お金
家族として迎え入れるにあたって、シーズーの病院代や食事代など、一生を面倒見るお金は絶対に必要です。
3.環境
シーズーを飼うにしても、家族として迎え入れた日からしつけがされているわけではないので、無駄吠えなど近所迷惑になることをする可能性があります。
家族として迎え入れる前に、近所の迷惑にならないように配慮できる人でなければいけません。
シーズーのしつけの3つの重要ポイント
1. 神経質になり過ぎない
しつけをしっかりしようと神経質なしつけ方をしてしまうとシーズー自身も性格が神経質になってしまう可能性があります。
迎え入れて2~3ヶ月はしつけに神経質にならず、伸び伸びと遊ばせて休ませたりしながら、しつけはトイレを覚えてもらう程度にしましょう。
2.スキンシップ
信頼関係がなければ、しつけをしようと思っても言うことを聞いてくれません。
飼い主がシーズーの体に多く触れ合ったり、こまめにブラッシングを置こうなうなどで、スキンシップをしっかりとり、シーズーとの信頼関係を築けるようにしましょう。
3.上下関係
しつけなど普段からの接し方で、飼育されているシーズーが家族の中で自分がリーダーだと勘違いする可能性があります。
リーダーだと勘違いしてしまうと、飼い主の言うことを聞いてくれないなど、問題行動をとるようになるので、あまり甘やかしすぎないように注意してください。
シーズーが気をつけるべき病気
シーズーは体が丈夫で病気にかかりにくい犬種と言われていますが、鼻が短い短頭種のため、この種類に多い病気には気をつける必要があります。
例えば、気管虚脱、外耳炎、眼瞼内反症、熱中症、鼻腔狭窄などです。
1.気管虚脱
「気管虚脱(きかんきょだつ)」は、気管が扁平に変形することで十分な酸素を吸えない呼吸困難になる病気です。
中老齢の小型犬に発症することが多く、また肥満により誘発することが多いため、食事に注意が必要です。
症状としては、ガチョウの「ガーガー」という鳴き声に似た咳の発作が現れ、悪化すると呼吸困難やチアノーゼを引き起こす場合もあります。
特に、呼吸器や心臓に負担がかかりやすい夏場に発症しやすいと言われているため、日頃から気管へ負担をかけないように注意しましょう。
2.外耳炎
外耳炎(がいじえん)は耳が垂れている犬種に起こりやすい病気で、菌の繁殖などにより、音の通り道である外耳道に炎症が起こります。
その菌により、皮膚病を引き起こす場合もあります。
3.眼瞼内反症(がんけいないはんしょう)
眼瞼内反症(がんけいないはんしょう)は、まぶたのフチが眼球の内側に入り込みやすくなり、まつげが眼を刺激して炎症を起こしてしまう病気です。
いわゆる「逆まつげ」のことで、目にかゆみや痛みが起こります。
4.熱中症
シーズーは先述した通り、体温調節が元より上手いとは言えない犬種です。
そのため、他の犬よりも熱中症にかかりやすい傾向があります。
犬は体内に熱が溜まっても体温調節が上手くできません。
室内で発症してしまうと死に至ってしまう危険性もあります。
舌を出して水分の発散もできませんし、暑さによってストレスを溜め込む傾向にもありますので、室温には気を使ってあげましょう。
5.鼻腔狭窄(びくうきょうさくしょう)
鼻腔狭窄症(びくうきょうさくしょう)は、気道がせまくなってしまい呼吸がしにくくなる病気です。
シーズーのような鼻が潰れた短頭種は鼻腔の構造上、もともと気道がせまくこの病気になりやすい傾向があります。
先天性の遺伝でなることがほとんどなので、シーズーのイビキが常にうるさかったり、ちょっとした運動でも呼吸が乱れる場合は、この病気の可能性があります。
6.乾性角結膜炎(かんせいかくけつまくえん)
乾性角結膜炎はいわゆるドライアイのことで、目の表面が乾いて、角膜と結膜に炎症が生じた状態になることです。眼球面積の大きな犬種がなりやすく、また遺伝的な要因も考えられます。
治療費の目安
参考ですが、各病気の治療費をご紹介しておきます。
動物病院は自由診療なので、治療費は地域や病院によって前後します。近所で実際に犬を飼っている方の口コミも参考にしましょう。もしあまりにも高額な場合はセカンドオピニオンも検討してください。
気管虚脱:(手術の場合)30~40万円
外耳炎:1~2万円/初診
眼瞼内反症:3,000〜5,000円/10万円(手術の場合)
熱中症:3万円~
鼻腔狭窄症:(手術の場合)6万円~15万円
乾性角結膜炎:1~4万円
シーズーにオススメのペット保険
シーズーは丈夫な犬種で風邪などの病気にはかかりにくいのですが、短頭種に多い病気にかかる可能性があります。
ただし、そういった病気もしっかりとした運動や食事によってかからない可能性は高くなります。
ただ、一度かかると高額な医療費がかかるのがペットの治療の厄介なところ。
そんなこともあり、お守り代わりですがペット保険に入っておきたいところです。
お守り代わりですから決めては、月々の保険料の『安さ』と保証のバランスで選びましょう。
そこでオススメなのが『PS保険』です。
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しかも他の保険のように診断書や血統書、体毛といったものがなくても、インターネットで簡単に申し込めるのもポイントです。
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シーズーの平均寿命
シーズーの平均寿命は12~14歳程度で、一般的な小型犬の平均寿命とかわりません。
参考までに小型犬の平均寿命ですが、だいたい14歳くらいです。
今回紹介した病気や普段の食事(ドッグフード)に気をつけてることで、寿命は長くなります。
このページの下のほうで、シーズーにオススメのドッグフードを紹介していますので、気になる方はご確認ください。
人間とシーズーの年齢比較表
シーズー | 人間 | |
---|---|---|
新生児期 | 1ヶ月 | 1歳 |
社会化期 | 3ヶ月 | 5歳 |
6ヶ月 | 9歳 | |
成長期 | 9ヶ月 | 13歳 |
1歳 | 15歳 | |
成犬期 | 2歳 | 24歳 |
4歳 | 32歳 | |
6歳 | 40歳 | |
8歳 | 48歳 | |
9歳 | 52歳 | |
シニア期 | 10歳 | 56歳 |
12歳 | 64歳 | |
14歳 | 72歳 | |
16歳 | 80歳 | |
18歳 | 88歳 | |
20歳 | 96歳 |
シーズーの年齢計算式
シーズーは、2歳の時点で人間に換算すると24歳になり、3年目以降は1年に4歳分の歳を取ります。
計算式では下記の形になります。
シーズーを飼う場合の飼い主の心構え
シーズーを飼う場合、どんなことがあっても責任を持ち愛情を持って接する心構えは重要です。
また、しつけがうまくいかないなどさまざまな問題が出てくると思いますが、シーズーの世話を投げ出すことは絶対にしてはいけません。
家族として迎え入れたシーズーは一人では生きていけないので、どんなことがあっても飼い主はたくさんの愛情を持ってシーズーに接し、一生を責任持って世話していく心構えが必要となります。
シーズーを飼う6つの魅力とは
1.体が丈夫
シーズーの体は骨格がしっかりしており、怪我や病気にかかりにくいという特徴があるので、飼い主はシーズーの健康面での心配が軽減されるのが魅力のひとつといえます。
2.抜け毛
毛が長い犬種ですが、シーズーは抜け毛が少なく掃除などの手間が少ないのは魅力のひとつです。
3.ムダ吠え
歴史的に、宮殿で飼われていたところから多くのシーズーにムダ吠えはありませんでした。
無駄吠えがないということは近所迷惑になりにくいので魅力といえます。
4. ニオイ
犬を飼うとニオイが気になるということがありますが、シーズーの体臭はあまり臭いが気にならないのは魅力のひとつです。
5. 噛み癖
幼いころは甘噛みすることもありますが、成長する中でしっかりしつけていれば噛むことはなくなります。
成犬になって噛み癖が無いのは魅力と言えるでしょう。
6. 体型
頭は少し大きく、大きな目で鼻も少し潰れたような姿は可愛く見えるので魅力といえます。
今回のまとめ
シーズーの紹介
シーズーは中国で誕生したという説がある。平均体高は約20~30cm、平均体重は約5~8kg。平均寿命は約10~15歳程度。
シーズーの性格の3大特徴
自尊心が強く頑固・動きまわるのが好きで活動的・頭が良い
シーズーの種類・タイプ
種類は1種類のみ。頭部がライオンのようであり骨格はクマ、足はラクダのようで、歩く姿が金魚のようと言われている。
シーズーのオスとメスでの性格の違い
オスはおっとりで、メスは気が強いといわれている。
シーズーを飼う人に向いている3つのポイント
お金と環境、シーズーの急変時などで協力して助けてくれる家族がいる人が向いている。
シーズーのしつけの3つの重要ポイント
迎え入れてすぐは神経質になりすぎない・信頼関係を築けるためにスキンシップをとる・自分をリーダーだと思わせないためにも上下関係ははっきりさせる
1 シーズーを飼う場合の飼い主の心構え
シーズーを飼う場合、なりよりも愛情をもって接する心構えが一番大事。
1 シーズーを飼う6つの魅力とは
体が丈夫で病気になりにくい・抜け毛が少ない・ムダ吠えが少ない・あまり体臭がきにならない・きちんとしつければ噛み癖がない・体型が可愛い
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