【ネコ】「サイベリアンの性格の4大特徴って?飼育のコツと注意点について」


ロシア原産の猫といえば?と聞かれて多くの方が思い浮かべるのはロシアンブルーではないでしょうか。
実はロシアで最もメジャーでよく飼われている猫は「シベリア猫」の呼び名を持つサイベリアンなのです。
今回はサイベリアンについて、性格や飼育のコツなどをまとめてみました。



サイベリアンの紹介

まずはサイベリアンについて簡単にご紹介します。

1.サイベリアンとは

ロシア北東部に位置するシベリア発祥の土着猫として、西暦1000年頃から存在していると言われている長い歴史を持つサイベリアンは、猫種の中では「生きた化石」とも呼ばれています。「厳しい寒さの地で生き抜く術を身につけた猫」としてサイベリアンはノルウェージャンフォレストキャットもそうであるように、極寒の環境に適応するための進化を遂げてきました。

その進化の結果、サイベリアンの長い被毛は三重構造で耳から尻尾まで体全体を覆っています。
分厚く豊かな被毛には過酷な寒さから身を守るアンダーコート、防水の役目を果たすオーバーコートのダブルコート、そしていちばん外側にある「ガードヘア」と呼ばれる多めの皮脂で覆われた「トリプルコート」の、密度が高い3種類の被毛で覆われています。

またロシアにはロシアンブルーなど様々な猫がいる中、歴代の大統領数名がこのサイベリアンを飼っていますが、その中でもプーチン大統領から秋田県知事に贈られたサイベリアンの「ミール君」はニュースでも取り上げられ有名になりました。

2.平均体重

平均体重はオス6.0kg~10.0kg、メスは4.5kg~9.0kgと個体差はありますが豊かな被毛の下にはがっしりとした筋肉質がかくれており、まるで丸みを帯びた樽のような体格の中型~大型の猫種です。

3.名前のルーツ・簡潔な歴史

サイベリアンはシベリア(Siberian)由来の名前でもあり、別名「サイベリアンフォレストキャット」や「シベリア猫」と呼ばれているようですが、ロシア語では「シベリアの猫」を意味する「シビールスカヤ・コーシュカ」や、複数形で「シビールスキエ・コーシュキ」とも呼ばれています。

一説によると、当時ウズベキスタンの商業都市であったブハラからロシアに持ち込まれたことから「ブハルスキエ」と呼ばれていた時期もあるそうです。

4.日本で飼育されている数

日本では認知度も低く入手も困難なことから、大よその飼育数も把握できないのが現状です。

5.平均寿命

サイベリアンは一般の猫の平均寿命と大差はなく10歳~15歳とされていますが、運動と食事のバランスをしっかりと管理してあげるとそれ以上の年齢も可能でしょう。

6.気をつけるべき病気って?

・熱中症

厳寒のシベリアを生き抜いてきたサイベリアンの体は、防寒と防水の役目を果たす分厚いダブルコートと、もう一層細密な被毛からなるトリプルコートの3層から覆われており、さらに成猫になると肩の周りや首から胸部にかけてモコモコの被毛が現れます。このような被毛のおかげで他の猫より寒さに強い代わりに、日本のような湿度が高い暑さにはとても弱いので熱中症には十分な注意が必要です。

もちろん他の猫と同様に夏前には多少の抜け毛もありますが、トリプルコートであることに変わりありません。
日中の屋内温度が28℃以上に上がらないように、特に真夏は窓を開けて風通しを良くして扇風機をつけたり、留守がちなお宅ではエアコンをつけてしっかりと温度管理をして新鮮なお水を適量用意しておくなど忘れないよう気を付けましょう。

以下のような症状がある時は、早めにかかりつけの動物病院を受診しましょう。
元気がなくぐったりしている、食欲不振、呼吸が荒い、嘔吐、下痢、けいれん、歩くときにふらつく、大量のよだれが出るなど。

・肥大生心筋症

心臓病の一種であるこの病気は、特に中年期以降のサイベリアンがかかりやすいと言われています。
心臓の筋肉がどんどん厚くなってしまうのことにより心臓に負担がかかり血液の循環が悪くなることから呼吸困難や心不全、後脚麻痺を起こす恐れがあります。

突然死にもつながる病気ですから、呼吸や足の状態に変わった様子がないか普段から気を付けるとともに、
早期発見と治療が重要になってきますので年に一度はかかりつけの病院で定期検診を受けるようにしましょう。

・毛球症

サイベリアンは長毛種のうえにトリプルコートと緻密で豊富な被毛で覆われています。
抜け毛も多くなるので、グルーミングで飲み込んだ大量の被毛が消化器官内に溜まり、それが原因で食欲不振になったり嘔吐や便秘気味だったり、まれに症状が悪化すると腸閉塞を引き起こす恐れがあります。

もし上記のような症状がみられる場合は、早めにかかりつけの動物病院を受診されることをおすすめします。

ですが、普段から一日に数回のブラッシングや定期的なシャンプーを習慣にしておくと毛球症の予防にもなりますので、スキンシップも兼ねて行うことが大切ですね。
またサイベリアンは水を怖がらない猫種といわれていますのでおすすめです。

・多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)

遺伝病であるこの病気は腎臓に嚢胞がたくさんできてしまい腎機能の低下や障害が起きてしまうもので、ゆっくりと進行して一度できてしまうと元に戻らない不可逆的な腎臓の病気といわれています。
遺伝によるものですがサイベリアン特有の病気ではなく、もともとはペルシャ猫に多い病気でしたが、大型の猫種であるのサイベリアンにも発症しやすいという報告がされているようです。

また、初期症状が少ないことも発見が遅くなる要因ですが、普段から猫の食欲と排泄、様子を観察し、水分を多めに取らせること、早めに検査をすることなどが大切です。

7.ペットショップでの購入価格

サイベリアンは日本ではまだ珍しい猫種なのでペットショップなどに流通している頭数は少ないようですが、市場価格としては大よそ15万円~25万円ほどです。

サイベリアンの選び方

サイベリアンを選ぶ際に毛の色や性格など、自分の好みと第一印象が良い猫ちゃんを見つけることも大事ですが、それよりも一番大切なのが健康状態です。迎え入れた当初は元気だったにもかかわらず病気が見つかったり、体長の異変などですぐに亡くなってしまったりと、健康面のチェックは大事です。
ブリーダーやペットショップなどで購入の際は、実際に触ったり抱っこしたりして体のようすなど外見的なところを確認しましょう。

ここで子猫選びのポイントをご紹介しますので参考にされて下さい。

  • 歩き方の確認(足、腰など関節の様子)
  • 肉球や爪に異常がないか
  • 被毛の状態(ノミやダニがいないか)
  • お腹の状態やお尻が清潔であるか(下痢や寄生虫がいないか)
  • 母親と2ヶ月ほど一緒にいて母乳を飲んでいたか(母親から早くはなされるとしつけが大変であったり、赤ちゃんがえりする猫になる場合がある)

理解してあげよう!サイベリアンの性格の4大特徴って?

1.賢い

サイベリアンは犬のように賢い性格といわれています。そのため物を投げてとってくるハンティングゲームや、おすわり、お手、なども教えれば出来てしまう子もいるようです。

2.従順で温厚

賢さもさることながら飼い主に対しても、とても従順なサイベリアン。
飼い主が帰宅すると玄関先で出迎えたり、その後も付いて回るなど猫好きにとっては幸せな時間が過ごせそうでうすね。
その従順さと賢さから、しつけもわりと容易にできる猫種のようです。

3.好奇心が旺盛

飼い主と遊ぶことはもちろん、色んなものに興味を持ちます。
そんなサイベリアンにとってドアなど簡単に開けることもあるようですから、開けられて困るところには鍵をかけるなどの対策をしておきましょう。

また、水を怖がらない猫種ですから中には、お風呂場や洗面所、台所などに昇って水遊びをすることも!帰宅してみると家中水でびしょびしょ・・・なんてことにならないように、水場の管理としつけは重要のようです。

4.忍耐強い

シベリアの極寒で獲物を射止めるために、じっと耐えて生き延びてきたサイベリアンは、このような背景により性格的に忍耐強いといわれています。

性格の違いはあるの?オスとメスでの性格の違い

1.オスは、大きな体型のわりにメスよりも従順な性格なところがあり甘えん坊タイプが多いようです。

2.メスは、従順なところもあるもののどちらかというと猫特有のツンデレタイプ。みんなと仲良くというよりは気に入った一人の人に甘える傾向があるようです。

どんな人が向いている?サイベリアンを飼う人に向いている3つのポイントとは?

1.遊ぶ時間をきちんと確保できる

どちらかというと寂しがり屋でかまってほしいサイベリアンは、飼い主さんと遊んだりスキンシップを楽しんだりするのが何よりの喜びのようです。
特に、飼い主さんが昼間留守にしている場合は、猫ちゃんとしっかり遊んで触れ合う時間を確保できることが望ましいです。
かまってもらえないことが何よりのストレスですし、そのストレスから病気になってしまうことも大いにあり得ますので、猫ちゃんを飼う以上きちんと時間を確保してあげましょう。

2.食事の管理がきちんとできる

大型猫種のサイベリアンは筋肉質で食欲もそれなりに旺盛です。特に子猫から成猫にかけての成長期には運動量も多くなることから、高タンパク・高カロリーの食事が必要となってきます。
ですが運動神経は優れているサイベリアンですが、普段は大人しく積極的に動き回るタイプではないようです。

そのようなことからも、太りやすい傾向があるため飼い主がきちんと運動をさせてあげることが大切になってきます。
また、中年期にはいってもそれまでと変わらない量の食事を与えていると、太り過ぎによる色々な病気が心配になってきます。

このような事態を防ぐためにも、普段の食事の量をきちんと管理して運動させるよう心がけるとともに、年齢や体調に見合ったキャットッフードへの切り替えを行う場合も、色々試して猫ちゃんの好みのキャットフードを与えてあげましょう。

3.猫専用の部屋が確保できる

サイベリアンは大きな体格にもかかわらず身体能力が高く、走りまわるのが大好き!キャットタワーがあれば喜んで昇降運動に熱中しそうです。
そして動き回るとそれなりに抜け毛もあちこちに散らばる可能性が考えられますので、心おきなく遊べて夏場は冷房で温度管理できる専用の部屋を用意してあげましょう。

1つ注意したいのは、小型の犬並みの体格を持つサイベリアンには、置き型のキャットタワーより天井できっちりと支えるタイプの頑丈なキャットタワーがおすすめです。

ここがポイント!サイベリアンの飼育のコツとは?

1.多頭飼いの場合は時間をかけて慣れさせる

サイベリアンの子猫を迎えるとき、いきなり先住猫などに合わせる前に2~3日は、お互いのニオイがついたものを嗅がせるだけにしておきましょう。
先住猫とは別の部屋で過ごさせて2~3日経ったら子猫を部屋から出します。そのとき先住猫を子猫がいた部屋に入れてドアを閉めて、子猫に他の部屋を1日1時間を目安に確認させるようにします。

その後は、少しずつ一緒に過ごす時間を長くして、猫同士が打ち解けやすいように見守ってあげましょう。
最初は威嚇すると思いますが、それは自然な事ですからむやみに叱ったりしないように注意して、猫達がしっかり打ち解けるまでは彼らだけを残すのは厳禁です。

トイレは別に準備しておくことをおすすめします。

2.完全室内飼いで

暑さに弱いサイベリアンは、湿度が高い日本の夏は苦手です。外で飼うことは熱中症にさせるようなものです。
トリプルコートの被毛だけでも保温性があるため、サイベリアンを飼う場合は完全室内飼いで、夏場は室温を28度に保って熱中症対策をしてあげることが大切です。

要注意!飼育する場合に特に注意する3つのこと

1.毎日のブラッシングが大切

長毛でトリプルコートのサイベリアンの豊富な被毛をきれいに保つには、日々のブラッシングが不可欠です。
ブラッシングで被毛のもつれや毛玉を防ぐと共に、グルーミングの際に飲み込んだ被毛が消化器官内に溜まり吐き出せなくなる「毛球症」を防ぐための大切な役割でもあります。

また一番気をつけたいのが、ブラッシングを行わないことで皮脂や被毛に汚れが溜まってしまうことです。
住む環境によっては、被毛の中が蒸れたりしてしまうこともあるため、皮膚病を引き起こす場合もあるのです。

被毛がごっそりと抜ける換毛期は、ムダな被毛を取り除くためにも朝・夕2回のブラッシングを行いましょう。

2.トイレの後は清潔に

長毛種の猫の場合、トイレの後にお尻の回りや足にどうしても汚れがついてしまいます。
その汚れや猫砂などを飼い主さんの手できれいに拭き取ってあげて、清潔を保つように心がけましょう。

3.水槽の魚に注意

野生のサイベリアンは魚を捕るために水に入ることが平気な猫種です。
そのようなことから、もし自宅で観賞用の魚などを水槽で飼っている場合は、水槽にフタを取り付けたり簡単にいたずらできないような対策が必要です。

ペットにする喜び・・・サイベリアンを飼う魅力とは?

1.ボリュームのある豪華な被毛

ダブルコートの被毛をもつ猫種は多くいますが、サイベリアンのように「トリプルコート」と三層にもなる被毛をもっている猫種は珍しく、しかも、筋肉質の体格ゆえに体全体はもちろんの事、首下の盛り上がった胸板部分にふわふわの豪華な被毛があるので、何とも高貴な姿に思わず見とれてしまいそうです。

2.可愛い子猫の時期が長い

一般の猫であれば、産まれてから成猫になるまでの期間は約2年ですが、サイベリアンは骨格が大きな上にしっかりとした筋肉が蓄えられるので、その期間が4年~5年といわれています。

逆を言えば、その間は子猫の時期ということなので、可愛らしい子猫の時期をしっかり楽しめるということになります。

3.アレルギーが出にくい

アレルギーが出にくい猫種はサイベリアンの他にも数種類いるようですが、猫アレルギーの人が反応する物質が「Fel d 1」と「Fel d 4」というタンパク質といわれています。
アメリカのとある団体が数百頭にも及ぶサイベリアンを調査した結果、「Fel d 1」が他の猫種より低かったという結果がでています。
結果的に一般的な猫種と比べるとサイベリアンの「Fel d 1」の数値は低いのですが、同じサイベリアンでもメスの方がオスよりも数値が低いという結果もでていて、同じオスでも去勢するとその数値は高くなるそうです。

また、興味深いことにアレルギーのでかたに被毛の色が関係しているらしく、薄い毛色のサイベリアンの方がアレルギー物質がでにくい可能性があることが調査結果よりわかっています。


まとめ

1)サイベリアンの原産国は、ロシア北東部のシベリア・体重はオス6.0kg~10.0kg、メス4.5kg~9.0kg・筋肉質の中型~大型タイプ・平均寿命は10歳~15歳、気を付けるべき病気は熱中症、肥大型心筋症、毛球症、多発性嚢胞腎。

2)サイベリアンの選び方で大切なのは、歩き方、肉球や爪に異常がないか、お腹の状態やお尻が清潔であるかなど外見的なところを確認する。

3)サイベリアンの性格の4大特徴は、賢い・従順で温厚・好奇心が旺盛・忍耐強い。

4)サイベリアンのオスとメスでの性格の違いは、オスはメスよりも従順で甘えん坊タイプ・メスは従順だけどツンデで気に入った人にだけ甘えるタイプ。

5)サイベリアンを飼う人に向いている3つのポイントは、遊ぶ時間をきちんと確保できる・食事の管理がきちんとできる・猫専用の部屋が確保できる。

6)サイベリアンの飼育のコツは、多頭飼いの場合は時間をかけて慣れさせる・完全室内飼いで。

7)サイベリアンを飼育する場合に特に注意する3つのことは、トイレの後は清潔に・毎日のブラッシングが大切・水槽の魚に注意。

8)サイベリアンを飼う魅力は、ボリュームのある豪華な被毛・可愛い子猫の時期が長い・アレルギーが出にくい。

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