【犬種】スルーギとは?性格の特徴と飼い方やしつけのコツ

スルーギは大半が北アフリカのモロッコに生息しており、あまり知られていない珍しい犬種です。足が速くすらっとしたスリムな体が特徴的です。今回はそんなスルーギの性格と飼い方、しつけのコツについて紹介します。



スルーギとは?性格の特徴と飼い方やしつけのコツ

スルーギとは

1. スルーギの紹介

スルーギの原産地は、モロッコです。
視覚を使って狩りをするサイトハウンドのグループで、別名「アラビアン・グレイハウンド(Arabian Greyhound)」とも呼ばれています。

血統書を発行しているジャパンケネルクラブの分類によるとグループ10(視覚ハウンド)に属する大型犬です。

※分類に関して詳しくは「犬の分類(グループ)とは?」をご覧ください。

2.平均体高・平均体重

スルーギの平均体高は、オスが66~72cm、メスが61~68cm です。平均体重は、オスが22kg~28kg、メスが18kg~23kgの大型犬です。

3. 簡潔な歴史

スルーギは、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビアなどの北アフリカで何世紀も前から存在していました。
元々は北アフリカの先住民族に飼育され、ガゼルやキツネなどの狩りや番犬として活躍していたようです。
1800年代末からヨーロッパに輸出されるようになりましたが、世界的には珍しい犬種で、ほとんどが北アフリカのモロッコに生息しています。

4.名前のルーツ

スルーギの名前は、現地では北アフリカのサイトハウンドを意味する「スルーギ・マグレブ」と呼ばれていることが由来と考えられます。

スルーギの英語表記では「Sloughi」となります。

5.日本で飼育されている数

日本で飼育されているスルーギの飼育数ですが、ジャパンケネルクラブの2017年の犬種別犬籍登録頭数を調べてみたところ、登録数はありませんでした
2017年犬種別登録頭数(ジャパンケネルクラブ)過去にさかのぼっても2004年の登録頭数でわずか6頭のみでしたので、スルーギは非常に珍しい犬種となります。ただし、ジャパンケネルクラブに登録していない犬もいるので、いま現在、スルーギが日本に1頭もいないわけではありません。

6.飼いやすさの目安

スルーギの飼いやすさの目安を紹介します。

社会性・協調性がある ★★★★☆4
健康管理がしやすい ★★★☆☆3
初心者向き ★★☆☆☆2
噛み癖がつきにくい ★★★☆☆3
訓練されるのが好き ★★★☆☆3
物覚えがいい ★★★★☆4
飼いやすさの目安:19/30

スルーギの2つのタイプ

スルーギの毛は短いショートヘアーのみです。
毛色はサンド、レッド・サンド(フォーン)、ブリンドル、ブラックなどがあります。

それとは別に以下の2つのタイプに分けられるといわれています。

1. デザートタイプ

砂漠のスルーギを意味するデザート・スルーギは、骨が細くて小さめのタイプです。

2.マウンテンタイプ

マウンテン・スルーギは、より実用的でデザート・スルーギに比べて体の大きいタイプです。

どちらも足が速く同じような性質を持っています。
しかし現在においては2つがミックスされて、あまり区別がなくなってきているようです。

ペットショップでの購入価格

スルーギは稀少な犬種のため、国内で見つけるのはなかなか難しいかもしれません。
海外での販売価格を調べてみると17~23万円のようですが、詳しくは海外からの輸入が可能かも含めてブリーダーに相談してみて下さい。

  • 混合ワクチン……16,000円
  • 狂犬病予防接種… 3,500円
  • 健康診断………… 3,000円
  • 畜犬登録………… 3,000円
  • 飼育グッズ………30,000円
  • 初期費用は235,000〜285,000円

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    スルーギの親戚犬サルーキ、アザワクとは?

    スルーギには近い血縁関係があるとされているサルーキ、アザワクという犬種がいます。
    良く似ていますが以下のような違いが見られます。

    1.サルーキ

    中東原産のサルーキは、スルーギと比べてやや小さく、耳が大きくて部分的に長い毛があります。スルーギとは近い血縁関係があることがDNA検査によってわかっています。

    2.アザワク

    アフリカのサハラ南部マリ共和国原産のアザワクは、スルーギと比べてわずかに体と耳が大きめですが非常に良く似ています。
    スルーギよりもさらに入手困難な犬種で、最も近い親戚犬とされています。

    スルーギの性格の3大特徴

    1. 愛情深い

    スルーギは人に対して愛情深い性格です。飼い主には良く懐き、何かあれば守ろうとする優しくて献身的な性格です。

    2. 注意深い

    スルーギは見知らぬ人に対してもおとなしくて、お行儀良く出来ますが、本質的には警戒心があり注意深い性格です。

    3. 自尊心が強い

    スルーギは頑固で自尊心が強い傾向があります。それゆえ、しつけを行うのには少しコツがいるかもしれません。

    オスとメスでの性格の違い

    1.オス

    スルーギのオスは、メスに比べてより愛情深く、優しい傾向があるといわれています。

    2.メス

    スルーギのメスは、オスに比べてより独立心が高く、落ち着いた傾向にあります。
    とはいってもオスとメスでそれほど大きな違いがあるわけではなく、共通して自尊心が強い面がありますが、おとなしい犬種ということになります。

    スルーギを飼うのに向いている人

    1. 体力があって運動する時間が持てる人

    スルーギは運動能力が高く、運動量も多い犬種です。体力があって一緒に運動する時間が持てる人でなくてはいけません。
    また、何かあったときにコントロール出来るようなある程度力のある人に向いています

    2.比較的暖かい地域に住んでいる人

    スルーギは短毛種なので、比較的暖かい場所での飼育が向いています。
    北海道など極端に寒い地域の人には向いていません

    3. 被毛の手入れが楽な犬が欲しい人

    スルーギの被毛は、お手入れが簡単です。ブラッシングはほとんど必要なく、濡れたタオルを良く絞ってから拭くだけで問題ありません。
    何かとお手入れが大変な大型犬でも、被毛のケアにそれほど時間をかけたくない人におすすめです。

    スルーギのしつけの3つのコツ

    1. 十分な社会化

    スルーギは独立している傾向があるので、社会化が十分に行われていないと極端に臆病になることがあります。
    色々な人とふれあったり、知らない場所や周りの音に慣れさせたりして、社会性を身につけることが大切です。

    2.一貫性を持つ

    スルーギは相手に合わせて服従するというより、賢くて自らの考えを持っているタイプです。
    学習が少し遅い傾向がありますので、適切で一貫性を持ったしつけを繰り返し行う必要があります。

    3. 優しく

    スルーギは、穏やかで優しいしつけが向いています。甘やかし過ぎるのは良くありませんが、強い口調ではいうことを聞いてくれないことがあります。注意するときも落ち着いたトーンで話しかけてあげましょう。しつけにオヤツやおもちゃを使うのも効果的です。

    飼い方に関するに3つの注意点

    1. 飼育環境

    スルーギは極端に寒さに弱いというわけではありませんが、暖かくて快適な場所を好みます。暖かい室内で、静かな居心地の良い場所を用意してあげましょう。柔らかいラグや毛布などに包まれるのが大好きです。

    2.散歩

    スルーギは毎日1~2時間は散歩が必要です。運動量が多いので、長めに運動をするのが好ましいです。
    脱走癖があるので十分注意しましょう。また、元々の性質から小動物を追いかける傾向がありますので、小さいペットなどを近づけないようにして下さい。

    3.ストレス

    スルーギは繊細でストレスを感じやすい傾向にあります。大きな音や家族が言い争う声にも敏感です。
    また、突然に体に触られるとびっくりしたり、必要以上に触られることを嫌う傾向にありますので、注意が必要です。

    スルーギが気をつけたい病気

    スルーギの飼育の際に、気をつけるべき病気をご紹介します。

    ・関節炎

    スルーギに限らず大型犬に多い病気とされ、遺伝的な要素と環境的な要素が大きいと言われています。
    日ごろから食事などの健康に気をつけ、筋力をつけるために適度な運動をさせましょう。

    ・骨折

    スルーギは、骨折が多い傾向にあります。ジャンプをさせないしつけや危険な物は置かないなどの飼育環境を整えることが大切です。

    ・皮膚疾患

    スルーギは、皮膚疾患を起こしやすいといわれています。皮膚を清潔に保つことが予防に効果的ですが、シャンプーのしすぎは刺激になることがありますので注意しましょう。

    治療費の目安

    参考ですが、各病気の治療費をご紹介しておきます。

    動物病院は自由診療なので、治療費は地域や病院によって前後します。近所で実際に犬を飼っている方の口コミも参考にしましょう。もしあまりにも高額な場合はセカンドオピニオンも検討してください。

    初診料:500~1,500円
    関節炎:(外科手術)15万円~
    骨折:10万~30万円
    皮膚炎:3~5万円

    スルーギの平均寿命

    スルーギの平均寿命は9~12年くらいで、大型犬ですから小型犬と比較すると寿命が短い傾向にあります。
    しかし、あくまでも平均寿命ですので、健康管理をしっかりと行って愛情深く接していけばもっと長く生きることも可能でしょう。
    参考までに大型犬の平均寿命ですが、だいたい12歳くらいです。

    今回紹介した病気や普段の食事(ドッグフード)に気をつけてることで、寿命は長くなります。
    このページの下のほうで、スルーギにオススメのドッグフードを紹介していますので、気になる方はご確認ください。

    人間との年齢比較表

    大型犬 人間
    成長期 1歳 10歳
    2歳 19歳
    成犬期 3歳 26歳
    4歳 33歳
    5歳 40歳
    6歳 47歳
    7歳 54歳
    シニア期 8歳 61歳
    9歳 68歳
    10歳 75歳
    11歳 83歳
    12歳 91歳
    13歳 97歳
    14歳 104歳

    スルーギの年齢

    スルーギは、2歳の時点で人間に換算すると19歳になり、3年目以降は1年に7歳分の歳を取ります。

    ペットにする喜び、スルーギを飼う魅力とは

    1. 上品で優雅

    スルーギは獲物を素早く捕まえるハンターの素質がありますが、しなやかな身のこなしから上品で優雅な美しさがあります。他の犬種にはない独特の魅力があります。

    2. ギャップ

    スルーギは普段は優雅でおとなしい性格ですが、アスリートタイプでいざというときには飼い主を守る能力を備えています。そのギャップも魅力的です。

    まとめ

    スルーギの毛色のタイプはサンド、レッド・サンド(フォーン)、ブリンドル、ブラックなど。2つの種類はマウンテンタイプとデザートタイプ。

    スルーギの親戚犬サルーキは、やや小さく耳などに長い毛、アザワクは大きめだが非常に良く似ていて最も近い親戚犬。

    スルーギの性格の3大特徴は、愛情深い、注意深い、自尊心が強い。

    スルーギのオスとメスでの性格の違いは、オスは愛情深く優しい傾向、メスは独立心が高く落ち着いた傾向。

    スルーギを飼う人に向いている3つのポイントは、体力があって運動する時間が持てる人、比較的暖かい地域に住んでいる人、被毛の手入れが楽な犬が欲しい人。

    スルーギのしつけの3つの重要ポイントは、十分な社会化、一貫性を持つ、優しく。

    スルーギの飼育に関しての3つの注意点は、飼育環境、散歩、ストレス。

    スルーギが気をつけたい病気は、関節炎、骨折、皮膚疾患。

    スルーギ飼う魅力とは、上品で優雅、ギャップ。

    スルーギの基本データ

    英語表記 Sloughi
    愛称 スルーギ
    原産国 モロッコ
    サイズ 大型犬
    体高 オス:66〜72cm
    メス:61〜68cm
    体重 オス:22〜28kg
    メス:18〜23kg
    毛色 ブルーとブラウン以外の色
    寿命 9〜12歳
    価格 17〜23万円

    参考文献

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