【ウサギ】ギネス級の可愛さ、ビッグラビット・フレミッシュジャイアント

「ウサギさん、小さくてかわいいねえ」ふれあい動物園でもミニサイズのウサギは人気者です。世の中あちらがあればこちらもある、ネザーランド・ドワーフやホーランドロップとは真逆の可愛さを誇るビッグサイズ。世界最大のウサギとしてギネスブックにも登録されているフレミッシュジャイアントをご紹介します。



フレミッシュジャイアントの歴史

フレミッシュジャイアントはベルギーで食用としてつくり出されました。

先祖は16〜17世紀に肉食用としてオランダから輸入されたパタゴニアンラビットだといわれています。パタゴニアンラビットに大型種のウサギを交配させてフレミッシュジャイアントが生まれました。記録に初めて登場するのは1860年代です。現在、飼育が盛んなアメリカに渡ったのは1880年代初頭です。100年以上の歴史を持つ大型ウサギの代表的な血統です。

フレミッシュジャイアントは、食べられる部分を多くするために大きく、太りやすいように品種改良されてきたのです。いまでもその遺伝子を受け継いでいるため極端に大きくなる個体が生まれることが珍しくありません。

フレミッシュジャイアントの特徴

フレミッシュジャイアントの意味は「フランスの巨人」。まさに世界最大のウサギです。大人の平均体重は7〜10kg。10kgといえば小さな子供がひょいと抱き上げることはできない重量、ウサギというよりも小型犬サイズです。

海外にはフレミッシュジャイアントの大きさと重さを競う愛好会があるくらいで、今までで一番大きなものは、体重20kg、体調は130cmに達しています。ギネスに認定されたこのサイズは小学1年生の平均体重・身長と同じくらいです。

フレミッシュジャイアントの性格

フレミッシュジャイアントの性格は体に見合った温厚タイプです。ゆったりとして穏やかで、その点ではつき合いやすいウサギです。

ただし、生後8ヶ月くらいまでは、他のウサギと同じようにやんちゃで活発です。大きな体で元気に動き回るため、それなりの被害は覚悟しなくてはいけません。成長するに従っておとなしくなります。

フレミッシュジャイアント飼育のポイント

フレミッシュジャイアントは世界最大級のウサギですが、基本の飼育方法は通常のウサギと変わりません。その大きさに見合った環境を用意できるかどうかが飼育の可否を決めます。

・ケージは犬用を使う

サイズが小型から中型犬並みですからウサギの用のケージでは間に合いません。犬用のケージを用意します。ケージの中にウサギがもぐり込んでリラックスできる空間も用意してください。

・運動できるスペースを確保してください

給水器や餌箱、巣箱、かじり木などを置いたら、ウサギが自由に動き回る場所がなくなってしまうようでは困ります。フレミッシュジャイアントは大人になると、ゆったり穏やかに暮らしているので運動場所は無くてもいいように見えます。しかし一定の運動量は必要です。

運動不足は万病の元です。運動のため毎日ケージから出して、一緒に遊んでやるのはもちろん、ケージの中でも自主的に動き回るためのスペースを確保してください。小型犬が自由に運動できるサイズのケージを置けないならフレミッシュジャイアントを飼うのは諦めた方がいいと思います。

・トイレのしつけは難しい

ウサギ全般にいえることですが、トイレを完全に覚えさせるのは難しいです。それでも子ウサギの頃からしつければオシッコは決まった場所でしてくれるようになります。オスがあちこちにオシッコをかけて回るのは排泄行為ではなく縄張りを主張するマーキングです。去勢すれば納まります(まったくやめてしまうわけではありません)。

大きい方はどこにでもポロポロと落としていきます。これいついては諦めましょう。ウサギは草食動物なので植物性の餌をあげていればフンは臭いものではありません。都度、拾うことで対応します。

フレミッシュジャイアントは体が大きくてよく食べるので排泄量も犬並みです。フンは仕方ないとしても、オシッコは臭うので子ウサギのうちにトイレのしつけを済ませておきましょう。

フレミッシュジャイアントはよく食べる

餌代は普通のペットウサギと比べて3〜5倍は覚悟してください。容器もウサギ用では間に合わないので犬用を準備します。それ以外は他のウサギと変わりません。

・メインに与えるのは牧草で

ウサギには牧草が一番健康的な食べ物です。成長期にはカルシウムの多いアルファアルファを、大人になったら繊維質のチモシーをメインにして、ペレットフードで補う形の食事がベストです。

・その他はおやつとして

ウサギにつきもののニンジンは大好きです。サツモイモやカボチャ、大根、果物もよく食べます。しかしこれらの食べ物は栄養と水分が多すぎます。やり過ぎは肥満の元です。お腹を壊す原因にもなりますからおやつや補助職として加減してください。

大きいのと太っているのは違います

飼育の際に、注意するのは太りすぎで……正確には“太らせすぎ”です。

フレミッシュジャイアントを飼う人の中には「大きく育てて自慢したい」「人のよりも大きくしたい」という、見栄からくる競争心が強い人がいて、大きくしようと栄養価の高い食事与えすぎてしまう場合があります。個体がどの位大きくなるかは生まれたときからある程度決まっています。健康に育てていれば、その子の限界まで充分に大きくなってくれます。

大きくなるのと「太る」のは別物です。

素早く動くためにウサギの骨は軽くて華奢にできています。おまけに足の裏に犬や猫のようなクッションになる肉球ありません。体重が増えると骨や足の裏にかかる負担が大きくなります。自分で動けないほど太ってしまうと手脚が壊死してしまう畏れもあります。

ペットをキレイに手入れして人に自慢するのは結構なことですが、ぶくぶくに太らせて面白がるのは問題です。

フレミッシュジャイアントの寿命は7〜10年です。大型ですが普通のウサギと同じくらい生きます。ストレスのない環境と健康管理で更に長生きすることも可能です。ペットがどの位生きられるのか、半分は飼い主にかかっています。

その他の飼育上注意したい点

・温度変化に敏感

体が犬並みといっても犬のように体温調節をうまくできません。ウサギは耳を使って体温を調整しますが、フレミッシュジャイアントは体に対して耳の大きさが小さいため飼い主が気を使ってやる必要があります。

ケージはエアコンの風や日光が直接当たらない場所に置きます。室温は20〜25℃が適温です。真夏や真冬はペット用の保冷剤、暖房器具を使ってケージ内を適温に保つようにしましょう。


まとめ)一度は抱いてみたいフレミッシュジャイアント

フレミッシュジャイアントは究極の飼いウサギです。ウサギの可愛さそのままにサイズが大きくなった見るだけで癒やされる存在感と枕にもできるさわり心地はたまりません。

しかし、ウサギの性格はそのままです。気ままで、ともすれば飼い主すら覚えていないのではないかというとぼけた態度。ウサギサイズのなら許されるけど小型犬サイズではどうなのか。餌代、運動量、居住スペースを考えると飼ってしまえば暮らしの中の多くの時間をフレミッシュジャイアントが占めてくるのは想像できます。

飼ってみたい、飼える環境がある、という方は一度実物に会いに行ってみてはいかがでしょか。各地の動物園でフレミッシュジャイアントを飼育しています。動物とふれあえるところなら抱っこすることもできます。

とても手に負えないなあ、そう思った方も、一度は抱いてみてください。もしかしたらフレミッシュジャイアントを飼うために引越をしたくなるかもしれません。

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この記事を書いた人

YOKO

YOKO

ペットナビの管理人のYOKO(男)です。
動物好きで犬や猫はもちろん、ウサギやハムスター、多くの昆虫などを飼ってきた経験があります。少しでも動物を飼いたい方のためになる情報を紹介したいです。

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